これから看護師になろうとしている看護学生やすでに医療機関などで看護師として活躍している人の中には、フライトナースを希望する方も多く見られます。
ドクターヘリに乗って、急患のケアをするのですが一刻の猶予も許されないような深刻な人もいるでしょう。その場で迅速に正しい判断をしなくてはならず、大変な仕事ではあります。
しかしキャリア・スキルアップをするには有効な仕事だと考えられているので、希望する看護師も多いのです。
ところでフライトナースになるには、どのような条件をクリアしなければならないのでしょうか?
まずは、ドクターヘリのあるところへの就職を
フライトナースになるための絶対的な条件として、フライトナースを必要とする医療機関への就職があります。
ドクターヘリを持っている医療機関は、日本全国にそれほど多くないです。その地域の中核を担っているような大規模病院でなければ、ドクターヘリを所有していないでしょう。
まずはこのような大手の医療機関へ就職する必要があります。
大手の病院に就職するのは、決して簡単なことではないです。名前の通った病院、大手で経営基盤もしっかりしている医療機関は募集数も多いですが、それを上回る応募数の来ることが多いからです。
この厳しい競争に勝利して、内定をもらわないことにはフライトナースのキャリアはスタートできません。
転職するのであれば、過去どのようなキャリアを積んできたかが採用の鍵を握るでしょう。
もしクリティカル看護ケアの経験を持っていれば、この点は面接試験の時などに積極的にアピールしておきたいところです。
救命救急センターのナースとして、欲しい人材だからです。大学病院への就職もフライトナースになるための手段ですが、中には「その大学の卒業生ではないから…」ということで諦めてしまう人もいるでしょう。
しかし大学病院でもその大学外の看護師を雇うケースはあります。中には専門学校卒業のナースが、大学病院で仕事をしていることもあるので学歴のことはあまり気にする必要はないでしょう。
フライトナースになるための条件は?
フライトナースになるための条件を、各医療機関でも受けています。しかし統一した基準はなく、各病院で自由に設定している感じです。
ちなみにある病院のフライトナースの応募資格を見てみると、看護師資格を取得して5年以上の実務経験を持っていて、救命センターなどで救急看護の経験を持っていること、JPTECやACLSなどの受講経験があることが条件となっています。
またドクターヘリの講習会が、年に2回くらいのペースで行われています。こちらに参加することを義務付けている病院も見られます。
いずれにせよ、救急看護の経験のある中堅ナース以上の人が対象になると思いましょう。看護師経験は上で紹介したように5年以上で、そのうち救急看護の経験は3年以上は必要になるでしょう。
フライトナースになりたいのであれば、救命看護師としての専門的なキャリアを積み重ねていくのが優先されます。
必要な資格は?
フライトナースになるためには、救急看護の専門性を持っていることが必須の条件となります。そこで救急看護認定看護師の資格を取得するのも一つの方法といえます。
救急看護認定看護師とは救急看護に関するハイレベルの専門的知識・スキルを持っていることを証明する資格です。
救急看護認定看護師になるためには、まず看護師免許を取得してから通算5年以上の実務研修・うち3年以上は救急看護方面の研修経験でないといけません。
この条件を満たす人は6か月以上のカリキュラムからなる認定看護師教育を専門の教育機関で受講します。その上で、筆記試験に合格すれば救急看護認定看護師を取得できます。
救急看護認定看護師になるためには、看護師資格を取得してから10年以上の歳月のかかることもざらにあると思って、しっかりキャリアプランを立てることです。
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