20代 女性
私は看護資格取得後、市民病院に勤務していました。しかし、以前から学校の保健室に勤務したいという夢があり、それを捨てきれませんでした。
そこで、病院勤務を続け看護師としての経験を積みながら転職サイトなどに登録して求人を探していました。学校に勤務したとき養護教諭にもなれるように、保健師の資格も取得しました。
公立や私立の学校の養護教諭になるには、各都道府県、各学校の教員試験を受けなければなりませんが、大学の保健管理センターや医務室などの場合はその必要がないと知りそれらも視野に捜していたところ、今の大学の保健管理センター勤務が見つかりました。
主な仕事は、学生や教職員の健康管理や保健衛生教育です。健康診断を行いそのデータ集計を行ったり、感染症対策の情報を提供したりという事も行います。
勤務時間も規則的で残業も少なく、休みの予定が立てやすかったりと非常に働きやすい職場です。病院勤務の時は事務的なことを行っていなかったので、勤務当初はパソコン業務が苦手でしたが、ここに来てパソコンスキルが身につきました。
今後の目標は、救急救命士のような資格の取得にもチャレンジして急なケガや病気、ケガをした後の学生への対応などに生かしていきたいと考えています。
30代 女性
私はもともと、大学病院の内科病棟と外科病棟に勤務していました。とにかく忙しい病院で、体もボロボロでした。結婚をきっかけに、日勤勤務のみで働ける病院以外のところを探していた時に、大学の保健室勤務のこの仕事を見つけました。
未経験者でも就けないわけではありませんが、実務経験がある事がこの仕事につくとき非常に役に立ちました。
勤務時間は学生が学校に来ている時間帯で、月に数日の残業があるのみです。もともと興味は持っていましたが、完全に未経験な世界だったので不安や戸惑いもありましたが、常勤の養護教諭につきっきりで指導していただいたおかげで仕事にもすぐ馴染むことができました。
現在の仕事内容は、学生の体調管理や心のケアを中心に行っています。サークル活動中にけがをした生徒の応急処置などもしていて、以前の外科病棟勤務が役に立っていると思います。
ありきたりな感想かもしれませんが、医務室を利用した学生たちから「ありがとう」と言われた時はこの仕事をやっていて本当に良かったと思います。
今後は、学生たちの心のケアに役立てるためにも、心理カウンセラーなどの心理学関連の資格を取ってみたいと考えています。
40代 女性
私は、親子の時間を大切にしたいと考え病院勤務から保育園の看護師に転職しましたが、そこは看護師が自分一人で、想像していた以上にハードな職場でした。
「保健師の仕事は続けたい。でも子供との時間も大切にしたい」と考えるようになり、学校の医務室に絞って転職活動を続けました。医務室の求人は想像以上に少なくなかなか見つけることができませんでした。ようやく見つけたのが今の大学の医務室です。
以前に、専門学校での講師経験もあったので、10代20代の学生との接し方のイメージは割とありました。見かけは大人ですが、中身はまだまだ周りの手助けが必要な年代です。
悩みはたくさん抱えているのに人に相談するという事ができにくい年頃でもあり、こころのケアが大切なことを面談でしっかりアピールさせてもらいました。
病院時代は患者さんやその家族の声に耳を傾け、保育園時代は保護者の声に耳を傾けてきたその経験も生かしていける職場です。
現在、医務室に来た学生には積極的に声をかけるように心がけています。そして様子を観察し、悩みがある場合にはどうすればよいのかを一緒に考え一人一人としっかり向き合うようにしています。
同僚や校医と連携している今の状況を活かして、今後は10代20代に多い病気についても学生たちに知ってもらい予防策なども含めて解決に向けて指導していきたいと考えています。