独身時代に現役でバリバリ仕事をしていた人も、結婚や出産で看護師の仕事から離れてしまった人は少なくありません。

でも、せっかく取った資格ですし、経済的なことも考えて子供が少し大きくなったら復職したいと考える人も多いと思います。

復職するにはまずどんな準備が必要でしょうか。

看護師として復職するための準備

家族の協力を得る

一番大切なのは、家族の協力です。看護師として復職したいと考えていても、夫や家族に反対されていては「看護師」と「育児」を両立させることは出来ません。自分がいない間に子どもの面倒を見てもらったり、家事を分担してもらったりと協力は必要不可欠なのです。

そのため、まずは夫婦や家族で復職について話し合い、事前に協力を得ておくことはとても重要です。夫を始め、家族に協力してもらってこそ安心して働くことが出来るのです。

子どもの預け先の確保

私も子育ての為に一度離職しましたが、下の子供が小学校に上がる年に開業医にパート勤務で復職しました。その時に一番最初にしたのが、夏休みや冬休みなどの長期の休みに子供の面倒を見てもらうところを探すことでした。

私の場合、幸い実家が近くにあり両親も元気でしたので、仕事の時は実家に預けるか親に自宅に来てもらい一緒に留守番をすることで乗り切りました。そのうち子供が大きくなり、子供達だけで留守番が出来るようになったり簡単な食事を準備しておけば食事も自分達で出来るようになり、両親の助けは必要なくなりました。

実家に頼ることが出来ない人は、幼稚園や保育園の延長保育を利用したり、小学生であれば学童保育を利用するのが良いと思います。

勤務場所の選定

子供の預け先が確保できたら、今度は勤務場所の選定ですね。子育て中は想定外のことが色々と起こり、急きょ仕事を休まなくてはならない時があります。そんな時にきちんと休みが取れる体制かどうかが重要になります。

看護師として働いていても母親であることが大前提ですので、休みが欲しい時に希望通り休めないことが続くと不満やストレスが溜まり、長くその職場で働くことは出来ません。復職先を探すときは勤務時間や勤務日数も大切な条件ですが、学校行事やいざという時に休みが取れるかが重要なポイントになります。

子育てしながら仕事をしていくのは大変です。自分だけで何もかもこなそうとするとどこかで無理が生じてしまい、精神的に追い込まれ仕事でも家庭でもイライラしてしまうことになります。

復職するには仕事先の選定をしっかりすることと、家族の協力と理解を得ることがとても重要なことだと思います。

看護師の復職先

看護師の職場は夜勤のある大きな病院、外来のみの個人病院、特別養護老人ホームやデイケア、デイサービスなどの介護施設など働き場所は様々で、どこも人手不足で求人募集はたくさんあります。

先進の医療行為をバリバリやりたい人は大きな病院に勤務すればいいし、のんびりとお年寄りと接しながら看護の仕事をしたいと思えば介護施設が良いかもしれません。

勤務体制も子育て上のサポート体制があれば夜勤有りの常勤でしっかり働くことも出来ますし、子供が学校に行っている昼間だけちょっと働きたいと思えばパートで家庭との両立を図るのが良いでしょう。いずれにしても働き場所がなくて困ることはありませんので、子供の成長に合わせて働き方を変えることも出来ますね。

ママ友の中にも子育てが一段落したからと仕事を探し始める人が多いですが、特別な資格がないとなかなか希望の職種や希望の勤務体制の職場を見つけにくく仕事探しに苦労しています。

その点、看護師は病院だけでなく介護施設での需要も高くなり、以前に比べて多種多様な働き方が出来ます。賃金も高く、パート勤務の時給では他の職種の1.5倍くらいの金額が設定されることがあるので、少ない勤務時間でかなりの収入を得ることが出来ます。

ブランクを経ての復職だと仕事の面で不安に感じる人も多いと思いますが、今はどの職場でも結婚、出産を経てきたママナースがたくさん勤務しているので、それなりにフォローや教育をしてくれるのでそれ程心配はいりません。

どこの現場も看護師は不足気味ですので、ママさんナースもどんどん復職して看護師として無理なく仕事をして医療や介護の現場が少しでも良くなってくれることを望みます。