クリニックの外来看護師業務内容
一般的に外来の仕事と言うと、医師の診察補助を行ったり待合室で簡単な問診・バイタルチェックを行ったりというイメージを持つ人が多くいます。
実際には、まさにこのイメージ通りの業務を行っているケースが多く、ナースの間では比較的人気も高い傾向にあります。
しかし、このイメージは総合病院のような規模の大きな職場に多く見られるもので、クリニックなどで勤務するナースは他にも多くの業務を任されています。
看護業務から事務仕事までこなす
1つのクリニックに勤務する看護師の人数は少ないため、その分ナース1人1人の受け持つ業務範囲は幅広いのが特徴です。
特に、事務職員がいなかったり事務職員がいても人数が少なかったりする場合には、ナースがパソコンを使って事務作業もこなしていく必要があります。そのため、総合病院などに比べると、診察に携わったり看護スキルを使って業務をこなしたりする時間よりも、雑務や事務作業に多くの時間を必要とする傾向が見られます。
検査・処置準備、介助
採血、点滴の他、眼科や耳鼻咽喉科などでは検査のセッティングを任されることが多くあります。1人で様々な業務を担当すると、患者さんが多い日や業務に慣れていないうちは業務をこなすことで一生懸命になって、周りが見えなくなってしまうこともあります。
患者さんとの信頼関係の構築
外来のナースは、患者さんと接する時間が長く、患者さんから見るとその医療機関のイメージに直結しやすいのです。例えば、笑顔がなかったり話しづらい雰囲気だったりすると、「あの病院はあまり良い雰囲気じゃない」といったイメージを持たれてしまいます。
ですから、どんなに忙しくても、患者さんとのコミュニケーションを大事にし患者さんがリラックスして診察を受けることができるような環境を作ることも仕事の1つとなっています。
診察の状況を的確に把握する
患者さんの多い時間帯は、患者さんを長く待たせないように診察や検査のセッティングなどを進めなければなりません。
また、患者さんが小さい子どもやお年寄りである場合には、診察に時間がかかり、採血や注射、点滴を子供に行う際には泣いたり暴れたりすることもあるので、より時間がかかります。
このような場面は避けて通ることは難しいので、コミュニケーションスキルなどを活かしてうまく切り抜け、テキパキとこなすことが重要となります。
この他にも、外来看護師の業務には
- 採血や注射
- バイタルチェック
- 診察補助
接遇マナー、コミュニケーションスキルなどが求められる場面も多く、看護以外の業務の方が多いと不満に感じる人も多くいます。
しかし、ここではそれも外来ナースの重要な仕事であり、コツをつかんで上手くこなしていく必要があります。
外来看護師とは
看護師の職場には様々なものがあり、医療機関をはじめ学校や企業、福祉施設などで多くのナースが働いています。医療機関での就職や転職を考える際、総合病院や大学病院で働くかそれともクリニックや個人病院、診療所などで働くかという点だけでなく、病棟か外来かという点でも悩む人は多くいます。
外来で働こうと思ったら、総合病院のような規模の大きな医療機関から入院設備を持たない医療機関まで選択肢は幅広くなります。
しかし、業務内容は職場によって違うので、その点に注目して業務内容を事前にきちんと把握し、自分に合う職場を探す必要があります。特に、規模の小さな職場での勤務を希望する際には注意が必要です。
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