整形外科の看護師さんとして働くための職場はたくさんありますが、みなさんはどのような施設で働いていますか?
入院設備のある病院でしょうか、それとも外来診療専門のクリニックでしょうか?
職場ごとにお悩みは異なると思いますが、ここでは整形外科勤務ならではのお悩みと、転職先についてご紹介いたします。
整形外科を辞めたいと思っている看護師さんはぜひ参考にしてみて下さいね!
お悩み別、おススメの転職先
いくつか、主な理由を挙げてみました。
皆さんのお悩みに当てはまりますか?
患者さんとの関りが物足りなくて辞めたいと感じているなら…
整形外科勤務の大きな特徴の一つに、入院や受診してくる患者さんの抱えている問題が、とてもシンプルなことです。
骨折などの外傷以外は、元気なことが多く、それが治癒したらあっという間に退院または来院終了という経過をたどることがほとんどです。
すぐに症状が改善することは、患者さんにとってはとても良いことです。
しかし、看護師からすれば、同じような症状の患者さんが、何度も何度も、短い期間で入れ替わり立ち替わりやってくるというような印象を受けませんか?
もちろん、慢性的な症状を訴え、長期に通院してくる患者さんもいます。
しかし、大半があまり患者さんと深くかかわることがないほど、短期間の限定的なお付き合いになっているのではないでしょうか。
そのような点で悩んでいるのなら、脳神経系の診療科をおススメします。
例えば脳神経外科は、術後の患者さんの回復を長期に支援するため、しっかりと患者さんと関わることができます。
また、麻痺の症状などあり、日常生活の補助が必要なことも、とても多い環境です。
そこで、通常の介助に加え、リハビリなどを通して、どのように可動域を広げるかなど、あなたがこれまで培ってきた整形外科の経験を活かすことができるはずです。
脳神経系の病態を理解する努力が必要ですが、一度基礎を覚えてしまえば、どこでも通用する知識になりますので、トライするのはいかがでしょうか?
私の先輩は、整形外科から脳神経内科に異動し、リハビリの効果に興味を持ち始めました。
その結果、最終的には理学療法士の資格も取り、今では、看護師とダブルライセンスで働いています。
このように、転職先であらたな可能性が待っているかもしれません。
違う年代の患者さんの看護もしたいと感じているなら…
整形外科には、ほぼ決まった症状の患者さんが来るという話題を先ほど出しましたが、同じように、決まった年代の患者さんがくると感じている方はいませんか?
具体的には、股関節や膝関節の痛みを抱えた高齢者や、骨折した学生などです。
多少の差こそあれ、あまり大きな変動はないのではないでしょうか。
看護師として、スキルアップを考えたり、もしくは単純に他の年代の患者さんとの関りも持ちたいなぁと思ったりしますよね?
そんな時は、総合心療内科への転職をおススメします。
総合診療内科は、実に多種多様な年代、症状の患者さんに出会えます。
明らかに受診する診療科が分かるような症状ではない患者さんが、「何かわからないけど」とやってくるのです。
診断を下すのは医師ですが、看護師もあらゆる症状を鑑みて対応しなくてはいけません。
医療機器だけに頼らず、アセスメント能力を最大限に発揮しながら、自分のスキルのみで対応する部署でもあります。
実際に、私の周囲では、ある程度病棟で経験を積んだ後の転職先として、この総合診療科がとても人気でした。
というのも、自分の経験がどこまで活かせるのか試せる上に、その後もスキルアップを目指せると考える人が多かったからです。
確かに、看護の世界では、ここ20年ほどで、アセスメントスキルの向上について、とても注目されてきています。
患者さんの複数の症状から、総合的に判断するスキルは磨いておいて損はしないのではないでしょうか。
もし、様々な年代の患者さんとのかかわりを望んでいらっしゃるなら、ぜひ視野に入れてみてくださいね!
腰を痛めて悩んでいるなら…
実際のところ、この腰痛問題は、多くの人が抱えている悩みではないでしょうか?
決して稀な症状ではなく、看護師にとって、もはや職業病と言っても良いくらいメジャーな問題です。
そして、特に整形外科にお勤めの方は、この腰痛問題が辞めたい理由になっている方も多いです。
ほとんどの業務が、自分の腰への負担が大きいものであり、避けられないものです。
終業後に、腰をトントンしている姿が日常的にあちこちで見受けられます。
いつも見慣れている光景だからと、あまり大きな問題には感じないかもしれませんが、そのまま放置してはいけません。
もし現在、ひどい腰痛を抱えているなら、すぐに転職しましょう。
年齢を重ねてから、症状がひどくなって現れることもあります。
長い目で見て、まずは自分の体から労わりましょうね。
では、具体的にはどのような転職先がよいのでしょうか?
それは、小児科です!
理由としては、まずは成人に比べ圧倒的に体重が軽いため、移動の介助を行っても腰への負担が少ないからです。
つぎに、患児には両親が付き添っていることも多く、協力を求めることが簡単にできるため、負担が減ります。
これらのことから、小児科はとてもおススメの転職先です。
成人と違って、点滴の微量な調整が必要など、慣れが必要な部分もありますので、ご自分の重要視するポイントを比較検討してみてください。
整形外科勤務経験を活かした転職先はココだ!
特にお悩みがなくても、これまでのご自分の経験を活かせる職場があるということを、考えたことがありますか?
整形外科に勤務されている皆さんは、体位返還や、移動移乗のスキルが長けていると考えれます。
そのような経験を活かせるいくつかの転職先をご紹介します。
まずは、介護系の職場として、訪問入浴の仕事があります。
こちらは、基本的に介護士さんが入浴を行い、看護師さんは、バイタルの確認と更衣の補助といった業務です。
しかし、介護士さんは多くの業務を短時間で行うため、看護師一人で、更衣業務を担当することも良くあります。
その際に、様々な経験があれば、容易に対応できるでしょう。
他にも、医療の分野では訪問看護の仕事もあります。
在宅で療養している方のほとんどは、家族が日常的なケアをしている場合がほとんどです。
たとえば、腰への負担を軽減させる移乗のやり方を伝えるなど、家族のフォローを行うことも可能です。
医療的な知識をほとんど持たないまま家族を介護することになるパターンが多いため、このようなアドバイスはとても喜ばれます。
施設での医療提供とは異なる、地域医療や介護の世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか?
最後に
他の可能性について、ご興味のある転職先はありましたか?
少しでも、いいなと思った職場がありましたら、思い切って飛び込んでみてくださいね!
自分の知らなかった新たな可能性に、目覚めるかもしれません。
今抱えている悩みを上手く対処して、一緒に頑張りましょうね!
そして楽しく働けることを願っています。
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