20代 女性
病院とクリニックで5年ほど勤務を続けましたが、結婚、妊娠、出産と言う人生の転機を機に一度離職しました。その後子育てをしながら仕事をするため、復職先として有料老人ホームの看護師求人を選びました。
理由はいくつかあって、子供を保育園に預け、迎えにいく時間に合わせやすく、シフトの都合をつけやすかったのが最大の魅力だったからです。同じように再就職した同期から老人ホームを勧められたこともあって、子育てと仕事を両立できる職場に最適と判断したからです。
復職に際して、先輩ナースから優しく迎えられ、老人ホームと言う新しい職場に馴染むことができました。老人ホームの場所が家から比較的近く、通勤に便利というのも後押しになったのです。私より年上の同僚が多く、教えてもらうことが多いので、これからのスキルアップに繋げていきたいと思います。
30代 女性
これまで10年以上に渡って病棟勤務を続けていましたが、さすがに夜勤が体力的に厳しくなってきたこともあって、夜勤の無い日勤のみのグループホームの看護師へと転職しました。
グループホームに勤務する看護師としては、やはり勤務時間が規則通りであること、残業がほとんどない点が喜ばしいと言えます。
病棟に入院している患者さんは、治る見込みのない病気を抱えていることもあって、鬱屈した思いを抱え込んでしまっています。それをどうにかするのが医師と看護師の仕事なのですが、そうした雰囲気に少々疲れてしまっていました。
グループホームはその点人生の終盤に差し掛かり、多少の病気や障害を気にしない、気にならなくなった人しか入居してきません。
気楽さが働いているこちらにも伝わってきて、はるかに働きやすい場所となっています。残された日々を楽しく過ごしたい入居者の皆様と過ごして、看護師として出来るだけ貢献していきたいと思います。
40代 女性
私は過去の生活があって今介護に携わっています。小さい頃から曽祖父、曾祖母、祖父母と同居しており、4世代での生活が当たり前だったため、爪切りや入れ歯の洗浄を担当していました。
私にとって高齢者の世話は日常生活の一環であり、このことを仕事にすることには全く抵抗感を覚えなかったのです。今は亡き曽祖父、曾祖母のことを思い出しつつ、老人ホームで祖父母や親世代と同年代の入居者と接している毎日です。
曽祖父たちとの日々で、高齢者は寂しがり屋が多いと分かっていましたから、入居者の皆さんには出来るだけ話しかけるようにして、話しかけられたら話し相手になるのが最高の介護なのだと思います。
入居者の皆さんは自分の孫世代のような私に対して、楽しそうに語り掛けてくれますから、幼い頃の家族の思い出に浸れます。以前は病院勤めだったため、患者さんと接する時には病状の話ばかりでした。
老人ホームでは日常会話が主な話題で、明るい話題を提供することができます。その点でも勤務先として最適なのでしょう。
50代 女性
私が働く老人ホームでは、私くらいの50代以上と40代が3割ずつ、30代が3割弱、残りが20代です。
年齢層としては私くらいの年齢が一番多くて、働きやすい環境にあります。老人ホームのような施設系では、年配者が多いイメージで、実際に私くらいの年齢層が多いのと同時に、同じくらい若い若年層もいます。
50を過ぎると看護師としては熟練者なのですが、体力面では若年層に劣ってしまいます。老人ホームでの仕事は体力勝負になることもあって、若手の育成も兼ねて積極的に若い人材を受け入れ、私達熟練者が後進の育成を行っています。
体力が続かず辞めていってしまう若い人もいる中で、残って後進となってくれる人がいると、大変な時があっても続けていてよかったと思います。
私自身今は現役ナースとして働いているものの、いつかは辞めていくことになりますから、後輩が出来るたびに後を任せられる人材を育てられて満足感を得られる職場だと思います。