前の職場でいろいろ悩み、新しい職場へいざ転職したものの、何かしっくりこなくて、またすぐに辞めたいなと悩んでいる看護師さんはいませんか?

自分に合った職場を選んだはずなのに、実際に就職してみると、何か違うように感じてしまうことってありますよね。

そこで、いくつか転職を経験している私から「辞めたい理由別の対処法」をアドバイスさせていただきます。

悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

職場に関する理由で辞めたい場合

職場の人間関係

転職するまで、実ははっきりとわからないのが、そこの人間関係です。

入職する前は、感じの良さそうな印象を抱いても、実際に中に入って働かない限り、明確には見えてこない部分ですよね。

そして、働く上で、最も重要な要素でもあります。

せっかく新しい職場で気持ちを新たに頑張ろうとしても、仲間との関係が上手くいかないようでは、転職後すぐにでも辞めたくなってしまうのも良く分かります。

これには、多少の努力が必要かもしれません。

すでに形成されたコミュニティーに、積極的にかかわりを持つようにするなど、自分から歩み寄る努力が必要でしょう。

しかし、中には女性特有の、悪意を持った対応をする人も世の中にはいます。

そういう類の職場環境であれば、転職後すぐであろうとなかろうと、また新しい職場を探す方が良いです。

幼稚ないじめ等に付き合わされて悩むより、前向きに看護師を続けられる職場の方が、精神的にずっと健康です。

業務量

これも、就職してみないと、はっきりとはわからないかもしれません。

中には業務量を小さく見積もって、募集をかけている職場もあります。

こんなに多忙で残業が多いなんて聞いてない!という場合には、まずは、管理職にしっかりとその旨を伝える必要があります。

実際に、私自身に起こったことですが、時間制限のあるパートとして就職したはずなのに、なぜか時間内でこなせない量の業務を依頼されました。

最初は、少しくらいの残業ならと感じて我慢していたのですが、それがどんどんエスカレートしていき、とても残業で片付けられる範囲ではなくなったことがありました。

これは、きちんと報告しようと考え、管理職の看護師さんに伝えたところ、なんと、私の契約が現場に正確に伝わっておらず、正社員として扱われていたことが発覚したのです。

この例は稀だと思いますが、実際にあった話ですので、まずは、自分の雇用形態などをもう一度確認することをおススメします。

給与

給与については、募集要項等に記載があるので、金額自体が大きく異なるということは、あまりないでしょう。

おそらく、思った以上の業務量で、それにあった賃金ではないという部分で、辞めたいと思ったりするのではないでしょうか。

そこまで忙しくない業務なら、この金額でも納得と思っていたのが、蓋をあけたら業務量にも給与にも納得ができない!となってしまった場合にはどのようにしたら良いのでしょうか。

先ほどと同様に、まずは雇用形態の確認を行います。

それでも納得ができる形にならない場合には、同僚の意見を聞いてみると良いと思います。

同じように業務に見合わない給与であると考えている人が多い場合には、職場によっては、給与体系を見直してくれる場合もあります。

職員の定着を真剣に考えている職場であれば、なおさら対策を立ててくれるはずです。

また、給与がすぐにアップすることはなくても、特別賞与や、慰安旅行など別の形で対応してくれることも考えられます。

とにかく、我慢し続けて看護師自体が嫌になってしまわないことが大切です。

通勤時間

時間だけで考えていた場合と、実際に通勤した時では、疲労度が異なることもあります。

たとえば、電車の接続が悪い場合があり、日によって長い通勤時間がかかってしまったり、夜になると街灯が少ない場所を歩かなくてはいけないなど、思ってもみなかった問題が浮上したりします。

通勤時間以外は、理想の職場である場合には、迷わず勤務先の近くに引っ越すことで解決します。

しかし、そこまでとは思えない場合、また転職しようかなと悩みますよね。

私も、結婚を機に、当時勤めていた職場から、電車で2時間の距離に引っ越すことになりました。

どう考えても、あまりに遠いので、転職しようと考えたのですが、当時の師長が、働きやすいようにと、引っ越し先近くの分院に異動をさせてくれました。

このように、病院によって、様々な場所に分院が存在する場合があります。

転職したばかりで、要望を伝えるのが難しいかもしれませんが、いきなり辞めてしまうよりは、自宅に近い新たな職場に異動することを検討してみるのもいかがでしょうか。

自身に関する理由で辞めたい場合

生活環境が変化

転職後に、結婚することになったり、妊娠して出産することになったりすることってありますよね?

結婚の場合には、専業主婦にならずに、働くという選択であれば、大きな変化はないかもしれませんが、妊娠した場合は少し事情が異なります。

新しく転職したばかりなのに、産休をとることを申し出にくいという人、意外と多くないですか?

とてもおめでたいことなのに、後ろめたい気持ちでいっぱいになってしまうのではないでしょうか。

しかし、ここはきっぱりと、上司に伝えましょう。

結婚や妊娠で、人生の選択をしていくことは、当然の権利ですし、認められるものです。

専業主婦になり、仕事をセーブしたいという思いも、出産に備えるという気持ちも、尊重されてあたりまえです。

働き方の選択ができないような転職先であれば、むしろ辞めた方がよいと思います。

そのくらいの気構えで、決して悩まずに、堂々と考えを伝えてほしいと思います。

キャリアアップへの意識変化

いろいろな理由から転職をして、環境が変わると、自分の中の考え方も一緒に変わることってありませんか?

たとえば、前の職場で、救急の携わっていたと仮定します。

そのあまりの過酷な業務に疲弊し、新たに転職したとします。

しかし、転職して救急医療から離れてみて、改めてその奥深さに気が付いた!なんてことがあるかもしれません。

そうすると、もっと興味のある分野を深めたい、追求したいとキャリアアップを考え始めた時に、転職先がそれに合わない環境であった場合には、すぐに辞めたいと思ってしまうのは仕方ありません。

しかし、まずは、その職場で学べることをある程度、吸収してから、次の転職先に行くのが良いのではないでしょうか。

すぐにでも、次の道へ行きたくなってしまいますが、現在の職場も、自分で選んでやってきたところです。

そこまで上昇志向のあるあなたなら、ここでしか学べないことも、力に変えて次のステップに活かせるはずです。

私も、介護関連の職場に転職した際に、やはり自分には医療の方が向いていると気が付きました。

しかし、すぐに辞めるのではなく、その職場で介護の勉強をたくさんしました。

そのおかげで、医療の職場に戻った際に、高齢者へのかかわり方に大きな変化が出ていることに気が付きました。

それは、転職先をすぐに辞める代わりに、様々なことを学べたからです。

このように、一見マイナスなことも、視点を変えるとチャンスになるので、辞める前にぜひ試してみてください。

まとめ

ここで挙げた例は、ごく一部です。

きっと、転職後にすぐに辞めようかなと悩んでいる人は、他にも様々な理由があると思いますが、この対処方法を参考に、楽しく働けることを願っています。

苦労の多い職業でもありますが、自分の納得のできる形で仕事をしたいですね!