人に接する職業として身だしなみや外見のおしゃれに気を配るのは大切ですが、見た目だけでなく内面のおしゃれにも気を配りたいですね。

看護師は患者さんの一番近くにいるので体だけでなく心も癒せるようにありたいです。

では、どうしたら内面を磨けるでしょうか。

患者さんにとって看護師は常に安心して頼れる存在であるべきだと思います。患者さんに頼られるためには看護師としての豊富な知識と確かな看護技術が必要です。

患者さんを思う気持ちさえあれば知識や技術は二の次、と思われるかもしれませんが看護師のような専門職では気持ちだけではダメだと思うのです。どんなに優しくても点滴や採血などの技術が未熟では信頼を得ることは出来ません。

技術がないと気持ちにも余裕がなくなって患者さんに優しく接することも難しくなります。看護師は患者さんと話す機会がとても多いので、看護以外でも幅広い知識と教養が必要です。

患者さんにはいろいろな方がいます。多くは自分より年上で様々な人生経験をしてきた方々です。そんな患者さんたちと話をするためには私達も幅広い知識や教養を備えることが重要なのです。

様々なジャンルの本を読んだり映画を見たり、社会のことに関心を持ち興味を持つことで患者さんと共通の話題を持つことも出来るのです。患者さんは怪我や病気で精神的にも弱っています。

そんな時あまり分別のない会話しかできないと患者さんは癒されませんよね。患者さんとのコミュニケーションは看護師にとってとても重要な仕事です。より良いコミュニケーションは患者さんをより深く理解し、共感してこそ得られるものです。

どんなに身だしなみをきちんと整えて完璧な看護技術をもっている看護師でも、患者さんの気持ちを理解できなくて良いコミュニケーションが取れないと患者さんの気分を害するだけでなく治療自体にも影響してしまいます。

昔から病は気からと言いますよね。患者さんの心が健康でなければ体の健康も保てません。患者さんの心も健康を保つためには看護師自身も心が健康でなければなりません。

看護師の仕事は常に緊張感のある職場で勤務時間も不規則な上、仕事自体も激務でストレスを受けやすいものです。そのため精神的に健康でない看護師は少なくありません。

精神的に健康で気持ちに余裕を持つために、ストレスを解消する方法を見つけることは大切ですね。好きな趣味を見つけるのも良いでしょうし、お友達とのおしゃべりや買い物などでストレスを解消するのも良いでしょう。

どんな方法でも自分なりの方法でストレスを解消する方法を探し出すことが重要です。心の健康状態は知らず知らずのうちに表情や態度に出てしまうものです。

仕事だから気を付けようと思っていても、忙しかったりふとしたことで表情に出てしまうものです。看護師は気が付かないかもしれませんが、患者さんは看護師や医師の表情にはとても敏感なのでちょっとしたことでも不安に思ってしまうものなので気を付けたいですね。

ケアしてもらうときに機嫌が悪そうな顔をしていたら患者さんも気分良くないですよね。看護師だって気分が乗らない時がありますが、そこはプロ。気持ちに余裕をもって患者さんに不快な思いをさせないように努めたいです。

気持ちに余裕をもって患者さんに接するためには豊富な知識と正確な看護技術も必要です。自分の知識や技術に自信がなければ、ケア時に患者さんを気遣う余裕などなくなってしまいますからね。

患者さんに向ける優しさも、ちゃんとした知識に裏付けられたものでなくては看護師として困りますよ。糖尿病の患者さんが希望するからと言って際限なく食べ物を与えるのは優しさとは言えませんよね。

患者さんに適切な指導が出来るような知識があってこそ納得できる説明が出来て患者さんからも信頼を得ることが出来るのです。

外面も内面も磨くのは簡単なことではありませんが、両面を磨くことによって患者さんにとってはより良い看護師の姿に近づくことが出来るので出来る限り努力したいですね。