夜勤は大変だと一般的に言われることが多いと思います。人が寝ている時間に働くわけだし、生活時間も崩れてしまうのですから。それでも病棟で勤務する人には欠かせないといっても過言ではないこの勤務。

その勤務について私の観点から整理してみたいと思います。

私が働いていた病院は変則2交代で、夜勤は19時から翌朝8時半まででした。私が病院選びをするときに、この2交代の勤務に目をつけ病院を選びました。これは人それぞれなのだと思いますが、私は単純に3交代勤務での夜中に仕事に出て行く勤務ができない自信があったからです。

とはいえ、完全2交代は夜勤の時間が長すぎるというわがままから、この勤務に惹かれたのです。もちろん、この勤務を成り立たせるために、長日勤というものがあり、8時から19時半までというロング勤務もあったので、大変は大変だったのですが。

私が考える夜勤のメリットは、少しずつ休める勤務になるということです。例えば、カレンダー通りに働いている人だと、連続5日間勤務というものがありますが、基本的に夜勤を挟むとこれはなくなります。

休みが5日間ないという勤務があったとしても、3日勤後に夜勤という勤務が一般的です。そのため、4日目の朝はゆっくり眠ることができます。3日目勤務後の夜は、次の日が休みであるかのように飲みに出て、遅くまでお酒を飲んでいたことも多々ありました。

夜勤の入りの日は、仕事前だからと自分を甘やかし、日中は家事もせずにゴロゴロしていることがほとんどでした。夜勤後の翌日朝には、自宅に帰ると、朝からディナーのように、たらふく朝ご飯を食べ、午前中には眠りに付く。

夕方にはすっかり元気になり、そこからお出かけし、また飲みに行くというスタイルでした。夜勤の翌日は休みのことが多いので、この夜勤明けの夜が一番幸せな時間でした。このように、毎日朝起きるわけではないため、少しずつ休める時間がとれるのです。

休みが土日に限った事ではないのは、メリットでありデメリットでもあります。平日の空いている日に出かけられるので、行列のできるお店や土日は混み合うショッピングも、楽々できます。看護師同士で平日に休みを合わすことができると、平日に旅行に行くことだってできます。

しかし、他の職種の人とは時間が合わせづらくなります。土日がいつも休みではなく、夜勤の日は夜に予定を入れることができなくなるため、彼氏との時間も作りにくくなります。

それはお盆や正月休みも同じで、旅行代金が高いときにわざわざ行かなくても、自分の希望で長期休暇をとることもできるけれど、他の職種の人と長期休暇を合わせることは難しくなってしまうのです。

夜勤の勤務自体は、大変なことの方が多いかもしれません。患者さんがみんな寝静まり、静かな夜勤のときもありますが、昼夜逆転の患者さんや急変の対応を少人数で行うことはとても大変です。

1人が受け持つ人数も多くなるため、把握する情報量も増えます。いくら昼間に休んでから仕事をしているとはいえ、人間は夜行性ではないので、朝方になると眠気も襲ってきます。日勤より長時間の勤務になるため、体力も必要になってきます。

仮眠がとれるとは言え、十分に寝られる環境ではないため、疲れもたまります。夜勤明けで日勤の人に引き継いだあとは、やけにハイテンションになったりもするくらい疲れていることもあります。

まとめ

私としては、夜勤がある勤務体系は、うまく利用していけば、有意義なプライベート時間を過ごせると感じています。

昼間に自宅に居ることもあるため、布団を干したり、洗濯をしたりという時間も夜勤の入りや明けの空いている時間を利用すれば、溜めることなくできます。買い物や旅行も楽しめることがたくさんあります。

しかし、体調を崩してしまったり、寝つきが悪くなったり、身体への負担とはうまく付き合わなければなりません。

必要な勤務であるし、誰かはやらなければならない。それでも自分の身体と相談しながら、看護師としての仕事を続けていけるといいと私は思います。