移植コーディネーター

移植コーディネーターとは

どんな資格？

移植コーディネーター（transplant coordinator）とは、移植において提供者（donor）と移植者（recipient）との調整を行う医療の専門家の資格です。具体的には、提供者から提供された臓器を移植を受けたい希望者へ適切に渡るよう調整することが主な仕事になります。

大雑把に病院に勤務する場合と社内勤務する場合とに分かれ、病院に勤務するのはレシピエントコーディネーター（recipient coordinator）で、死体移植に備えて病院内の移植候補者と連絡を取り合い、臓器の受け入れを速やかに行えるよう調整する役割を持ちます。他に生体移植を行う際に、提供者と移植者との調整役をこなします。

実際の死体移植の現場に立つことが多いのはドナーコーディネーター（donor coordinator）で、日本臓器移植ネットワークに所属して提供病院に出向し、その提供者の家族の承諾手続などを受け負い、手術の調整や立ち合いを行い実際の移植手術が行われる病院まで臓器を搬送します。

他に組織移植を専門とする組織移植コーディネーター、骨髄移植を専門とする骨髄移植コーディネーターがおり、扱うものが違うだけで業務内容は共通しています。特徴は資格を持つ人のほとんどが看護師や臨床検査技師など、医療関係の国家資格を持っているという点です。

移植コーディネーターの資格を活かせる職場

職場はドナーコーディネーターとレシピエントコーディネーターとで異なりますが、どちらも広義では移植コーディネーターに入ります。

まず移植コーディネーターのうちドナーコーディネーターの場合は、日本臓器移植ネットワークに所属するか日本臓器移植ネットワークから委嘱を受けている都道府県に所属するのかして、実際に移植の話が出た時に病院へ出向するかたちになります。

これとは別に病院を職場とする場合は、レシピエントコーディネーターと言います。

移植コーディネーター将来性

日本で臓器移植が本格的に始まったのは、1997年の臓器の移植に関する法律が始まりです。

実際に脳死移植が行われたのは1999年のことで、日本国内での臓器移植はこれから数を増して行くことが予想され、移植コーディネーターの需要は年々増していくことが分かります。

移植コーディネーター資格取得者のお給料事情

社団に所属する場合は社団の給与規定によって決まり、月給制で学歴、職歴に応じて変動します。定額昇給が年1回あり、昇給制度もあります。

給料には役職手当、役職手当、扶養手当、地域手当、超過勤務手当、住居手当、通勤手当、あっせん業務手当、単身赴任手当、ボーナス年2回、勤続3年以上で退職金制度があります。

移植コーディネーター資格取得のポイント