登録産業看護師とは
どんな資格?
産業看護を実践している看護師、保健師が基礎的な理解を深め実践を展開できることをねらいとして、日本産業衛生学会の産業看護部会が登録している資格です。この資格がないと産業看護師になれないという資格ではなく、現在産業看護師として働く看護師のキャリアアップ、スキルアップに繋がるものです。
日本産業衛生学会産業看護部会の規定する講座を受講することで、産業看護に関する経験や知識を一定の条件を満たし、登録を行うことができます。
認定先 | 日本産業衛生学会の産業看護部会が登録認定 |
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資格保有者数 | 産業看護師の登録制度は、平成10年の登録開始から平成25年12月末までで1,745名の登録者があります。 |
難易度・合格率 | 登録産業看護師は、産業看護の実務経験が2年以上で、第一種衛生管理者の資格を取得する看護師、保健師が専門の教育課程を修了し登録を申請します。教育課程を受講することにより登録することができ、特に試験や合格といったことはありません。 |
登録産業看護師の資格を活かせる職場
登録産業看護師は、産業看護の実務経験のうえ登録できる資格になります。そのため、一般企業などの医務室や健康管理室で実際に働く看護師が、仕事に活かせる資格です。この資格がなくても産業看護師にはなれますが、産業看護師として働く看護師がスペシャリストを目指す場合に役立つ資格といえます。
登録産業看護師の将来性
企業にとって社員は会社の成長に欠かせない人材で、社員に最大の能力を発揮してもらえる環境を整えることは今後も重要な課題になってきます。また、近年では社員の健康管理が企業の生産性の向上やブランド価値につながるとされ注目されています。
常時50人以上の労働者を使用する事業場では衛生管理者を選任することが義務付けられており、事業場の業務内容によっては衛生管理者1人を専任することになっています。このようなことから、今後も需要があり安定感や将来性のある仕事になりますが、求人募集が少ないことや採用される人数も少ないため、なかなか求人が見つからないということも多いようです。
登録産業看護師の資格取得者のお給料事情
登録産業看護師は産業看護師にとって必ずも必要な資格ではないので、資格を取得しても給与面で大きな違いはないようです。産業看護師は企業に雇用されるので、給与も企業の昇給ベースによって行われます。
登録産業看護師は必ず取得しなければならない資格ではありませんが、レベルアップ、スキルアップにつながる資格を取得することで看護師として評価が高くなり企業側に好印象を与えることになります。
登録産業看護師の資格取得のポイント
受験資格 | 看護師ですと産業看護にかかわる実務経験が2年以上ある他、第一種衛生管理者の資格も必要です。 |
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審査方法・試験内容 | 「産業看護講座Nコース」の課程をすべて修了してから、更に「産業看護講座基礎コース」の課程もすべて修了することによって日本産業衛生学会産業看護師として登録されることになります。登録したあとは5年毎の更新が必要であり、産業看護職継続教育システムにおいて実施されている実力アップコースを受講して、取得単位数が20単位を上回らなければなりません。労働者健康福祉機構が産業看護職に向けて産業保健推進センターで開催している各種研修の中に、Nコースの短縮課程として認定されているものがあります。
また、平成27年度から制度が見直しされ新教育制度がスタートされるため今後大きな変更の可能性もあります。 |
受験日程 | 基礎コースは1年に1回産業看護部会主催で開催されます。開催時期などは部会誌「産業看護フォーラム」で周知されます。 |
費用・会場 | 産業看護職向け研修(短縮Nコース)は参加無料です。基礎コースは、テキスト代や登録費用がかかります。登録費用は部会員、非部会員等により違いがあり、会場は開催地域によってさまざまですが、各地の産業保健総合支援センターや大学などで開催されます。 |
問い合わせ先 | 日本産業衛生学会 産業看護部会 |
詳細な情報がわかるURL | http://www.sangyo-kango.org/index.html |
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