埼玉県在住の看護師の中には、スキルアップやキャリアアップのためにフライトナースになってみたいと思っている人もいるでしょう。

埼玉県でフライトナースになるためには、まずドクターヘリの基地病院となっている所に就職しましょう。

埼玉県の場合、埼玉医科大学総合医療センターが2007年10月からドクターヘリを導入しています。埼玉医科大学総合医療センターで救急看護のキャリアを積んで、フライトナースになるのを待ちましょう。

遠隔地の救急医療体制の確立のために

埼玉県は救命救急センターが6つ用意されています。しかし地域的に偏りが見られ、いずれの救命救急センターも東京寄りに集中する傾向がありました。

このため、秩父地方や県北地域の場合急患が現れると、救命救急センターに搬送するまでどうしても時間がかかりがちだったのが問題でした。

そこで埼玉医科大学総合医療センターは、埼玉県からドクターヘリの運用を委託され、活動をしています。

埼玉医科大学総合医療センターの高度救命救急センターを中心として、2016年8月現在フライトナースが16名在籍しています。

この16名の中でローテーションを組んで、1名の看護師がいつでも要請があれば出動できるような態勢を整えています。

今後救命救急センターに隣接する所にヘリポートが作られますので、より迅速に出動できるような態勢を整えられます。

まずは高度救命救急センターに就職することが重要

埼玉県でフライトナースになるためには、埼玉医科大学総合医療センターの高度救命救急センターに就職することが大事です。

埼玉医科大学総合医療センターの高度救命救急センターではホームページを開設しています。その中で、応募フォームのページがあります。

応募フォームに基本情報や学歴、職歴など必要事項を入力して送信しましょう。また埼玉医科大学総合医療センターの高度救命救急センターでは、施設見学を希望する医療関係者に対して実施しています。

ドクターヘリには毎日乗れるわけではなく、上で紹介したようにローテーションで回していきます。自分のシフト外の場合には、高度救命救急センターで急患の対応を行います。

職場の雰囲気やどんな感じで仕事をしているか、応募する前に現場をチェックしておくことは大事です。

この他にも埼玉医科大学総合医療センターでは、「命を救う現場」というDVDを制作しています。医療活動や設備、現場の声などが収録されています。

こちらのDVDは無料で医療関係者に配布しています。埼玉医科大学総合医療センターでフライトナースの仕事をしようと思っているのであれば、DVDを一度は視聴しておくと良いでしょう。

埼玉県のドクターヘリの概要

埼玉県では毎日8時半から日没の30分前まで、必要に応じてドクターヘリの運航を行っています。原則いつでも出動しますが、悪天候などヘリの運航の安全が保障できない場合には出動をキャンセルすることもあります。

ドクターヘリは、迅速に急患対応するために運用されています。出動要請があれば、5分以内にドクターヘリは出動します。そして埼玉県内を対象にしてドクターヘリを現地に飛ばします。

埼玉県内であれば、どこでも20分以内に現場に到着できるはずです。そしてフライトドクターとフライトナースによって必要な応急処置を行い、そのままドクターヘリに搬送して医療機関に急行します。

埼玉県のドクターヘリの運航実績を見てみると、だいたい年間平均で300~350件程度で推移しています。ですから1日1件ドクターヘリの出動があるかどうかくらいの頻度になります。

地域別に見ていくと、比企広域消防本部や秩父消防本部、埼玉東部消防組合消防局、入間東部地区消防組合消防本部からの出動要請の多くなる傾向が見られます。

患者の命がかかっているので、肉体的・精神的なプレッシャーは大きいでしょうが、やりがいのある仕事とも言えるでしょう。