東京大学では、保健・健康推進本部が、本郷、駒場、柏の各キャンパスに保健センターを設けて、教職員や学生の健康管理にあたっています。

保健センターには健康管理部門と診療部門があり、前者は健康診断及びそれに基づく健康相談・指導など健康的な生活を送るための支援を行います。後者は、本郷キャンパスに内科、精神科、耳鼻咽喉科、歯科、駒場キャンパスに内科、精神科、整形外科、歯科、皮膚科、柏キャンパスに内科、精神科を設け、学生・教職員対象の一般診療を行っています。

東京大学の保健センターの看護師募集実績

2008年10月に、健康管理業務や診療補助を行う常勤看護師の求人がありました。また、2011年8月、2014年10月に、健康診断や診療補助を行う非常勤(短時間有期雇用職員)の看護師を募集しています。

前者の応募資格は看護師もしくは准看護師、後者は看護師(保健師の資格を持っていればなお可)となっています。非常勤の雇用期間は年度末まで、次年度の更新も可能です。

募集は常勤、非常勤ともそれぞれ1 名で、試験は書類選考と面接です。勤務地を指定することはできません。常勤の応募には、原稿用紙1枚程度の業務に対する抱負と卒業校(看護系大学、専門学校など)、もしくは現在所属する職場の所属長の推薦書が必要です。

過去には8月から10月にかけての求人が多くなっています。しかし毎年決まった時期に募集が出ているとは限りません。退職者など欠員補充のための求人が多いと考えられます。

東京大学の保健センターに採用されるには

東京大学の保健センターの看護師(保健師)募集要項には、看護師や保健師の資格以外特別な記載はありません。また複数名の看護師や保健師が在籍していますので、ブランクがあっても応募しやすい環境にあります。

しかし、大学の医務室勤務は人気が高い上に、日本を代表する大学、東京大学が勤務先であれば、少ない採用枠に応募が集まり競争率が高くなる可能性があります。

保健センターや東京大学自体が持つ特性を理解した上で、自分の能力をどのように活かせるかをアピールできれば、採用に有効であると考えられます。

まず、東京大学の保健センターにはさまざまな診療科があり診察を行っていますので、臨床経験がアピール材料となるでしょう。

次に、東京大学では教職員・学生数も多く、個々の置かれている環境や健康上の問題なども多岐にわたっています。教職員では学会出席などの海外出張が多かったり、学生でも研究活動のために海外渡航が必要であったりする場合があります。

夜通しの実験などで不規則な生活を送っている学生も少なくありませんし、理系学部では有機溶剤や放射線を使う学部があるなどの特徴があります。

こうした教職員や学生の個々の事情・置かれている環境などを理解しながら、メンタルな面も含めた健康管理業務にも積極的に関わっていきたいという姿勢を持つことが大切になってくるでしょう。

そのほか留学生や外国人の教職員も多くいますので、語学力(英語力)もアピール材料になるでしょう

東京大学の基本データ

東京大学は日本で最初の近代的な大学として、1868年に設立されました。本部は東京都文京区本郷7-3-1です。日本を代表する大学として、政治、経済など各方面で活躍する多くの著名人を輩出しています。タイムズ・ハイアー・エディションが発表する世界大学ランキングでも上位に位置し、国際的にも有名な大学のひとつとなっています。

キャンパスは本部がある本郷と、駒場、柏、白金、中野の計5カ所、学生約1万4,000人、大学院生約1万3,000人、教職員約2,300人が在籍し、規模の上でも日本有数の大学となっています。

学部は法学部、医学部、工学部、文学部、理学部、農学部、経済学部、教育学部、薬学部、教養学部の10学部。

教育面ではリベラル・アーツ教育(教養教育)を重視している点が特徴です。入学すると全員が一旦教養学部の文科・理科の6つの科類に所属し、2年間の教養課程を履修したのち(前期課程)、それぞれの学部に分かれて専門科目を学ぶ(後期課程)方法がとられています。