空港施設の看護師求人としては、「検疫官」と「空港内のクリニックや医務室」があります。

検疫官に関しては、厚生労働省のホームページにおいて採用情報が掲載されます。国家公務員としての採用になるので、他のルートで応募することはできません。

空港内クリニックなどの場合は、運営元の民間の医療機関から募集が出されますが、欠員の補充が大部分でありその時期も不定期ですから自力で職場探しをするには多大な労力を必要とすることになり、看護師転職サイトを利用するなどして一括で情報が得られれば効率的です。

空港の看護師求人の選びのポイント

選んだり比べたりすることができるほど、同時にたくさんの募集が出されることはありませんが、何よりも選んだ職場において働き続けることができるのか、待遇面や職場の雰囲気が自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。

検疫官の場合…
国家公務員ですから就業先としては安定しているのですが、全国各地に所在しているすべての検疫所が勤務対象となり得ますから転勤の可能性もあります。また勤務地によって夜勤がある場合やシフト制の休日など、勤務体制が異なったものになる可能性も考えておく必要があります。

クリニック・医務室の場合…
人間関係も含め、職場の雰囲気が合っているかどうかも重要です。多くの場合で医師と看護師も含めて数人程度という体制のもと緊急事態などにも対応しなければならず、信頼関係の上でスタッフ同士がしっかり連携していなければ医療も成り立ちません。

空港の看護師として採用されるには

募集が頻繁でないことはもちろん特にクリニックや診療所、医務室などですと日中だけの勤務で日曜日や祝日は休日になっている場合も多く、倍率は軒並み高くなっています。

求められるスキルや知識

LCCや夜間便が就航し海外からも多くの観光客が訪れるようになり、世界的な流行が心配される感染症へ対応する必要もいつ生じるかわかりません。

空港をめぐる環境についても絶え間なく変化していますから、そこから影響される職場を求めるならば航空業界に関する最新の状況も常に把握しておく必要があります。

●対応力と判断力
性別も年齢も、また国籍についてもさまざまな人が利用している場所です。高齢者や持病がある利用者も多く突然の体調不良をきっかけにして重篤な状態になるようなケースもありますから、相手がどのような人であったとしても適切な対応をすることのできる力が求められます。

また、様々な場面で臨床経験にもとづいて、適切な対処を行わなければなりません。いざというときに、限られている人数や設備で的確な初期対応をすることが当然の役割にもなるのです。

●語学力
特に国際線が就航しているような空港ですと、最低でも英語を使っての会話に難がない程度であると理想的です。また近年になって特に日本への来訪が増えているのは中国や韓国などといったアジア方面の諸国ですから、アジア系の言語に明るいことも現場で活きる可能性は高くなります。

自己PRのポイント

まずは、これまで積んできた経験やスキルがベースとなります。その上で、空港という環境とスキルを発揮する場面について関連づけることが必要です。

志望動機を伝える時は、「空港という非日常の空間に職場があるという点に魅力を感じ、さまざまの国や地域によって異なる文化や風習にふれて自分を高めたい」といった内容で一般的な医療機関とは違ったアプローチをすると良いでしょう。