高齢者と言えば、どこか患い、どこかの病院にかかっているイメージがあります。
このような高齢者も、受診に時間を要し、通院が困難というケースがあります。
私が知っているケースでは、独居で交通手段もなく、加齢による足の治療にシルバーカーをついて20分の距離を歩いて通院する高齢者もいました。
この他の例でも、国内には、歩いていける距離に医療機関が無いと悲鳴をあげている高齢者が多くいるようです。
また、このような高齢者の認識として、1キロ程度なら歩いて行こうと思っていてもその距離に医療機関が無いとの現状があるようです。
歩いて暮らせる街づくりという世論調査があるようです。
その調査と、へき地医療についてまとめてみます。
歩いて暮らせる街づくり
行動範囲は、交通手段を利用するか、自分の足で動くか、自転車や自動車を利用するかという事になりますが、高齢者は、自分で運転ができなかったり、自転車走行が困難なことがあり、公共交通機関を利用するか、自分で歩くかの選択肢しかない場合があります。
また、公共の交通機関と言ってもバス停や電車などそこに行くまでに方法が無い事もあります。タクシーを使うという方法は費用がかかり、毎回タクシーを使う事は考えにくいものです。
そんな現状を受け、近年では歩いて事が済ませる街づくりを目指している地域が増えてきています。
へき地医療の現状
医療機関が充実していない地域を拠点に、医師や看護師を出向かせ医療行為を行います。
医師や看護師などの医療スタッフが巡回し、そこに住む住民の健康管理や持病のチェックを行います。
また、へき地で診療する医師や看護師の技術指導や支援を行ったりもします。
その他、その地域の診療所に大きな病院からの医師や看護師を派遣を行ったり、遠隔医療を通じて診療や技術支援を行います。
へき地医療における看護師の役割と苦悩
へき地医療や離島医療では、医療の充実した地域と異なった役割や苦悩があります。
同じ日本でも、物資や機材が異なり、充実しているとは言い難い現場もあり、先端医療をしていた看護師等では想像できない現状もあります。
へき地や離島で勤務すると言う事は、人材的にも不足状態にあり、その地域で何かあれば休日でも勤務中でも駆り出されえると言う事は知っておかなければなりません。
その地域で起きた怪我や事故、健康の増悪に対し、いつでも対応しなければなりません。そうでなければ、その町の人々の命を救う存在が他の誰もいないと言う状況なのです。
よって、看護師としての遣り甲斐や達成感、求められていると言う喜びは感じることが出来ます。
また、特定の専門治療を行うのではなく、総合診療的に対応しなければならず、ジェネラリストとして成長が出来ることが特徴的です。
内科、外科、小児科、産科、整形外科などあらゆる疾患に対応しなければなりません。
そして、地域の人々との交流ややり取りに充実を感じられ、人と人、一対一、一対集団として絆や繋がりを感じられる事も遣り甲斐の一つです。
そして、めったにない休日ですが、自然や田舎といった都会や都市では感じられない時間やゆとりを味わう事が出来ます。
とはいっても、プレッシャーや期待ののしかかる負担は多大です。
使命感と責任感をもって勤務しなければなりません。
まとめ
高齢者の気になる要素として、自分自身の健康を言われることが多いでしょう。医療機関が都市や町に集中し、高齢者の暮らす地域に少なく、受診に困っている高齢者も多くいます。
そこで活躍するのが、へき地医療や離島医療を行う看護師や医師の存在ではないでしょうか。
その町の人々に愛され、守られ、ともに時間を歩むことが出来る素晴らしい医療が、へき地や離島にはあります。人と人の絆や結びつき感じ、人のために尽くしたい看護師を、求めている現場が多くあります。
もし、今の現状に悩んでいる看護師の方がいるのであれば、この際、へき地医療や離島医療に心を馳せてみても良いのではないでしょうか。
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