岐阜県でフライトナースというドクターヘリに乗って、救急患者の初期対応や搬送に携わってみたいと思っている人もいるでしょう。
命にかかわる深刻な症状の患者に対応することになるので、高いスキルや瞬時の判断力などが要求されて大変かもしれません。しかし看護師としてスキルアップ・レベルアップをするのに最適の職場といえます。
岐阜県でフライトナースとして活躍できるかどうかですが、ドクターヘリを運用している医療機関がありますので、こちらに就職すればチャンスが出てきます。
ここでは岐阜県でドクターヘリの運用をしている医療機関情報を紹介しましょう。
岐阜県でドクターヘリを運用している医療機関
岐阜県でドクターヘリの運航をしている医療機関は、岐阜大学医学部附属病院だけになります。
岐阜大学医学部附属病院にある高次救命治療センターというところでドクターヘリの運用をしています。2011年1月からドクターヘリの運用を開始しています。
岐阜県では地理的な問題でドクターヘリが必要とされています。特に岐阜県では南北の長さが150km程度のところもあります。
このため、高速道路などの道路整備の進んだ現在でも北部の飛騨地方から近くの工事医療機関まで搬送する場合、地域によっては2~3時間程度かかってしまうケースもあります。これでは緊急性の高い患者の命を救えなくなる恐れもあります。
岐阜大学医学部附属病院から県の最北地域まででも、ヘリコプターを使っても30~40分程度で現場に到着できます。救急車で搬送するのと比較すると、半分以下の時間で移動ができます。
また岐阜県の場合、山間部が多くありますのでスキー場やゴルフ場といったレジャー施設もたくさんあります。このようなレジャー施設で事故が起き大けがを負って救急搬送が必要なケースも多くなりますので、その意味でもドクターヘリの必要性は高いといえます。
岐阜県のドクターヘリは、8時半から17時まで通常は運航しています。しかし6月と7月に関しては日没が長くなりますので18時までは運行可能になります。ただし天候が悪い場合など、ドクターヘリを飛ばすのに危険が伴う場合には運航中止することもあります。
ドクターヘリの乗り込むスタッフについて
ドクターヘリに乗り込めるスタッフは最初から決まっています。出動する際にはドクターヘリの運航をする機長と整備士、そのほかに医療スタッフとして医者と看護師が各1名ずつ乗り込みます。
ちなみに岐阜大学医学部附属病院では、フライトナースとして活動している人が2016年8月現在6名在籍しています。
この人数を見ただけでも、そう簡単にフライトナースにはなれないことがお分かりでしょう。救命看護の高いスキル・知識を持っている人で、経験豊富な看護師でナイトフライトナースとして活躍するのは難しいです。
岐阜県のドクターヘリの出動実績
岐阜県のドクターヘリの出動回数を見てみると、年々増加傾向にあるといいます。もともと上で紹介したように、ドクターヘリに対する需要が高い環境にあったこととドクターヘリの導入から時間が経過するとともに消防署がスムーズにドクターヘリの出動要請するためのノウハウを獲得したことが大きいでしょう。
2011年には250件程度だったのが、2013年度には400件を超える出動要請を記録しています。ですから忙しい年度には平均すると1日1件近くの出動要請があるかもしれません。このため、フライトナースとして活動できる頻度も多くなるでしょう。
岐阜県で運用しているドクターヘリですが、初期の応急処置を施すための設備も整っています。
具体的には人工呼吸器やシリンジポンプ、除細動器といった集中治療をするにあたって最低限必要な医療機器を兼ね備えています。
そこで出動現場や移動しているヘリの中で救命処置を施すことができます。ですから今までであれば救うのが難しかった命も救える可能性も格段にアップしています。
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