看護師の仕事場はいろいろな匂いに囲まれています。アルコールなどの消毒や薬の匂い、尿や便などの排せつ物の匂い、嘔吐物など汚染物の匂いあんどたくさんあります。
最初は我慢できないほどの匂いでも長くその仕事場にいると不思議と慣れていくものです。
仕事中はユニフォームを着ていて家に帰るときは着替えるのですが、時々肌や髪に染みついた匂いが気になることがあります。
病院に入ると真っ先に感じるのはアルコールの消毒の匂いですよね。その匂いを感じるといやでも病院に来たことを実感させられます。
看護師は採血や注射の際など必ずアルコール綿を使うので一日に何度もアルコール綿を触ります。そうするといくら手を洗っても自分の手にアルコールの匂いが染みついているような気がします。
仕事帰りに友達と会った時など、やっぱり看護師さんの匂いがする、って言われたことがあります。でも、だからと言って匂い隠しに香水をたっぷりつけるのもあまり気が進みません。
仕事中に染みつく匂いにもいろいろありますがどんな匂いが一番取れにくいよ思いますか?便に匂いや嘔吐物の匂いだと思われるかもしれませんが、私が一番取れにくいと感じているのは注射の時に使うビタミン剤の匂いです。
病院では補液の中にビタミンの注射を混入することが多いのですが、ビタミン剤のガラスのアンプルを折る時に少し指についてしまうことがあります。
このビタミン剤、点滴をしていても患者さんがビタミンの匂いがしてきた、というほど結構匂いがきついです。点滴の準備の時に少しでも指につくと結構後まで匂いが残ってしまうんです。
これ不思議と洗ってもあまり取れないんですよね。仕事中に匂いのキツイハンドクリームを塗りこむことも出来ないですし時間がたって匂いが消えてくれるのを待つしかないんです。
消毒薬やビタミン剤の匂いは病院の匂いとして認識されているのでまだいいのですが、尿や便や嘔吐物などの匂いはちょっと困りますね。
もちろん排せつ物や汚染物を取り扱うときは使い捨ての手袋を使用して直接触るわけではないのですが、やっぱり匂いは付いてしまいます。
私は今、介護施設で仕事をしているのですが、そこではおむつ交換やトイレの介助など排せつ物に触れることが多いので特に気になります。
年を取ったり病気のために排便コントトールがなかなか出来ない人には摘便という処置をすることがあります。摘便とは看護師が患者さんのお尻に指を入れて便をかき出すことを言います。
直接便に触れるのですから手袋は2枚重ねで行うのですが、処置後は指に匂いが付いているようでどうしても気になります。介護施設では食事介助をすることも多いので、摘便の後はなおさら気になります。
そんな時には念入りに石鹸を付けて手を洗うのはもちろんですが、洗ったあと速乾性のアルコール消毒を使うと結構匂いが気にならなくなります。普通に洗っただけではなかなかすっきり落ちないんですよね。
仕事終わりに人と会う約束があるとか、どこかに出かけるなどの用事があるときは特に気を使います。大きな病院では更衣室にシャワー室や浴室が付いているので、シャワーしたり入浴をして匂いをすっきり落としてから出かけることも出来ますね。
ではそういう設備がないところではみなさんどうしているのでしょう。仕事を終えて家に帰るだけなら多少匂いが気になっていてもそのままでいいですが、やはり仕事の後出かけるのであれば自分の不快だし相手へのマナーとしてもちょっとケアしたいですね。
私の職場も更衣室しかないので、シートタイプの制汗剤や汗のふき取り剤をロッカーに常においてあり、気になるときはシート剤で拭くようにしています。
体に染みついた匂いも取れるし、うっすらと香りもつくし何より手軽なのでシート剤使用はお勧めです。
自分では気が付かないうちに匂いって染みついているものなので、自分はもちろん他人にも不快感を与えないように匂いケアしていきたいですね。
早めの行動が◎
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