保育園(保育所)で働く看護師の仕事内容・役割
保育園での看護師の仕事は、園児の健康管理、怪我・病気の処置、健康指導、保健だよりの作成などです。
保育園は幼稚園よりも園児の年齢層が広く0歳から未就学児童まで多彩な年齢のお子さんを預かります。その分、なりやすい病気や怪我、慢性疾患やアレルギーへの対応などがあります。お子さんによっては投薬が必要なので、薬の管理、服薬のサポートなども仕事に入ります。
乳児はともかく幼児くらいまで成長すると動き回り、日常的に怪我をするため、適切な処置を施します。ナースの手に余るような症状であれば医師に連絡したり、常駐医師がいなければ病院へ運ぶ必要があるかどうか判断します。
保険だよりは園児の健康管理、維持に必要な情報を記載し、保育園と保護者との情報のやり取りに用います。また、定期的に園児の健康診断業務、必要に応じて保護者への対応が加わります。
健診内容は身長体重の測定、運動機能、精神発達、聴覚検査、視覚検査などです。
幼稚園で働く看護師の仕事内容・役割
幼稚園と保育園は似ていますが、預かるお子さんの年齢と預かる目的が異なります。保育園は下は0歳から上は未就学児童すべてが対象となり、幼稚園は3歳から未就学児童までが範囲になります。
保育園は幼稚園よりも長く預かる延長保育を行いますが、幼稚園は決まった時間までしか預かれません。
また、幼稚園は学校教育法に基づく教育機関であり、教育を行う場所です。一方、保育園は保護者に代わって保育を行う場という違いがあります。看護師の仕事内容も対象年齢が大きく違うことで、背負う立場が違ってきます。
幼稚園の場合、一定年齢以上のお子さんが入ってくるため、意思疎通はしやすい方です。
仕事内容自体は変わらず、園児の健康管理業務が担当業務となります。親御さんや保育士と話し合い、健康に関する相談に応じたりと、健康管理全般を請け負います。
日々活発に動き回る園児たちは、いつどこで怪我をするか分からないため、怪我の発生場所を調査したりして、保育士に情報を伝えて、怪我を負うリスクを減らす仕事をすることもあります。
託児所で働く看護師の仕事内容・役割
託児所での看護師の仕事は、保育園とほぼ同じですが、時間制限があるのが違いです。託児所に子供を預ける保護者は、大抵仕事の間だけ預けていくため、その時間に応じてナースが常駐している必要があります。
保護者の仕事によっては深夜まで預かる託児もあり、夜勤に近い勤務形態となって、夜勤手当が出ます。預かっている間、お子さんに何もないように見守り、万が一の時に対応するのが役割です。
病児保育で働く看護師の仕事内容・役割
病児北支説における仕事内容は、病児保育のタイプ別に変わってきます。病児保育は大まかに2種類あり、病院の専用スペースで病児保育事業を行っている場合と、保育園で児童が体調を崩しても対応してくれる病児保育事業を行っている場合とがあります。
前者の場合は、施設の都合上看護師が主体となって仕事をすることが多く、後者の場合は保育士が主体となって仕事をします。病児保育とは言え、保育施設であることに変わりありませんから、本業であるのは保育士だからです。
このあたりの境界は施設ごとに違っていて、本来であれば保育士が主体となるべきところをナースが主体になって仕事をしている施設もあります。
注意点として、病児保育の仕事におけるメインは看護業務ではなく、保育にあるという点です。病児保育では他の保育施設と事情が違い、保育士とナースが連携する場面が多数見られます。まず仕事内容として、前者の病院・クリニックに併設されたタイプの場合、病院やクリニックで診察を受けてから患者さんが病児保育施設を利用することがあります。
よって病院で働く医師との連絡、回診、診療の補助業務が仕事に含まれてきます。一般病棟での勤務とは違って、保育要素が入る分やりがいを感じられます。
後者の保育施設に併設、単独タイプの病児保育の場合は、保育園で看護業務を行い、並行して乳児や病児の保険業務を任されます。簡単に言えば保育士とナースの間のような役割を持つことなります。