看護師で留学を希望している人の中には、アメリカへの留学を検討している人も多いです。日本でも深刻な看護師不足の状態が続いているといいますが、アメリカも一緒のようです。

ですから看護師留学で現地の看護技術を勉強した後、もしかすると仕事を見つけられる可能性もあります。

NCLEXに合格することでアメリカで看護師として働くことが可能に

アメリカで資格取得するにあたって、州ごとにかなり独立していることを理解しましょう。このため、州によって資格の取得方法が若干異なるかもしれません。

しかし、一般的には、NCLEXと呼ばれる試験がありますので、それに合格することが大前提です。その上で業務をするにあたって支障をきたさないレベルの英語力を持っていることが証明できれば、留学だけでなく、現地で就職することも可能になります。

ちなみにNCLEXは誰でも受験できるわけではありません。受験資格を得るためには、ATTという試験を受ける必要があります。その上で、看護協会の実施している書類審査を通過する必要があります。

看護師資格の取得方法は州によって異なる

上で紹介したように、ATTを受けて受験資格を取得し、NCLEXに合格して初めて看護資格を取得できます。

しかし、多くの国で必要とされる、英語の語学力の試験などを提出する必要はないです。一定の語学力を有していることが条件に含まれるものの、テストのように点数がどうのこうのという問題はありません。

先ほども紹介したように、アメリカでは州ごとでルールなども独立して決める傾向があります。このため、アメリカのどの州に滞在するかによって看護師資格の申請や登録方法も変わってきます。

たとえば一般的にはATTを取得して、CGFNという試験に合格するとNCLEXを受験できるというところが多いです。しかしカリフォルニア州やイリノイ州、ニューヨーク州などに関しては、CGFNの試験を受ける必要はなしとされています。

もしアメリカの看護師資格を簡単に取得したいと思っているのであれば、CGFNの受験義務のない州に滞在するのがおすすめです。

ちなみにいったん看護師資格を取得すれば、その後他の州に移動したとしても切り替え手続きが必要になるものの看護師資格を得て、他の州で仕事をすることは可能です。

ただし先ほど紹介したCGFNの試験免除になっている州の中で、ニューヨーク州ではCGFNで教育基準の審査を受けないといけないのでその点は注意しましょう。このようにどのような条件で看護師資格を取得できるかで、渡航先を決めるのも一つの方法といえます。

アメリカの看護師留学の注意点

もしアメリカで看護師留学を目指すのであれば、早い段階から貯蓄することをおすすめします。と言うのもほかと比較して、アメリカで看護師留学をする場合、それなりにお金が必要だからです。

特に物価ですが、同じく看護師留学の滞在地として人気のオーストラリアやニュージーランドと比較すると高めです。ですから予算は大きめに設定して、運美をする必要があります。

2008年ごろにリーマンショックに伴う、世界的な不景気が襲いました。日本でも超就職氷河期などと言われ、景気が低迷しましたが、アメリカもかなりのダメージを受けました。

この時、他国からの移民受け入れを厳しくしています。このため、看護師の資格を取得しても、なかなか就職先が見つけられない可能性もあります。

また先ほど紹介した看護師資格の大前提になるATTを取得するためには、アメリカの社会保障番号を持っていることが条件となっていて、厳しくなっています。

最初は看護師留学なので、学生ビザでアメリカに入国する形になるでしょう。アメリカの学生ビザでは、学校内の指定のジャンルを除きアルバイトをすることが認められていません。ですからアルバイトを留学中の資金に充てることはできないのも頭に入れておくべきです。