医療コーディネーターとは

どんな資格?

医療コーディネーターとは、医療サービスを提供している医療者側と医療サービスを受ける患者や家族側とを取り持つ役割を果たします。また、患者や家族からの相談を受けて患者の意思決定を支援する仕事をし、医療者側の立場と患者側の立場、それぞれの立場の違いによる溝を埋めることがおもな仕事です。

「医者の言っていることが本当に正しいのだろうか?」とか「医者に自分の本当の気持ちが伝わっていないまま治療を進めるべきなのか」「自分に合う病院がほかにあるんじゃないだろうか」などの悩みや不安について耳を傾けながら疑問や問題を解決し、患者さんの意思決定を助ける役割を果たします。

なお、医療コーディネーターは国家資格ではありません。医師や看護師、介護支援専門員などがNPO法人や一般社団法人などによる独自の認定資格を取得し、医療コーディネーターとなっています。

機関によってさまざまな条件を設けていますが、看護師の場合は基本的に臨床経験が5年以上で指定されている講座を修了することが医療コーディネーターになる条件です。

例えば、日本医療コーディネーター協会が認定している医療コーディネーター資格を取得する条件としては、医師資格、看護師資格または薬剤師資格を所持していて、臨床経験が5年以上あり、なおかつ30歳以上の人が講座を受講できるようになっています。

認定先 一般社団法人日本医療コーディネーター協会、NPO法人楽患ねっと、一般社団法人日本健康医療学会など
資格保有者数 さまざまなNPO法人や一般社団法人などが独自の認定試験を実施しているため、毎年医療コーディネーター資格者が誕生しています。

例えば、一般社団法人日本医療コーディネーター協会が認定している医療コーディネーターは95名います。

難易度・合格率 看護師が医療コーディネーターの資格を取得する場合、まずは臨床経験が5年以上、そのうえで指定されている講座を修了することで資格を取得できます。

医療コーディネーターの資格を活かせる職場

認定医療コーディネーターになると、それぞれ個人が独立した形で活動することになります。

医療コーディネーターの将来性

コミュニケーション力や情報収集能力は、治療をスムーズに進めていくためにも確実に必要なものです。しかも、最新の医療知識にも詳しく、患者の視点にも立ちながらアドバイスができるような人材は、これからの時代にはとても重要な存在になる可能性があります。

患者が医療機関と一緒に治療方法を選び、納得して治療を受けるようにすることができる医療コーディネーターは、将来的にもっと必要とされる存在になってくるでしょう。

医療コーディネーターの資格取得者のお給料事情

医療コーディネーターというのは独立して活動することが多いため、給料もさまざまです。

例えば、日本では治療できないような患者を海外の最先端医療へとサポートするような医療コーディネーターの場合は、月給22万円~40万円程度支給されます。年収のモデルケースとしては、35歳で年収およそ700万円というケースもあります。

医療コーディネーターの資格取得のポイント

受験資格 医療コーディネーターになるための講座を実施しているNPO法人や一般社団法人などにより、認定資格が違います。看護師で臨床経験が5年以上必要というところもあれば、看護師などの国家資格所持者、介護支援専門員などの医療・福祉系資格所持者で、医療・福祉関係の仕事に現在従事していることを条件としているところもあります。
審査方法・試験内容 指定されている講座を修了することが医療コーディネーターとして資格認定される条件です。
受験日程 実施しているNPO法人や一般社団法人によって日程もさまざまですが、日本健康医療学会の講座は2015年4月18日土曜日13:30~18:00、4月19日日曜日10:00~16:20で、認定審査は15:50~16:20という予定です。
費用・会場 日本健康医療学会の研修会費は18,000円で、これには審査料3,000円と昼食が含まれています。なお、日本健康医療学会の会員以外の場合は、合格後に認定登録料6,000円が必要です。会員の場合は免除。
問い合わせ先 東京都渋谷区渋谷3-18-5 佐藤エステートビル6F 日本健康医療学会事務局
東京都港区南青山6-1-6パレス青山209 一般社団法人日本医療コーディネーター協会
東京都足立区西新井栄町1-21-2 2階 特定非営利活動法人楽患ねっと
詳細な情報がわかるURL http://www.nihonkenkouiryou.jp/modules/aboutus/index.php?content_id=2
http://www.jpmca.net/
http://www.rakkan.net/