パソコンサイトやスマートフォンサイトには、多くの使いやすいツールがあります。日々を楽しませる内容、ゲーム、日記、予定表、コミュニケーションツール、健康増進アプリなど様々です。

このような便利なツールが、自分の仕事にも役立てたら、より業務を効率化させ、仕事が円滑になるのではないかと思いませんか?

医療界でも、多くのアプリケーションが開発されています。その一つに、訪問看護ステーション向けサービスがあります。

では、それがどのようなものなのか、また、訪問看護の仕事や業務についてもう一度おさらいしてみましょう。

訪問看護ステーションの仕事を効率化するアプリケーション

訪問看護だけではありません、医療業界・介護業界では、診療報酬や請求などのレセプト管理が仕事の一つにあります。

この事務作業、少し間違うと請求先に迷惑をかけたり、請求額が異なったりとトラブルの原因となり、現場の職員を混乱させます。

しかし、訪問看護業界に、その難関な業務を効率化させるレセプト代行サービスアプリケーションが開発されました。

パソコンやタブレット端末により利用者情報の管理、訪問記録、帳簿整理、服薬管理や診療報酬等の算定の確定が一括して行えるものとなっています。

これにより、事務作業を効率化させ、現場のスタッフがケアや利用者対応に専念できる環境が整いそうです。

特に、訪問看護の現場では、医療請求と介護請求が混在する現場である為に、レセプト業務が煩雑し易い特徴があります。その問題に介入できる魅力的なサービスと言えます。

医療と介護の現場が混在する訪問看護の現場

自宅療養を支える看護のお仕事が訪問看護師です。

小児から高齢者まで年齢層は幅広く、病状の安定した方の療養から、障害や医療機器による生命維持を行っている重症な方など、その重症度も様々です。ターミナル期を過ごす利用者もたくさんいます。

訪問看護師は、利用者やそのご家族が安心して在宅生活が出来るよう医療処置、看護ケアを持って健康管理、身体管理を行います。

また、時に相談や不安に応えたり、介護者の介護負担に関わる指導や説明を行い、介護者が無理なく療養を支持できるようにも働きます。

在宅療養の場では、患者さんの状態を劇的に回復させるというよりは、病状を管理、安定させより暮らしやすい、より自分らしい生活が維持できるよう支援します。

業務内容

バイタルサインの確認、皮膚や身体の確認を行い、異常早期発見に努めます。また、入浴できない方の清拭や補正業務、食事支援、排泄支援を行い、日常生活をサポートします。

褥創の処置や、経管栄養の管理、膀胱留置カテーテルや中心静脈栄養の管理やそのポートのケア、痰の吸引や人工呼吸器管理や点検等も行います。

医師の指示書に基づく医療ケアや処置を行い、点滴や検査の検体し採取も行います。ケアの中からコミュニケーションを図り、不安や苦痛に応え、精神的サポーターとしても関わります。

訪問看護師に求められる姿勢

まずは、心構えが重要です。人の家に入らせて貰いケアを行うわけですので、挨拶、自己紹介、礼儀が大切です。

「失礼します」「おじゃまします」「ありがとうございました」の気持ちが大切です。家庭の物を借りてケアをすることもある為、大切に取り扱わせていただく気持ちも大切です。

なにより、信頼関係が重要な現場が訪問看護である為、訪問する看護師の態度や姿勢が、お互いの関係に左右されます。

また、訪問する看護師は、1時間程度の関わりかもしれませんが、在宅療養中では、ご家族が四六時中ケアを行っています。その自分が関わる間だけでも介護者が安らげる、休めるよう配慮する必要があります。

介護者の心のケアが出来るよう、コミュニケーションを図り、その心も苦痛や不安を吐露できるような関係性を築く必要があります。

利用者側の心のケアも必要です。いつまで続くかわからない治療、人の介護を受けなければならない心の負担は絶大です。

そのストレスや心の痛みを分かる看護師でなければなりません。介護者と利用者の間を取り持つ役割も担わなければなりません。

訪問看護の苦悩と達成感

訪問看護は、一人で出向きケアを行います。その判断は自分自身に委ねられ責任は重大です。

医師のいない現場での看護医療行為は、緊張とプレッシャーの連続です。

しかし、利用者やご家族との信頼を感じられ、ともに歩んでいける関わりが出来ることは訪問看護の楽しみた達成感に係ることではないでしょうか。

自分のした看護やケアの結果が、利用者やご家族の反応として分かりやすい特徴もあります。「あなたが来ると、この人は元気になるのよ」などと言われれば、この仕事の醍醐味を味わう事が出来ます。

まとめ

高齢化は進み、国の在宅医療の推進が進んでいる為、今後訪問看護への期待やニーズは高まるものと思われます。

そして、看護師の人手不足が問題ですが、訪問看護師という仕事の難しさや責任の重さからこの分野の人手不足も解消されることはありません。

しかし、医療機関で多くの職員と看護をすることと異なった魅力があります。患者さんとの信頼や家族との絆深いこの現場を目指す看護師さんが増えてほしいものです。