総合病院の助産師向け研修・セミナー

産科や助産師外来などを設置している病院でも、特に地域で周産期医療の中核となっている公立病院や大学病院、企業の運営している病院などの総合病院で多く行われています。

結婚や出産、育児などの理由でキャリアにブランクがある人へ向けて職場復帰を支援する目的のものが多いです。

東芝病院(東京都品川区)

概要 毎週水曜日、木曜日、金曜日に実施され、潜在助産師を対象に職場復帰を目的としたプログラムです。
内容 注射や輸液ポンプといったように看護・医療安全の基本的な研修が行われているほか、新生児室の看護や産後指導を体験します。また妊婦ケアや分娩、母親学級の見学なども行われています。

旭川医科大学(北海道旭川市)

概要 看護師と助産師へ向けて、復職支援研修が行われています。1回5日間という日程です。
内容 医療安全対策や感染症に関する講義に加えて周産期医療の説明もあり、看護技術では救急蘇生や静脈注射などといった研修があります。また、病棟で勤務する助産師とともに分娩介助や新生児処置、母乳育児指導などの見学や実習へあたります。

信州大学医学部付属病院(長野県松本市)

概要 看護師・助産師復帰支援講習が定期的に行われ、不安なく仕事を再開するためのサポートとなっています。
内容 実際に助産外来を見学することが可能です。無料の託児も用意されていて、育児中であっても参加しやすくなっています。

平塚市民病院(神奈川県平塚市)

概要 看護部が潜在看護師・助産師研修を実施しています。各自の希望を考慮した上で病棟実習も行われます。
内容 最近の医療や看護の動向について講義があるほか、院内見学も行われます。産婦人科で実習を受けることもでき、最新の周産期医療や現場の雰囲気も知ることができるようになっています。

個人診療所や助産所の助産師向け研修・セミナー

開業医では、総合病院よりも助産師が不足しています。しかしながら、総合病院に比べれば総じて経済的にも人的にも余裕がないため、定期的・継続的な教育活動を展開することには難しさもあります。

三宅医院(岡山県岡山市)

産婦人科であり、19床の入院施設を持っています。見学や研修生の受け入れにも積極的であり、1年間にわたって行われる現場実習で知識や技術を習得することができるようになっています。

助産師会・看護協会の助産師向け研修・セミナー

社会において、助産師に求められている事柄を広く学ぶことができるよう多彩な内容のものが用意されています。婦人病から地域で果たすべき助産師の役割までがカバーされています。

日本助産師会

助産師が仕事として関わることになる様々な分野について幅広く対応していて、産前産後のケアや助産師外来、院内助産などについて学ぶことができます。そのほか生殖をめぐる援助に加えて、保健指導やハイリスク出産、思春期や更年期の支援などに関しても情報提供が行われています。

神奈川県助産師会

基本的な分娩技術以外に新生児の蘇生、出産にともなうリスクマネジメントなどについて講義があります。そのほか、災害時の母子支援や乳がんなどのことも学ぶ機会があります。

横浜市助産師会

潜在助産師研修会が行われていて、産科医から産科医療の現状に関する説明があります。そのほかにもブランクを経て実際に現場へ復帰した助産師の話などがあり、復職を考える上で内容を実感しやすいものになっています。

愛知県助産師会

定期的に、潜在助産師再就業支援研修を開催しています。会場は名古屋第一赤十字病院など各地の病院に設定されています。

静岡県助産師会

最新の産科に関するトピックを取り上げ、潜在助産師支援事業特別講演が行われています。テーマの一例として発達障害や愛着障害、フリースタイル分娩介助の方法などといったものがあります。