退院調整看護師とは

退院調整というのは、入院している患者が退院に向けて環境を整えることです。退院後についても病気や障害、怪我などと向き合いながら在宅療養をする患者と家族をサポートします。

2008年の診療報酬改定によって、退院調整加算が新設されて各病院に退院調整看護師の配置が始まりました。

退院調整看護師の役割は、病院と診療所、介護施設などと連携しながら、退院したあとでも患者が安全で快適な生活を送ることができるように支援します。最近になって、退院調整看護師はその重要性が認知されてきており専門の養成研修が実施されるようになりました。

また、外来看護師や病棟看護師、医療ソーシャルワーカー、地域連携医療室、診療所、訪問看護ステーションなどの連携体制を維持する役目も退院調整看護師の仕事です。

ますます少子高齢化社会になることが予想されており、退院調整看護師のニーズは今後ますます高まるでしょう。

退院調整看護師として働くことができる職場

病院の地域医療課やケアセンターなどで退院調整の仕事をします。病院の病床数が多くなるほど専従の比率が高く、小さい病院か大きい病院かで業務内容が変わってくる可能性もあります。

なお、退院調整看護師の職場としては病棟看護師や外来看護師、地域連携医療室、医療ソーシャルワーカー、診療所、訪問看護ステーションなどでそれぞれで連携体制を強めることで退院調整看護師としての役割をより果たせるようになります。

退院調整看護師の資格取得者のお給料事情

退院調整看護師はベテランが務めることも多く、給与は28万円~が目安です。

退院調整看護師の研修会・セミナー

全国にある看護師協会が退院調整看護師を対象としたセミナーや研修会などを開催していますが、研修会を受けたから退院調整看護師になれるというシステムではありません。退院調整看護師としてのスキルアップが目的になります。

受講資格 全国で実施されている退院調整看護師養成研修などは、訪問看護ステーション管理者や従事者、病院や施設、地域に従事している看護師であれば受講できます。
研修内容 看護師資格を持っている人が研修会やセミナーに参加しながらスキルアップに励むことで退院調整看護師として働けるようになります。

研修の内容としては、他院調整とケアマネジメントの意味や役割、機能について学ぶだけでなく、院内チームとの地域連携システム作り、訪問介護や在宅医療の概要や活用方法について学びます。

費用 会員の場合は12,000円で、会員以外は20,000円です。会場は、東京都品川区北品川5丁目5-15 大崎ブライトコアホールで開催されます。
問い合わせ先 東京都新宿区新宿1-3-12 壱丁目参番館401
一般社団法人全国訪問看護事業協会
詳細情報 http://www.zenhokan.or.jp/training/