茨城県の看護師の中で、スキルアップ・キャリアアップのためにフライトナースになりたいと考える人もいるでしょう。
救急医療の最前線に立って仕事をするので、看護スキルの向上には大きな効果が期待できます。
しかし、求人が簡単に見つかるわけではありません。
ドクターヘリを運用している医療機関が少ないので、そもそもフライトナースの数がそれほど多くないからです。
フライトナースになるためには、まずドクターヘリが運用している医療機関で勤めることが大前提になります。
茨城県のドクターヘリの運用状況
茨城県では、水戸済生会総合病院と国立病院機構 水戸医療センターという2つの医療機関を基地病院としてドクターヘリを出動させています。
この2つの医療機関でそれぞれにドクターヘリを持っているのではなく、曜日によって基地病院が変わる方式をとっています。
ちなみに茨城県では、日曜日から火曜日までは水戸医療センター、水曜日から土曜日までは水戸済生会総合病院が基地病院の割り当てになっています。
ですからフライトナースとして勤務したければ、この水戸済生会総合病院か国立病院機構 水戸医療センターのいずれかに勤務する必要があります。
フライトナースの第一歩は、この2つの医療機関への転職になるでしょう。ただし転職できても、いきなりフライトナースに抜擢されることは少ないです。
救急看護のキャリアを積んでいって、現場で十分対応できると判断されてフライトナースとして活躍できるでしょう。
茨城県のドクターヘリですが、8時半から17時半までを原則として毎日運航しています。
しかし例えば悪天候で、ヘリコプターを飛ばすのに十分な安全を確保できないと判断された場合には、ヘリは出動しないこともあります。
その他にも冬場などの季節によっては、日没が17時半よりも前になってしまうこともあるでしょう。この場合も夜間は十分な視界を確保できないので、日没時点でその日の運航は終了となる場合もあります。
茨城県のドクターヘリの運航範囲について
茨城県にあるドクターヘリですが、原則県内全域を対象にして運航しています。先に紹介した2つの医療機関はいずれも水戸市にあって、茨城県の中でも地理的に茨城県は中央部に位置しています。
ですからどの地域で出動要請があったとしても、比較的短時間で到着できます。おそらく茨城県内であれば、どの地域であってもほとんど片道20分以内で到着できるはずです。
このように基本的には、茨城県内でドクターヘリは運用されます。しかし2011年3月26日に広域連携の運用を開始しています。
これは茨城県と栃木県、群馬県の3県の県境地域で出動要請があった場合、他県のドクターヘリが派遣されることもあるというものです。
このため、現在では茨城県以外の栃木県や群馬炎の出動要請に応じて、ドクターヘリを派遣することもあり得ます。その意味ではフライトナースとしての経験を積めるチャンスが広がるとも解釈できます。
その他にも2014年からは、福島県とも広域連携の協定を締結しています。たとえば太子町から福島県のドクターヘリに出動要請を行うなど、今後はお互いのドクターヘリを運用する頻度も多くなってくる可能性は高いでしょう。
茨城県のドクターヘリの出動実績について
茨城県では年間どのくらいの頻度でドクターヘリは出動しているのか気になるという人もいるでしょう。
運用を介してから数年の推移を見てみると、大体年間600~700回出動している感じです。ですから1日当たり2回前後ドクターヘリは出動している形になります。これはほかの都道府県と比較すると数は多いです。
救急現場への出動も、年間500~600程度あります。生死にかかわる重篤な症状の方も多く、プレッシャーも感じるでしょうが、その分看護師としてレベルアップするのには適した環境が整っているといえます。
看護師としてのキャリアアップを考えて転職を検討しているのなら、フライトナースを目指してみるのはいかがですか?
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