栃木県在住の看護師の中で、フライトナースになってみたいと思っている人はいませんか?中には「なりたいけれども栃木県では無理かな?」と思っている人もいるかもしれません。
フライトナースはドクターヘリの絶対数が少ないので、求人がなかなか出ません。しかし栃木県の医療機関の中にはドクターヘリを擁しているところもありますので、フライトナースになれないことはないです。
では、どうすればフライトナースになれるかについて紹介しましょう。
フライトナースになりたければ獨協医科大学病院へ
栃木県でフライトナースになりたいのであれば、ドクターヘリのある医療機関への就職を検討しましょう。
栃木県では2010年1月から獨協医科大学病院でドクターヘリの運航をしています。ですから栃木県でフライトナースになるためには、獨協医科大学病院に転職することです。
2016年8月現在獨協医科大学病院には、フライトナースが10名在籍しているといいます。フライトナースとして実際に仕事する前に、看護師に対する専門的な研修を実施しています。ですから基本的なことをマスターした状態で仕事には入れます。
ドクターヘリを導入することのメリット
ドクターヘリを導入することのメリットとして大きいのは、救助活動の機動性と迅速性のアップにあります。
栃木県のドクターヘリは時速200km程度で運航しています。基地病院から50km圏内の現場に急行する場合には、15分程度で到着できます。
このようにいち早く救命治療が行えることで、命を救える可能性が高まります。また医療機関への搬送もスピーディに行うことが可能です。
栃木県ではユーロコプター社製のヘリコプターをドクターヘリとして採用しています。厚生労働省のドクターヘリの推奨機種の一つで、コンパクトサイズで低コスト、低騒音でパフォーマンスに優れた機種とされています。
汎用性も高いので、パイロットの操縦性にも優れているので安全に現場にフライトドクターとフライトナースを送り届けることができるでしょう。
栃木県のドクターヘリの出動実績
ドクターヘリですが、毎日原則運航することになります。ただし気象条件によっては、安全性の確保が保障できない場合、運航中止することがあります。
運行時間は8時半からその時々の日没時間の30分前です。ちなみに日没時間についてですが、宇都宮市を基準として決められます。
運航範囲ですが、栃木県の全域となります。どんなに遠いところでも離陸してから20分以内で到着できるでしょう。ちなみに出動要請が入ってから3分以内にドクターヘリは離陸できる体制を整えているので、スピーディな初動ができるでしょう。
栃木県におけるドクターヘリの出動要請は増加してきているといいます。このため同じ時間帯に複数の出動要請の来ることもあります。その結果、一方にしかドクターヘリの派遣ができなくなるケースもあります。
そこで栃木県と群馬県、茨城県の北関東3県で相互応援体制を構築しています。もし栃木県でドクターヘリの出動要請が重複した場合、他の2県のドクターヘリが派遣されるわけです。その逆もあって、必要に応じて栃木県のドクターヘリがほかの2県に派遣されることもあり得ます。
栃木県のドクターヘリの出動実績ですが、2014年度のデータを見てみると1年間で872件の出動要請がありました。そして実際に出動したのは751回に及びます。
基本的に栃木県からの要請が大半ですが、群馬県から11回、茨城県から15件の出動要請があり、ドクターヘリが派遣されています。
このように今後は群馬県や茨城県からの出動要請に対応するケースも多く、フライトナースとしてさらにいろいろなケースに対応することになるでしょう。
スキルアップ・キャリアアップのためにフライトナースになりたい看護師にとって、大変かもしれませんがやりがいのある職場といえます。
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