看護師で海外留学をして見聞を広めたいと思っていても、躊躇する人もいるでしょう。その理由の中に、海外は治安が悪いからというものもあるはずです。特に看護師の場合、女性の占める割合が多いです。海外で一人で生活することに不安を感じる人もいるでしょう。

もし安心して生活できるような渡航先を探しているのであれば、カナダはおすすめです。

日本と比較すると若干劣るかもしれませんが、カナダは世界で見れば有数の治安の良い国と言われています。また大自然に恵まれているので、休日などを利用して自然の中をドライブなどすれば気分をリフレッシュできるでしょう。

また日本とカナダを見てみると、医療現場がだいぶ異なると言われています。カナダは有数の医療技術を持った国で、レベルの高い医療の技術や知識を身に着けることができるでしょう。カナダに看護留学した後で帰国するのも、現地で仕事をするにしても貴重な体験ができるはずです。

語学学校でカナダの英語を身に着ける

海外留学したいけれども、語学に自信がないという人もいるでしょう。その場合には、まず語学学校で英語をマスターする所から始めると良いでしょう。語学学校の中には、日常会話の他にも医療分野で利用できる専門性の高い語学を育成できるようなコースを用意しているところも多いです。

カナダ留学したのであれば、本腰を入れて語学スキルの獲得を目指すのはおすすめです。と言うのもカナダ英語は世界的に見ても、トップクラスに美しいとされるからです。いろいろな国の英会話を耳にすればお分かりになるでしょうが、地域によってなまりがあります。中には同じ言語なのかと思うくらいになまっている地域もあります。

カナダ人のシャベル英語ですが、世界的に見てもなまりのないことで定評があります。世界的に有名なキャスターの中で、基準としているのがカナダ英語と呼ばれているほどです。もしカナダで英会話スキルを獲得できれば、他のどの英語圏に行っても問題なくコミュニケーションが取れるようになるでしょう。

日本とカナダの看護師の環境の違い

カナダに看護留学している人は、最終的には看護資格を取得して現地で仕事をしたいと思っている人もいるでしょう。もちろん日本の看護資格だけで、カナダにて看護師として仕事はできません。カナダで看護師資格を取得するためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。

まずは過去5年間、看護師として1125時間労働していることです。その上で、カナダにて250時間以上の実習経験をしていることも条件として含まれます。また看護師として活動できるだけの英語力を有していることも条件になります。英語力を証明するには、IELTSもしくはCELBANのスコアを提出するのが一般的です。その上で犯罪歴がなく健康な人であり、SN試験に合格すれば資格を取得できます。

もしカナダの看護師資格を取得できれば、現地で仕事ができるかもしれません。日本人でカナダの病院で勤務している人もいますが、最初は就業システムが日本と大きく異なることにびっくりするといいます。カナダの看護師の職場を見てみると、徹底して分業化が進んでいて、効率的に作業できるような環境が整備されているといいます。ですから日本の医療の現場のように、長時間労働を強いられることがありません。

たとえば日本の看護師は、残業が当たり前、夜勤でも病院から出られるのはお昼近くという話もしばしば耳にします。しかし長時間どころか、カナダの医療の現場ではそもそも残業がほとんどないと言います。時間がきちんと決められていて、その時間が来れば仕事をあがれるようなシステムが確立されています。

日本では、看護師が長期間の休暇をとることはできないでしょう。夏季と年末年始に3~6日程度というケースがほとんどではありませんか?しかしカナダの場合、1年に2回、3週間の長期休暇が取得できます。