看護師の中には海外で看護活動をしてみたいと思っている人もいるでしょう。海外の求人の探し方はいくつかありますが、まずは実際に情報収集する前に具体的に自分が海外に出てどのように仕事をしたいのかをイメージすることが大事です。

たとえば、高度な医療の仕事に携わりたいと思っているのなら、医者などの他のスタッフとコミュニケーションを密に取る必要があり、専門性の高い語学力が要求されます。

また、日本同様高齢化の進んでいる地域もありますので、高齢者を対象にした福祉医療に力を入れてみたいと思う人もいるでしょう。

具体的にどのような環境の中で働きたいかを決めておかないと、いざ求人情報を見ても目移りしてしまって、結局絞り込むのが難しくなります。

どういった病院に勤務したいのか、どの国・地域で看護活動をしていきたいのかなどはあらかじめ決めておいた方が良いでしょう。

日本看護協会の情報を確認してみる

日本看護協会では、アジアやヨーロッパなどの外国人看護師の受け入れ状況について、情報を提供しています。各国の資格取得の方法や難易度などが書かれているので、どの国にターゲットを絞って求人探しをすればいいのか決める参考になるはずです。

その他にも、日本看護協会の中にはSNSサービスも提供されています。SNSの交流を通じて、自分の就職先を決める参考にしてみると良いでしょう。

中には実際に海外で就業体験のある日とのコメントなども書き込まれている場合もありますので、自分が実際に海外で仕事をすることになった場合の具体的なイメージがつかめるのではありませんか?

転職サイトで情報収集する

日本にいながらにして求人情報を収集することは可能です。実は海外に特化して看護師の求人情報などを提供しているサイトも見られます。

基本的の海外の転職サイトも、基本的なサービスの流れは国内のものと一緒です。キャリアコンサルタントが皆さんの就職活動をサポートしてくれ、情報収集や海外に就職するにあたってのさまざまなアドバイスがもらえます。

海外の求人を探すのであれば、外資系の転職サイトをチェックしてみるのも良いでしょう。医療分野を取り扱っているサイトもあって、中には英語や日本語のレベル、管理職などのキャリアの有無といった感じで優先順位をつけることのできるようなサイトも見られます。

海外ボランティアの情報を活用する

国境なき医師団とかJICAのような海外ボランティア活動を行っている団体がいくつかあります。

このような団体のホームページを見てみると、看護師の海外における求人情報に関して掲載しているケースがあります。ボランティア活動だから就職とは関係ないと思っている人もいるかもしれませんが、実は就職にあたって参考になる情報がいろいろとあります。

たとえば具体的な業務内容についてとか、応募するにはどうしたらいいといったコンテンツなども用意されています。さらには看護師として実際に遭い街で就職した人のレポートなども書かれているので、読み物として読む価値は十分あります。

海外で勤務するにあたって、語学力に不安を感じている人も多いでしょう。その場合には、留学をして語学力をつけて、そののち就職するという流れもあります。

留学してから就職活動を現地で行うのであれば、留学サポートや就労サポートを行っている団体がいくつかあります。このような団体に接触して、サポートを受けながら海外で活躍するための準備をしてみましょう。

海外で働く看護師というと、外国の医療施設で働くものと思っている人もいるかもしれません。

しかし、意外なところでは、商船や客船のような海外クルージングをしている船舶に入って看護師として働いている方もいます。

外国人の患者さんを担当したり、異文化に触れながら勤務をするわけですから、海外で仕事をしているのと同じ経験を味わえるでしょう。