看護師—受付事務の連携不足

14:22に来院受付後、離席状態だったため、15:00頃担当看護師が受付に状況確認。検査施行後、離席しているが診察頃には戻る予定とのことだった。18:40頃、患者が受付に戻った際、診察時間は終了しており、医師も不在であった。受付事務が対応した際、戻りの時間を確認しておらず、医師が不在となる時間も伝えていなかった。

《ひとこと》医師は、診察後に会議や出張など時間に制限があることがありますよね。患者も18時過ぎまで何処で、何をしていたのでしょう…

スタッフ間の連携不足、確認不足

電話交換より、患者から「○田先生の患者さんで、薬を飲むと頭が痛くなる。どうしたら良いか?」との内容で問い合わせが入っていると連絡あり。看護師は、直接○田先生へ確認するもらうように電話交換へ依頼する。その後、○田医師より連絡があり、手術に入っていたから今カルテを確認したが、電話交換より問い合わせがあった患者は、当科への受診歴はなく、他科の○岡先生の患者であった。また、手術中であったためカルテで確認する前に、○田先生は内服中止するように答えてしまったとのこと。看護師が、○岡先生へ上記内容を報告。

○岡先生より、頭痛の原因はシグマートという薬の可能性が高く、飲み続けると慣れていく人がほとんどのため、頑張って内服を継続するようにと。また、辛い時は内服を中止しても良いが、また良くなったら開始してもらうようにと指示あり。患者へ電話で伝えた。

《ひとこと》電話交換から最初の連絡が来たときに電カルを確認していれば、ここまでややこしくなってはいなかったかもしれませんね。

情報伝達不十分・確認不十分

LGIと上腹部USのオーダーのある患者。看護師Aは主治医より「エコーの後にLGIやります」と指示を受けた。その後、看護師Aは看護師Bへ「エコーがあるらしいからLGIできない」と伝達した。看護師Bは、その時点で現在エコー検査中でありLGIが“今は”できないのだと思い込んだ。

午後になり、看護師Bは該当患者をLGIに案内。主治医より「エコーは終わっているんだよね?」と問われ、「午前中に呼ばれていたはずです」と返答。しかし、再度確認するとエコーは終わっていなかった。予定通り、エコー後にLGIを施行するため患者には病室に帰室してもらった。

《ひとこと》コミュニケーション不足ですね。看護師A、看護師Bのいろんな看護師が関わっていることにも問題がありそうです。

スタッフ間の連携不足

内視鏡検査室で、スタッフ間で共有が必要な情報があったため、情報を記載し対象の患者のファイルへ挟んだ。その後、そのファイルを検査に呼ばれるまで患者本人へ渡していたため、記載された情報を患者本人が見てしまう危険があった。

《ひとこと》うちの病院でも、未告知の患者に対し「未告知です」と書かれた情報を渡してしまった症例がありました。本当に医療従事者として意識しなければならない問題です。

連携不足

内視鏡室で、○○医師指定と検査施行医が決められている患者が来院した。準備をし、○○医師へ連絡を入れたがPHSが繋がらず、他の医師へ確認したところ○○医師は外勤のため不在であることが判明した。結果、他の医師が検査を施行し終了した。

《ひとこと》医師ー看護師間の連携不足??情報の伝達ミスですね。

看護師間連携不十分

受け持ち看護師より、「輸血後、生活指導をする」と伝言あり。輸血開始後に、終了予定時間と終了したら電話するを伝えた。輸血が終了し患者を退室させたが、受け持ち看護師に連絡していないことを思い出し、患者を探したが受け持ち看護師と生活指導中であった。患者自身が受け持ち看護師を探したとのこと。

《ひとこと》うっかりミスはありますよね。患者様様ですね。

検査指示間違い・情報確認不足

担当医師より「大腸造影の説明よろしく」と診察終了患者のことで直接声を書けられた。その看護師は、休憩に入る時間だったため、他の看護師へその検査説明を依頼した。その際の申し送りで、「大腸造影の検査で、検査説明用紙の通りに説明すれば良いです」と伝えた。患者へ説明する前にカルテで内容を確認すると、検査内容が大腸造影ではなく小腸造影であったため、医師に確認すると正しくは小腸造影であった。直接指示を受けた看護師は、検査内容を確認せずに他の看護師へ申し送っていた。

《ひとこと》他のスタッフへ任せる時ほど、相手が困らないように万全を尽くすべきですよね。

看護師間連携不足

診察終了間際に看護師が勤務交代となった。診察中、超音波の検査のために明日来院するよう医師が患者へ話しており、超音波の検査オーダーが入ることが予測された。その旨を次の勤務へ申し送ったが、日付を記入した検査説明用紙を渡し「オーダーが入るようだ」ということしか伝えていなかった。その後、しばらくして「患者は外待合にいるかな?」まだオーダーが入らないんだよね」と聞かれたが、「いると思う」と確認もせず答えた。結果、患者は検査説明を聞かずに帰宅してしまっており、自宅へ電話して説明をした。

《ひとこと》医師にも協力を得る必要がありそうですね。私の病院の外来では、医師が「説明を聞いてから帰ってね〜」など一言言ってくれています。

情報伝達過程エラー

倦怠感・関節痛・嘔気を主訴に当院受診。診察時、医師より「悪性鑑別のために今日できる検査をしましょう」と説明しているのを聞いていたにも関わらず、担当交代時にその情報を他のスタッフに申し送りをしなかった。その後、コンビニへ向かう患者の姿を見て、超音波や造影CTなどの食事制限の検査はないだろうか?と不安になり電子カルテを確認したところ、腹部超音波の検査指示があった。患者に検査まで禁食を説明した。

《ひとこと》勤務交代時には特に情報の共有・伝達を密にする必要がありますね。