ケアカウンセラーとは
どんな資格?
特定非営利活動法人の日本ケア・カウンセリング協会が認定する資格の1つで、1級から4級までの資格があります。
ケアリングとカウンセリングについて深く学び、その知識と技術で、ケアリング従事者のメンタルヘルスサポートの実践活動を担うことのできる人材であることを認める資格です。
認定先
特定非営利活動法人日本ケア・カウンセリング協会が認定を行っています。
資格保有者数
資格保有者数に関してはホームページなどでも公表していないため、はっきりした数は不明ですが、平成23年度の事業報告書からすると、登録者がおよそ24名、更新者が63名いることから、平成24年度も同規模の登録者がいるとすれば、およそ100名ほどの資格保有者数がいると考えられます。
難易度・合格率
難易度や合格率についてもどこにも公表されていませんが、資格保有者数同様に平成23年度の事業報告書の受験申請料15万円と登録料12万1千円から推測すると、合格率は高いものと思われます。
ケアカウンセラーの資格を活かせる職場
ケアリング従事者のメンタルヘルスサポートという役割から、看護師や介護士などが多い病院や福祉施設、また保育園や幼稚園、小学校から大学までの教育機関など様々な職場があります。
特に看護者や介護者を初めとしたケアリングに携わる人が多い職場で資格を生かせるでしょう。
ケアカウンセラーの将来性
今まで看護者や介護者などのケアリングを行っている人を支援する体制はほとんど無く、閉鎖的な部分もありケアリング従事者が疲れていました。
しかし、こうしたケアリングで悩む人を心理的に支援するケア・カウンセラーは、今後の看護者や介護者の心理的負担を軽くすることが期待されるため、一般的な心理カウンセラーが必要とされているのと同様に、ケアリング従事者にとって必要とされる存在になると考えられます。
ケアカウンセラーのお給料事情
〜心理系の資格はほとんどが民間資格であることから、資格を取得したからといって大きく収入が変動するわけではありません。勤務先によって資格の取得を推奨している場合、資格を取得することで資格手当てで支給されることもあります。
また、今後ケアリング従事者に対するカウンセリングが広く必要とされれば、そうした仕事に就くことで現在よりも上がる可能性があります。
ケアカウンセラーになるには《資格取得方法》
受験資格
受験級によって異なり大きく異なります。4級受験者は正会員登録後1年を経過していること、会費の郵便自動払い込み手続きが完了していること、基礎課程初級、中級、上級における必修単位の72単位を取得するか、科目に関わらず105単位を取得することで受験ができます。
3級は4級と同様ですが、総単位数が140単位必要です。2級は3級登録後2年を経過していることと、総単位数が175単位必要です。
1級は、2級登録後2年を経過しており、総単位数が210単位必要であること、そしてクライエント体験が修了していることが必要です。毎年秋に行われる総会ごとに受験資格の変動が発生しているため、必ず最新の情報を確認することが必要です。
審査方法・試験内容
審査方法や試験内容は公表されていませんが、過去にはホームページに過去問が掲載されたこともあります。
基本的には研修内容をもとに問題が作成され、一定基準の合格点を取ることが必要と考えられます。ただし、4級のみ、筆記試験は行われず、レポート審査による書類選考となっています。
受験日程
原則として毎年10月中旬までに申し込みを行い、10月末までに必要書類の提出と受験料の振込みを行います。試験は11月の20日前後に行われる総会時に行われます。合否通知は12月中旬です。
費用・会場
会場は毎年違うため、受験要項で確認の必要があります。受験費用については、受験申請料として1級が10,000円、2級が8,000円、3級が5,000円、4級が3,000円で、合格時の登録料は級にかかわらず5,000円です。
問い合わせ先
東京都文京区にある日本ケア・カウンセリング協会事務局で、電話番号は03-6912-2605で、FAX番号も同じです。また、メールによる問い合わせ先はnpo-jcca@npojcca.orgです。ただし、電話受付は月・水・金のみの受付ですので注意が必要です。
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