看護師として海外ボランティアに参加するには?
海外で看護活動する方法として、海外ボランティアに参加する方法も一つの選択肢といえます。海外ボランティアとして、世界中の困っている人たちを助けるのはお金にはならないかもしれませんが、金では買えない貴重な経験ができるはずです。
海外ボランティアとして仕事をするためには、まずはボランティア団体に登録することが大事です。ボランティア団体ですが、ピンキリなので登録する前にきちんとその団体の素性を調べて、信頼できるかどうかを確認しましょう。
中には海外ボランティアに一瞬見えるけれども、認証を受けるためにそう見せているだけで実態は営利活動を行っているとか、高額な参加費を請求してくる詐欺的な団体だったなどの事例も報告されています。
NGOやNPOの認証を受けているから大丈夫と思っている人も多いようですが、実は危ない団体だったというケースもしばしば報告されています。ですからホームページなどでしっかりと除法を収集して、おかしな内容がないか、どのような活動をしている団体化を確認することです。
海外ボランティア団体の中でも有名なのは、JICAと呼ばれる青年海外協力隊や国境なき医師団です。このような所に登録できれば看護活動も安心して行えますが、参加できる人は限りがあります。
その他にはジャパンルート・海を超える看護団のような信頼できる団体も多数あるので、登録先の見極めが求められます。
派遣先の国々の特徴
海外ボランティアでどこに派遣されるかですが、アフリカや中南米、中東といったいわゆる開発途上国が多いです。欧米のようなヨーロッパに派遣されることはあまり多くないです。このような国々の場合、治安が安定していないところもたくさんあります。
つまり滞在するにあたって、自分の身に何らかの危険が降りかかる恐れのあることも理解しておきましょう。自分が覚悟するのはもちろんのこと、家族にも同じ覚悟が求められます。
海外ボランティアに参加するけれども、リスクなども理解した上で向かうのでもしもの場合があっても分かってほしいといった説得をしておきましょう。
派遣先の中には、内戦後の復興支援とか大災害が起きた後の援助なども含まれます。実際にこのようなボランティア活動をしている中で、大けがをしたり、最悪命を落としたりしている人もいます。
海外ボランティアの看護師に求められるもの
日本で看護師として仕事をしている場合には、受け身で業務をしている人も多いでしょう。すなわち医者の指示に従って、看護活動をすることが多いという意味です。
しかし、海外ボランティアに参加する場合、能動的に動くことが求められます。日本の病院にいるような感覚では、海外ボランティアの看護活動は務まらないと思っておきましょう。
海外ボランティアの医療チームに入ると、医者と看護師の立場は同等と考えられています。日本のように医者と看護師との間に主従関係はないです。ですから医者の指示にただ従うのではなく、もしおかしなところや納得できない部分があれば、どんどん医者に対して意見をしていきましょう。
その意味では、看護師としてある程度の経験を有している人が求められる傾向があります。学歴がどうとか、どのような資格を持っているかよりも、実践的に使える看護師としての能力が重視されます。応募する際には、今まで看護師としてどのようなキャリアを積んできたかをアピールした方が採用される可能性は高まります。
自分で考えて行動することが、海外ボランティアの看護師には求められます。ですから、使命感や社会的意識を高く持っておくことが資質として求められるといえます。
海外ボランティアで医療チームを作って事に当たる場合、いろいろな人種の人たちが携わります。このチーム内のコミュニケーションは基本的に英会話になります。よってある程度の英会話力が求められることも頭の中に入れておきたいところです。
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