20代 女性
初めて配属されたのが透析室だったため、何から始めて良いのか正直分からなかったものです。そんな時、透析について教えてくれたのが同じ透析室所属の先輩看護師や臨床工学技士の皆さんでした。
透析室では、仕事のパートナーとして教え合い、連携し合うことが重要と教えてもらい、分からないことがあればすぐに教えてもらえます。透析患者さんたちは私よりずっと長く透析に関わっていますから、質問に答えられずに困ることもあります。
そういう時には先輩方が横から教えてくれたり、質問に答えるのを変わってくれたりと、何気ないサポートをしてくれて本当に助かりました。
先輩たちのおかげで配属当初の余裕のなさが薄れていき、患者さんの立場に立って支えてみたいという気持ちが芽生えてきたのも進歩だと思います。患者さんは週に2回から3回は透析室にやって来ますから、すぐに顔と名前が一致するようになり、透析中に雑談して健康状態を聞き出すことができます。
透析室に勤務するナースの声としては、本当に余裕がないのは患者さんの方なのだと気づかされ、不安に押しつぶされそうな患者さんを全力で支えて行きたいと思います。
30代 女性
透析室に異動になって既に6年が経ち、当時透析に関しては素人だった私がそれなりに知識と技術を得られ、今度は教える立場となりました。
透析室に勤務するナースの声として、未経験でもそれなりに働けること、先輩たちの指導があれば未経験者が熟練者になるのは難しくないことを挙げていきたいと思います。配属された当初は右も左も分からず、素人にも出来るような透析の準備と片付けくらいしかできなかったものです。
それが今や、新しく入ってきた後輩たちの指導を任されるようになったのです。自分が受けてきた指導を思い出しつつ、後輩たちを透析室で立派に働けるように頑張って行きたいと思います。
こうした重要な立場に立てたことで、新しい刺激を受けてやる気が再び芽生えてきたように感じられます。後輩たちが自分のように指導する立場になった時、困らないように指導していくことが今の目標です。
40代 女性
現在、透析室での勤務にかなりの経験を積んで、透析室の主任を任されるようになりました。所属している看護師たちや臨床工学技士たちの連携が取れるように調整し、患者さんがスムーズに透析治療を受けられるようにするのが仕事です。
私が所属する透析室では、患者さんを受け持つスタッフをチーム制で固定して、患者さんとスタッフとが顔と名前を一致させ、信頼関係を築きやすい状態を作っています。
透析に訪れるたびに担当者が変わるようでは、信頼関係以前に何を話して良いのか迷ってしまいます。そうした事態を防ぐために、チーム制を導入し、患者さんと寄り添い、相談相手になれるように努力していきます。
現在、チームの中には透析療法指導看護師や透析技術認定士など、透析の専門知識を持つスタッフが数名所属しており、これから先もこの透析室から有能な人材が出てくるのを支援していきたいと思います。
50代 女性
透析室で何年か勤務するうちに、人工透析の奥深さに興味を惹かれ、もっとこの分野の専門知識を身につけたいと思いたちました。
透析室で経験を積んで勉強していくうちに、透析の専門家になれる透析看護認定看護師の存在を知る機会がありました。子育ても一段落しており、既に実務経験の点で資格を満たしていることから日本腎不全看護学会正会員に入会し、更に3年後に受験して合格し、資格を得ることができました。
今では専門知識と技術、そして何より専門家として認定された資格を得たことで透析室での信頼を得ています。
スキルアップやキャリアアップに必要な資格は出来るだけ取得しておくべきだと思います。私が所属する透析室では、こうした受験のために支援を行ってくれたため、奨学金によって勉強ができました。これから後輩のナースたちにも支援制度を利用することを勧めていきたいと思います。
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