埼玉大学には、保健センターが設置されていて、学生や職員の健康管理にあたっています。役割としては毎年定期健康診断が実施されているほかケガや病気への対応、健康や精神保健に関する相談に対応しています。

健康診断は毎年4月に学生、9月に教職員、10月に留学生を対象として行われています。医師と看護師が2人ずつ、それにカウンセラーと事務のスタッフという体制になっています。

学生や職員の健康管理が重要な業務であり、看護師は健康管理に関する取り組みや対策などといった保健活動を担当することになります。

ほかに感染症やウィルスなどへの対策や予防といった情報提供も、大切な業務です。教職員や学生の数は多い一方で対応するスタッフはそれほど多くなく、限られた人数しか勤務していませんから職員や大学側とも連携しつつさまざまな業務へ取り組まなければなりません。

日常業務については、忙しい状況であるということができます。また予約制のメンタルヘルスや健康相談といったように、学校医や周辺医療機関などと連携しての取り組みもあります。通常は月曜日から金曜日、午前9時から午後5時にかけて業務が行われています。

埼玉大学の看護師・保健師募集傾向

募集が定期的に行われているわけではなく、退職者や欠員が生じた際に人員を補充する必要があるなどといった場合に限って人員が求められています。

勤務しているスタッフのうち看護師は2人と少ないことに加え、なかなか欠員も生じないため採用が頻繁に行われるというわけではありません。

募集が出される際には、大学のホームページで教職員採用情報のページに掲載されます。定期的にその内容をチェックするといったように、限られている情報は見逃さないようにすることが必要です。

埼玉大学の保健室に採用されるには

採用されるにあたって絶対に必要な条件が特別に求められているということはないのですが、パソコンを使ってのデータ入力や留学生への対応、感染症に関する予防や対策などといったように医療機関とは異なっている対応も少なくありません。

それに、看護師として過去に重ねてきた実務経験についても重視されます。募集の時期によっても異なっているのですが、一般的に3年や5年といった期間が必要とされています。

そういった経験について、保健センターでの仕事へ活かすことができるようアピールするといったことも重要になります。

埼玉大学の基本データ

埼玉大学は旧制浦和高等学校、埼玉師範学校、埼玉青年師範学校という3つの学校が統合され、1949年に設立された国立大学です。本部の住所は、埼玉県さいたま市桜区下大久保255となっています。

総合大学として学部は教養学部、教育学部、経済学部、理学部、工学部という5つがあり、そのほかに大学院研究科として文化科学、教育学、経済科学、理工学という4つを設けています。

市民社会において中核を担うべき人材を育成するとともに、時代から求められていることへ応える知識や技術をつくりだしています。それを実現すべく副専攻プログラム、テーマ教育プログラムといったものが実施されています。

その中でも確実に英語のスキルを自分のものとするための教育プログラムとして、CALLのコンピュータ支援言語学習システムを用いた授業が行われています。TOEICの試験は3回実施され、600点に到達することが目標となっています。

教員数はおよそ450人、5学部で学生の数はおよそ7,500人、大学院生の数はおよそ1,500人となってます。医学部などはなく、すべての学部と学生が同じキャンパスで学んでいます。

キャンパスは広い敷地に恵まれていて図書館や大学会館、体育館、陸上競技場、サッカー場、野球場などといった各種の運動場も設けられています。

また、地域に開かれた大学のづくりの拠点として大宮ソニックシティカレッジ、東京ステーションカレッジといったサテライトキャンパスも開設していて、大学院の授業や研究会が行われています。