運動器リハビリテーションセラピストとは

どんな資格?

リハビリテーションに関する資格で、運動器リハビリテーションセラピストの他に、みなしPTとも呼ばれています。また、診療報酬の加算対象の資格であるため整形外科で働く上で役立ち、所属する医療機関では積極的に取得するよう勧めています。一度取得すれば終わりではなく、資格継続のために単位を取得すなくてはならない更新性の資格です。

資格の有効期間は5年で、4つの条件をクリアしなくては無効となります。

  • 5年間に12単位を取得
  • 資格継続研修会受講は1時間1単位、1日4単位が限度で、各都道府県で開催されています。

  • 症例報告を出来ればオンラインで提出
  • 日本運動器科学会学術集会へ参加
  • 1回の参加につき2単位

  • 実技研修を1単位取得

合計で12単位が条件です。

資格として難点となるものに、資格取得時と同じ医療機関に所属していなければ無効となってしまう点です。転職などで医療機関を変わった時点で、受講証明書及びセラピスト研修認定証が無効となってしまう点を注意しましょう。

認定先 一般社団法人 日本運動器科学会
資格保有者数 6,000名
難易度・合格率 難易度は低く、合格率は99%

講義を受けて必要な勉強をし、講義終了後に試験を実施するという形式です。この試験は受験者を落とす試験ではなく、試験に出る内容は講義の中できちんと教えてもらえます。よって講義内容をしっかり聞いておけば、間違いなく合格できる試験です。

運動器リハビリテーションセラピスト資格を活かせる職場

運動器リハビリテーションセラピストとしての知識、技術を身につけられる職場と基本的に同じです。つまり整形外科、リハビリテーション科を持つ病院、クリニック、施設などになります。最近は、訪問運動器リハビリテーションセラピストなど、自分から利用者の自宅を訪ねるタイプの職場もあります。

運動器リハビリテーションセラピスト将来性

看護師よりはむしろ柔道整復師、指圧師などが積極的に取得したい資格です。単純に柔道整復師の資格を持っているより、就職・転職の幅が広がるためです。

ナースの場合は、職場での待遇が良くなる可能性があり、職場に貢献できるという将来性があります。比較的新しい資格であるため、新しい技術と知識に触れる機会にもなります。

運動器リハビリテーションセラピスト資格取得者のお給料事情

資格取得者は医療機関側から給料の引き上げ、そして資格取得に割いた時間分の手当て、出張手当が加算されます。時間外勤務のような扱いになり、病院側が如何に資格取得者を増やしたいかが分かります。よって平均年収は300万円ほどです。

運動器リハビリテーションセラピスト資格取得のポイント

受験資格 日本運動器科学会が主催する講義を受講することで受験資格が得られます。講義の定員は600名で、定員に達した時点で締め切られます。

看護師、准看護師、あんま・マッサージ・指圧師、柔道整復師などの資格を持っていることが講義への応募資格となります。

具体的には、日本運動器科学会に所属する常勤指導医が所属する医療機関に勤務していることが条件です。このセラピスト研修会への受講者数は各医療機関から3名までと決められています。

審査方法・試験内容 講義:セラピスト研修会
試験:筆記試験(20問から25問、マークシート形式)
受験日程 申込期間:2014年(平成26年)9月1日(月)~10月17日
講義・試験:2014年(平成26年)11月2日(日)
費用・会場 費用:13,000円(テキスト代含む)
京王プラザホテル 本館5階「コンコード」
所在地:東京都新宿区西新宿2-2-103-3344-0111
問い合わせ先 一般社団法人 日本運動器科学会 第2事務局(会員管理、セラピスト管理)
所在地:〒105-8639 東京都港区虎ノ門1-10-5 日土地虎ノ門ビル
(株)ADKアーツ メディカルプロジェクト
FAX:03-3593-0280
詳細な情報がわかるURL http://www.jsmr.org/index.html