健康運動指導士とは

どんな資格?

健康運動指導士とは、保健医療関係者と連携して人々の健康を維持・改善することを目的に、安全で適切な運動プログラムを提案、指導するための専門家の資格です。

1988年に厚生大臣の認定事業として創設された養成事業であり、2007年に大幅にカリキュラムと受講要件が変更されました。設立当初は身体づくりに重点が置かれていましたが、最近は生活習慣病予防を中心に運動療法、介護予防、運動と食育の組み合わせによるスポーツ栄養などの分野で活躍できる資格として注目を集めています。

一度取得すればそれで終わりではなく、5年ごとの登録更新性の資格であるため資格を得た後も5年ごとに繰り返し所定の講習を受講して更新する必要があります。

認定先 財団法人 健康・体力づくり事業財団
資格保有者数 16,634人
難易度・合格率 合格のボーダーラインは75問中45問正解すること、つまり6割以上の正解で合格となります。難易度は講習会の単位数によって違い、大まかに60%の人が合格しています。

一度講習会を受けておけば再度の受験が可能ですが、再受験者の合格率は60%を下回っており最初の試験での合格が望ましいでしょう。2014年度の合格率は52.4%で、看護師が目指す資格の難易度の中では平均的です。

健康運動指導士の資格を活かせる職場

多いのはアスレチッククラブ、フィットネスクラブなど身体を鍛える専門施設、次いで病院や診療所、クリニックなどの医療機関、保健所、老人介護・保健福祉施設など介護関係の施設、学校、健康組合や会社の健康管理部門などです。

圧倒的に多いのが最初の身体を鍛える施設で、健康運動指導士の本領を発揮できる職場として人気があり需要が伸び続けている職場です。

病院や介護施設で活躍する人は年々増加しており、これからは看護師などの医療従事者が資格を取得する傾向が強まると予想されています。その一方で、フリーで活動する人もいて資格を活かせる職場はあらゆる場所にあるでしょう。

健康運動指導士の将来性

超高齢化社会を迎えるのが確定である日本では、健康への関心が高まり介護予防に役立つ資格として将来性があります。企業向けの健康セミナーなどこれまでなかった仕事内容も増えていき、不調が出やすい50代、60代の会社員向けの健康教室などいろんな働き方が出てくることが予想されます。

健康運動指導士の資格取得者のお給料事情

職場によっては資格手当の対象となり、看護師本来の給料に上乗せされます。健康運動指導士として働く場合、平均年収は200万円から300万円で、平均年齢は30代前半です。

健康運動指導士の資格取得のポイント

受験資格 コースの単位数により受講資格が異なり、①保健師、管理栄養士の資格を持つこと、②4年制体育系大学卒業者、③看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師、栄養士、准看護師、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師、柔道整復師の資格を得て4年制大学を卒業していること、④2年以上運動指導に従事した経験を持つこと、もしくはこれらと同等以上の能力を有すると認められることに分かれています。看護師の場合は③の104単位コースを受講します。
審査方法・試験内容 審査方法:講習会、筆記試験
試験内容:マークシート式択一式試験75問、テキスト全体から出題
受験日程 前期養成講習会申込 2015年2月16日(月)~3月9日(月)
後期養成講習会申込 2015年8月3日(月)~8月21日(金)
講習会A 2015年6月25日(木)~6月28日(日)
講習会B 2015年7月16日(木)~7月20日(月)
講習会C 2015年5月2日(土)~5月6日(水)
講習会D 2015年6月2日(火)~6月5日(金)
講習会E 2015年6月6日(土)~6月7日(日)
講習会F 2015年4月29日(水)~5月1日(金)
認定試験(第130回)2015年9月21日(月)
認定試験(第131回)2015年11月23日(月)
認定試験(第132回)2016年3月20日(土)
費用・会場 受講料:264,000円
登録料:22,858円+税
東京会場、大阪会場、福島会場、愛知会場、仙台海常
問い合わせ先 〒105-0021
東京都港区東新橋2-6-10 大東京ビル7階
財団法人 健康・体力づくり事業財団 指導者養成部 講習会担当
詳細な情報がわかるURL http://www.health-net.or.jp/