看護師に向いてないかもしれないと悩むことは、誰でも一度くらいはあるのではないでしょうか。
毎日先輩に怒られたり、早起きすることが辛かったり、人によって様々な要因があると思いますが、最も多くの人が挙げる理由を取り上げつつ、解決法を提案していきたいと思います。
看護師に向いてないと思ってしまう主な理由
同じミスばかり繰り返す
新人時代に多いことかもしてませんが、先輩に何度も同じことを指摘される度に、看護師向いてないかもと悩む人は多いようです。
これは看護師に限らず、どの仕事でも最初は慣れる必要があるので、ミスは仕方のないことですが、先輩に指摘されるたびに、自分の能力のなさを言われているようで、気が滅入ってしまうのでしょう。
さらに、先輩などがミスに気付くならまだしも、時に医師や薬剤師などの、他の職種から、指摘をされた際などには、心底落ち込んでしまうのも、良く分かります。
他にも、新人に限らず、ある程度の経験を積んでからも、特定の処置などにおいて、苦手意識を持ち、ミスを頻発してしまうこともありますよね。
ミスを無くし、安全であろうとする姿勢はとても大切ですが、時には間違えることもあります。
そういう寛容な雰囲気がない職場だと、この悩みは大きくなるばかりなのではないでしょうか。
医療行為が怖い
これには、様々なものが挙げられると思いますが、一番わかりやすい状況で言うと、急変対応などの緊迫した現場の雰囲気が苦手という人はいませんか?
看護師なのだから、患者さんの生死にかかわる状況に、いち早く対応しなくては!と頭では理解していても、心の中では、嫌で逃げ出したいと思ったりしますよね。
そういう気持ちに気付いた際に、自分は看護師に向いていないと悩んでしまったりします。
その他にも、手術や注射などの医療行為が苦手な人はいませんか?
実は、私は看護師になった当初は、中心静脈カテーテルの挿入に立ち会うことができないほど、怖くて仕方ありませんでした。
顔周りにドレープをかける瞬間も、首元に針を持っていく瞬間も、見ているだけで気分が悪くなり、処置どころではなかったのを覚えています。
今思えば、これから何が起こるか思い描けないことによる恐怖、要するに「知らないが故の恐怖」であったと分かるのですが、当時の私は本気で看護師に向いていないと悩み、どうしたら良いか真剣に考えていました。
このように、経験年数によっても恐怖を感じる場面が異なるのかもしれません。
患者さんと接するのが苦手
これは、コミュニケーションに対する考え方なども大きな原因だと思います。
簡潔に要点をまとめて話すことを好む人や、時系列で情緒豊かに話すことを好む人もいます。
話し手と聞き手にこの差があるだけでも、聞く側にストレスを与えることになりますし、多忙な業務の中では、ストレス以上の負荷がかかってきます。
さらに、このような個性の差だけでなく、傲慢な患者さんの要望を毅然と断ることや、男性に多い横柄な物言いの態度に、プロとして接する忍耐も必要だったりしますよね。
病気が背景にあることから、できるだけ患者さんの思いを汲み取ろうと努力する看護師さんですが、正直なところ大変な労力です。
私の友人は、このストレスを限界までため込んで、突然看護師を辞めてしまいました。
その時に「自分はこんなにも人と話すことに苦痛を感じるとは考えてなかった、看護師でなかったらこの苦痛は味わう必要もなかった」と言っていました。
残念なことですが、悩みつつも我慢しすぎたために、苦労してなった看護師自体に、嫌気がさしてしまっていました。
そうならないないためにも、ストレスや悩みが爆発する前に、どのような対策をとれば良いのでしょうか?
どうしたら楽しく働ける!?
では、看護師に向いていないと悩んでいる人は、どうしたらこの状況を打破し、楽しく働くことができるでしょうか。
大きく以下の3つのポイントを知ることで、きっと解決できると思います。
自分の「弱点」や「したくないこと」を見極める
自分の弱い部分を知ることは、とても大切です。
例えば、先ほどご紹介したように、特定の医療行為に恐怖を感じたり、不快であった場合には、自分の中で、それを弱点としてしっかり認めてあげるということです。
そうすることで、周囲へ助けを求めることもできますし、準備も万全に行うことができます。
また、同じミスをしてしまう場合はどうでしょうか。
これも、同様に自分の中で認めてから、「苦手なんだから仕方ない、では、できることは何だろう?」とポジティブな方向に転換します。
人によっては、自分なりのチェックリストを作成することで、上手くいく人もいるかもしれません。
または、その時だけ、同僚にチェックを依頼するなど、協力を求めるということもいいかもしれません。
自分で冷静に弱点を考えられるということは、逆に言えば強みを知るということでもあるので、一度まずはきちんと向き合い、ポジティブに対処方法を検討することから始めましょう。
憧れやお手本を見つける
どんな理由であれ、看護師に向いていないと悩む背景には、自分の考える看護師像と離れているからです。
看護師であれば、こうするべき、こうであるべきという自分なりの枠から外れていると感じるため、悩みつらい思いをするのです。
そこで、対処方法は、あなたが一番理想と考える看護師像に近い人物を探すことです。
同じ職場でもいいですし、他の職場にいる知り合いでも良いです。
その人が、どのような上手に問題を解決しているのか観察したり、アドバイスをもらうことで、少しずつかもしれませんが、自分の理想と現実が埋まっていくと思います。
また、患者さんを味方につけることもとても良い方法です。
味方につけるというと語弊があるかもしれませんが、要するに自分のファンにしてしまうということです。
患者さんは看護師さんの行動を逐一目にしているため、どのような人が信頼できるかを肌で感じています。
そのような人たちの声を上手く取り入れ、自分の行動に反映することで、あなたは絶大な信頼を得られるようになり、それが大きな自信へと必ずつながっていきます。
それを勝ち得た頃には、看護師は向いてないかもと悩むどころか、一生の天職と感じることでしょう。
新しい職場を選ぶ
自分の弱点を克服することが苦痛すぎる場合、無理をしてまで継続する必要はありません。
特定の行為が苦手であったり、不愉快な患者さんの対応に疲弊していたりするのであれば、それらを行う必要のない職場を選んで転職することもできます。
侵襲性の高い医療行為が苦手であれば、内科系の職場や、介護系の職場を選ぶのはいかがでしょうか。
また、横柄な患者さんと関わりたくないと感じるなら、看護師の免許を活かしたコールセンターなどの仕事であれば、患者さんだけではなく、お客さんに対面で接する機会も、そもそもありません。
さらに、少し荒治療かもしれませんが、自分の弱点を強化するために、あえて、それらの対応が多い職場へ転職することも可能です。
環境が変わると視点も変わりますので、苦手と思っていたことも、意外と何でもなくこなせるようになるかもしれません。
まとめ
看護師が自分には向いていないと悩んでいるということは、理想像がちゃんとあるという証拠でもあります。
それだけ、看護師という職業に真剣に向き合っているということでもありますので、自信を持って働ける方法を選択できれば、これからも楽しく続けていけるのではないでしょうか。
きっと誰もが通る道でもあるからこそ、納得できる解決策を見つけたいですね。
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