看護師になってから、最初は大きな病院に勤務していたけれど、自分を取り巻く環境の変化などから、働き方を自由に選べるクリニックに移るという人はとても多いです。

さらに、様々な職場を経験しているからこそ、クリニックで働く場合ならではの悩みを抱えたりすることもあるようです。

あなたが今、辞めたいと思っている理由は何でしょうか。

ここで一緒に解決しませんか？

原因別ごとのおススメ転職先はここだ！

いくつかメジャーなお悩みについて焦点を当ててみましょう！

看護師らしさを感じられないことが原因で辞めたいなら総合病院へ

冒頭でも述べたように、様々な病院を経験している人こそ、この壁にぶち当たることが多くないですか？

採血や、術後の管理、点滴交換、呼吸器管理など、看護師が中心となって行うことをバリバリやってきた人は、クリニックでの仕事に満足できないかもしれません。

クリニックでは、主に外来を中心とした業務になるため、事務系の仕事が、どうしても多くなってしまいます。

それを望んで来た人は良いかもしれませんが、予想とのギャップに苦しんでいる人も多いようです。

私の同僚も、出産を機にクリニックへ転職しました。

最初は子育てとの両立に四苦八苦していたため、クリニックの業務量が丁度よいと言っていましたが、しばらくたつと、事務職員として働いているような感覚になると悩み始め、結局退職してしまいました。

同じような悩みを抱えている人は、総合病院へ転職してみてはいかがでしょうか。

大きすぎる大学病院や、センターなども規模の病院ではなく、小規模～中規模の総合病院を選択することで、ブランクを気にする必要もそこまでありません。

総合病院へ転職すれば、自分で看護師らしさを感じられるような業務を、診療科ごとに選べるので、とてもおススメです。

常に動きのある業務として、例えば急変対応や、重症患者さんのケアなどを行いたいのであれば、外科系の診療科を選択できます。

逆に、ゆっくり患者さんとコミュニケーションを取りながら看護師の醍醐味を味わいたいなら、内科系の診療科を選択すればよいと思います。

このように、選択肢がたくさんある総合病院は、あなたの看護師としての満足感を高めてくれると思います。

クレーム対応が原因で辞めたいなら介護系の職場へ

これは、クリニックの専門性にもよりますが、特に美容系や最新の治療など、保険適応でない処置を行うクリニックには特にクレームが多いと聞きます。

患者さんは、高額な医療費を支払っているため、期待や望みもその分大きくなるからなのでしょうか。

さらに、こういったクリニックだけではなく、地域に根差した場所であることからも、特定の悪質なクレームをつけてくる患者さんが常にやってきて困るという問題もあるようです。

一定のクレームについては、どの職場でもある程度は仕方のないことだと思いますが、毎日のように対応をしなくてはいけないとなると、正直なところ嫌になって辞めたくなりますよね。

そんな時は、介護系の職場がおススメです。

介護系の職場の中心は介護士さんです。

看護師は、医療系の業務が必要な時に登場する、いわば裏方の場合が多く、直接クレーム対応をする場面も少ないです。

もちろん、介護士さんだけに任せて良い話でもないので、全くクレームが無くなるわけではない点は注意が必要ですが。

さらに、通所でも入所タイプの施設でも、病院と比べて時間に余裕を持った業務を行うことができるため、クレーム防止対策まで手が回ると思います。

介護分野における看護師の必要性は高まっています。

この機会に転職先に選んでみてはいかがでしょうか？

スキルアップができないことが原因で辞めたいなら大学病院へ

最初の原因として挙げました「看護師らしさ」にもつながる話ですが、大半のクリニックが同じような症状の患者さんに処置をすることが多く、看護師としてのスキルアップを望める機会は限りなく少ないです。

また、そもそもクリニック自体に評価制度や、スキルアップに向けたバックアップ体制を整えているところは極めて稀です。

そうなると、クリニックで働きながら、自分の専門性を高める将来を考えることは非常に難しいと感じますよね。

これは例外ですが、以前に、研修会でお話をする機会あった方が、すごいクリニックで働いていたので、少しご紹介します。

その方は内科診療を中心としたクリニックで働いていましたが、そのクリニックの院長がものすごく柔軟性に富んだ方で、勤務している看護師さんが、いかに楽しく、そして積極的に働けるかを追求するような仕組みを作っているとのことでした。

具体的には、妊娠出産などの対応は当然のことで、スキルアップに関しても金銭的に全面的なバックアップをしてくれるそうです。

その方は、このクリニックで働くと、他に行く必要性も、行きたいとも感じないと魅力的に語っていました。

このような場所が近くにあればいいのですが、なかなか無いですよね。

そんな時は、大学病院に転職すると良いでしょう。

大学病院は、毎日新しいことに向き合うような職場です。

これだけ大きな変化の中に飛び込むことは、ブランクを気にして、踏みとどまってしまうことがほとんどでしょう。

確かに、ある程度のキャッチアップは必要です。

しかし、一度飛び込んでしまえば何てことはなく、すぐに慣れ、後はひたすら毎日スキルアップを目指して業務に没頭できます。

さらに大学病院は、様々な年齢、経験の人が多く集まった集団ですので、これまでの経験や背景などを、気にする人はあまりいません。

大規模な病院ならではの規則やマニュアルなどを覚えたり、行ったりする手間はありますが、その厳密なルールさえも、経験しておけば、のちのちどのような職場に行っても基本ができているので、役に立つでしょう。

これもスキルアップの一つです。

クリニックで働いた経験を活かせる転職先はここだ！

クリニックで働いた人は、受付業務から診療補助まで、マルチで業務をこなせるという特徴があります。

その強みは、特に外来業務を責任をもって行えるというように考えがちですが、実は外来業務だけではないのです。

診療の流れを理解しているということは、システム的に動くことに慣れているということでもあります。

そういった人は、検診業務など、時間の決められた流れに沿って正確に業務を行う職場が向いています。

検診業務は、一人当たりの時間が限られていたり、混雑を回避するために、人の流れの調整などが必要です。

そんな時に、受付から診療までを行う経験を持っていれば、感覚的にもその場に最適な対応策をチョイスすることができるのではないでしょうか。

特殊な業務を行う必要があったりするので、クリニック業務で行っている内容にもよりますが、ほとんどの場合、ブランクに悩むことなく転職することができるでしょう。

また、専門性の高いクリニックで働いている場合には、その知識を活用することもできます。

例えば、白内障や静脈瘤など日帰り手術専門のクリニックの場合、そのスペシャリストになるほど、数多くの患者さんに対応していることでしょう。

そうであれば、日帰り手術センターのような、大きな規模の職場に転職することができます。

流れを理解しているあなたなら、転職先のルールに慣れることも簡単でしょうし、クリニックでは難しいことも多い昇進という道も望めるかもしれません。

まとめ

いろいろ見てきましたが、気に入った転職先はありましたか？

これまでの経験を活かせる職場はたくさんあります！

ぜひ、広い視野で検討してみてください。

そして、思いっきり看護師を楽しんでくださいね。