仕事は楽?辛い?

NICUで働く看護師は、24時間体制で新生児の状態をチェックし、異常があった場合に備えているため、常に緊張状態を強いられています。

交代制とは言え、ストレスを抱え込む人が多く、新生児の命を預かることにプレッシャーを感じることでしょう。

そうした意味では辛い仕事であると言え、逆にプレッシャーを責任感に上手く転換出来れば、重要な仕事を任されたと自信に繋げられます。

どのみち、一度はプレッシャーとストレスを感じなければならず、辛いと感じるのは間違いありません。

ある程度キャリアを積んで、経験を経れば仕事を楽にこなせるようになりますが、責任ある仕事であることに変わらないのです。


向いている人は?向いていない人は?

NICUに向いている人は、上記の質問と重なりますが、新生児の命を預かる仕事という重大性に耐えられる強い精神力を持った人になります。

こればかりは実際に仕事を始めてみないと分からず、耐えきれない看護師の中には精神を病んでしまうケースもあります。

新生児のケアは大人よりも繊細さが必要とされ、その点患者さんに対して繊細なケアができる人が向いていますが、繊細過ぎて患者さんの状態から悪影響を受ける人は不向きです。

NICUでの仕事に励みを覚え、新生児の命を救えることに喜びを感じられる人が向いています。更に、生きようとする生命力が強い新生児の姿に感動できるタイプの人も向いています。

NICUでの厳しい仕事をやりがいのある仕事だと割り切れる、ある意味の精神的図太さによって、向き不向きの適性が決まるのです。


どんな求人を選ぶべき?

NICUのサポートが必要な新生児は年々増加し、求人数自体は増えています。

これは不妊治療が進み、高齢出産が増加傾向にある中で、低出生体重児や多胎児が増えてきたことが原因とされています。

問題は、そうした求人の中から自分に合った求人を探し出す手腕にあります。忙しすぎて休暇が取れないような職場ではなく、残業が多すぎる過酷な求人を選ぶと、せっかくNICUで働き機会を得ても学べずに終わってしまう危険性があります。

売り手市場ということを利用して、適度に休める求人を探してみましょう。


どうしてもNICUで働きたい人はどうしたらいい?

なかなかNICUの求人が見つからないという場合は、取り敢えず関連性のある産婦人科や小児科で働くという手もあります。

特に、小児科はNICUに近く、NICUの新生児まで極端ではありませんが、未成年の患者さんと接することが多い診療科です。

産婦人科はNICUに至る前の段階の診療科で、NICUと連携することが多い診療科ですから、こちらで働いて知識と技術を身につけておくのも良いでしょう。

また、自身に子供がいるのなら、お子さんの様子を観察するのも勉強になります。もしくは友人、知人の新生児を見に行く機会があるのなら、積極的に預かったり面倒を見るようにして、新生児の体調の変化について学んでいきましょう。

NICUで実際に働く時に役立ちます。


未経験の看護師でも働ける?

NICUに勤務する看護師のほとんどは、勤務した当初未経験者だった人ばかりです。

未経験の分野に飛び込む勇気さえ持っていれば、先輩看護師がサポートしてくれますから未経験ということはハンデになりません。

大切なのは新生児を助けたいという心意気の方であり、強い精神力の持ち主であるという適性の方だからです。


アルバイトやパート勤務はある?

NICUは常勤職員だけでなく、パート、アルバイト、派遣などの非常勤職員を募集しています。

出来れば常勤職員を集めたいと言う考えがあるにしろ、現実的に常勤職員だけで固めることは不可能だからです。


夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?

NICUは24時間体制での仕事となるため、交代で日勤と夜勤が巡ってくることになります。よって、通常の病棟勤務と同様に夜勤と日勤があります。

ただでさえ厳しい仕事なのに勤務体制が不規則になると、人が集まらなくなるため夜勤専従の求人を出したり、日勤だけの求人を出すこともありますから、日勤だけで働くことは可能です。

どちらかが多くてもNICUとして成り立たないため、その時のNICU側の人数調整によって日勤専従が出来るかどうかが決まります。