看護師の世界って意外に狭いなと思うことはありませんか?

看護師は免許がないと働けない特殊な世界だし働く場所が病院や介護施設などほぼ限定されていますからそう思うのかもしれません。他に看護師は生活スタイルの変化によって職場を変わることが多いのも理由の一つかもしれませんね。

就職してみたらそこに看護学校時代の先輩がいたり、勤務時期は違っても同じ病院で勤務していた人がいたり、ということは珍しくありません。

こうした繋がりは就職先を決めるときにとても役立ちます。看護師は結婚や育児の為に一旦退職してもその後働けるようになったら復職する人が多いです。

どこに就職しようかと悩んだとき一番参考にするのは、そこで実際に働いている人や過去に働いていた人の評判ではないでしょうか。

いくら施設がきれいで立派で紙面では働きやすそうな条件が書いてあったとしても、実際にその労働条件が守られているのかどうかはそこで働いていた人にしかわからないものです。

休みの条件も申し分なくても、実情は残業や休日勤務が多く条件通りの休みが確保できないところもあります。病院内の雰囲気や人間関係もそこで働いていた人にしか分かりませんよね。

そうした情報は、看護師仲間にちょっと話すと、同僚看護師が前にそこで働いていたよ、とか看護学校時代の先輩が働いていたことがあるから聞いてみる、とかの情報が入ってきて実際に働いていた人の生の声を聞くことが出来ます。

働く上で給料や休みの条件はもちろん大切で重要な項目ですが、同時に職場の中の雰囲気や人間関係も同じくらいか、もしかしたらそちらよりも重要なことですからね。特に私達女性にとっては人間関係の良しあしで働く意欲は大いに変わってしまいますから。

私も生活スタイルが変わって勤務先を変えようと思った時、まず相談したのがいろいろなところで働いている看護師仲間です。自分が選んだ複数の就職先の情報を得ようと何人かに話を聞きました。

小さな個人病院に就職しようと思っていたので、職場の中の雰囲気や人間関係や医師との関係などがとても気になりました。勤務先の規模が小さければ小さいほど人間関係が大切になってきますからね。

そうして事前に十分情報を得ていたので今までの転職も大きな失敗はしなくてすみました。他の看護師たちも知り合いを通じて転職先の情報を交換して就職先選びに役立てています。

日頃から看護師同士のつながりを持っておくと、思わぬ情報が入ってくることもあります。

例えば、今の職場で退職する看護師がいるからそこで働かないかとか、新しく介護施設を始めるからどうかとか。求人広告に載らない情報もあるので働き方を迷っている人や転職を考えている人にはとても役立つ情報ですよね。

いろいろな職場に看護師の知り合いがいると仕事以外でも相談出来て助かります。

看護師ならどんな病気や怪我の対処の仕方も知っていると思われがちですが、自分が働いている科以外はそんなに詳しく知っているわけではありません。私もたまに自分や家族の健康状態で相談することがあります。

特に産婦人科や眼科や耳鼻科などは特殊なのでそこで勤務している看護師の助言は、素人同然の私にはとてもありがたいです。仕事の上でも看護師の繋がりが役立つことがあります。

患者さんに他の病院や介護施設を紹介するときなどに話を聞いていれば詳しくスムーズに話をすることが出来ます。自分が勤務している以外の施設や専門科で勤務している人の話を聞くのは看護師としてもとても有意義なことでもあります。

いくつもの病院を転々としない限り自分自身で出来る経験はそんなに多くはありません。いろいろなところで働いている看護師仲間と話をすることによって、自分が経験できないことでも知識として知ることが出来て看護師としての視野を広げることが出来ます。

このように看護師同士の繋がりは看護師としての知識を深める上でも有意義だし転職時の情報収集にも大いに役立つので大切にしていきたいですね。