訪問入浴看護師に転職するメリット

夜勤がない

訪問入浴というサービスは基本的に、日中の時間帯を使って提供されているものです。そのためスタッフとして勤務するにあたり、勤務時間は日勤ということになります。

病棟で勤務する場合のように遅い時間の勤務がないため、フレキシブルに働くことが可能です。具体的な勤務時間は事業所によっても異なりますが、午前9時から午後5時といった時間帯が一般的であるため子育て中などであっても働きやすくなっています。

ダブルワークが可能

訪問のスケジュールは、サービスを利用する人の都合に合わせて組まれています。そのため、週に1回からの勤務というかたちでも働きやすくなっています。

事業所としても働きたいときにだけはたらくことのできるシステムを確立させているケースが多く、ほかの仕事もかけもちしやすくなっています。特に都市部などで需要が高く働きたい時間帯に予定を入れやすいため、病院で勤務しながら空いている時間をアルバイトとして訪問入浴に充てている人などもいます。

収入が高い

ほかのアルバイトなどと比較すると、時給の金額はやや高めに設定されています。

平均的な金額が1,800円から2,500円といったようになっていますから1日に5時間の勤務で日給にして9,000円から12,500円、月の勤務日数が20日間であれば月収にして180,000円から250,000円になります。もちろん、正職員として勤務した場合もこの額が基準になってきます。

勤務の仕方によっては、病院で日勤専従のスタッフとして働く場合に比較して短い時間の勤務でより多くの収入を得ることが可能です。また給与の即日払いに対応している事業所も少なくないため、すぐにお金が必要であるというときにも都合の良いところがあります。

ブランクがあっても働きやすい

業務上、高度な看護技術や医療処置といったものが求められる場面はほとんどありません。そのため現場から離れてある程度の時間が経過しているとしても、職場を探す上での弊害にはなりにくいのです。

現場で求められる役割はサービス前のバイタルチェック、サービス後における健康状態の観察といったことです。訪問入浴の計画はあらかじめ利用者の健康状態などを確認した上で立てられていますから、実際にサービス中の急変といったことはほとんどありません。

事業所としても要介護度の高さなどリスクがあればサービス自体を提供せず、また万が一入浴前に体調面の問題があったならば看護師は入浴の中止を決定することもできるようになっています。そのため看護師として基本的な知識や技術があれば、多少のブランクがあったとしても問題なく働くことができます。

訪問入浴看護師に転職するデメリット

体力的にハード

サービスを提供するにあたっては、移動入浴車から利用者の自宅まで浴槽を運び込んで組み立てることが必要です。住宅の構造などによって、かなりの負担になる場合もあります。

撤去にも同じ作業が発生し、スケジュールも決まっていますから時間内でしっかりサービスを完了させなければなりません。そういったことから体力面に不安があると、困難が感じられることにもなります。

クレームに対応しなければならないことも

サービスの利用者となる高齢者には、どうしても気難しい人などが少なくありません。中には、小さなことであってもクレームをつけるような人がいます。

また、それぞれの家庭において独自のきまりごととなっていることもいろいろとあるため、小さなクレームのそれぞれまで丁寧に対応しようとしていることで精神的な負担になる場合もあります。ストレスを溜めやすい人ですと、そのあたりに厳しさが感じられる可能性もあります。

仕事量のバランスが不安定

タイミングによって、1日のうちに5軒から8軒以上といった訪問先を巡回しなければならない場合もあります。その逆に、1日で1軒程度の現場しかないというケースもあります。

過重労働になる懸念も、受け入れる覚悟が必要です。また、収入が一定しない可能性についても理解しておかなければいけません。