精神科で働くことを選んだ皆さんは、どのような思いがありましたか?

精神という奥深い世界に魅了されたからでしょうか、それともあまり侵襲的な医療行為が得意ではなくて、極力少ない職場を選んだりなどでしょうか。

最初は、良い面を考えて選んでも、一つ悩みができてしまうと、途端に良い面も色あせたりしてしまうものです。

そこで、ここでは、精神科を辞めたいと考えている皆さんと一緒に、新しい転職先について考えていこうと思います!

幸い、私の周りには精神科勤務経験者がたくさんいたので、その方たちの言葉を思い出しながら、お役に立てるような情報を掲載したいと思います。

お悩み別の転職先はココです!

まずは、お悩みごとの解決先を考えてみましょう。

スキルアップを目指したいなら、まずは内科系へ

精神科でのスキルアップとはどのようなものでしょうか?

それぞれの疾患に合わせて、治療方法を選択し、関わっていくことだと思います。

特に、精神疾患とは目に見えるものではなく、本人の中で人知れず生じている問題のため、それらにアプローチすることは、高い技術を必要とします。

その特殊な技術ゆえ、のめりこみ、たくさん経験を積むことで、もう十分に高めた!と感じる人もいるのではないでしょうか。

技術を十分に高めたと感じた場合、他のスキルも高めてみたい欲求にかられることはありませんか?

そう感じている人がいたならば、まずは内科系の職場に転職することをおススメします。

なぜ内科系かというと、高めたいスキルを自由に選択することができるからです。

患者さんの治療の過程に一緒に関わり、セルフケアができるように促すことも重要なスキルですし、退院後の生活を支援することも一つのスキルです。

このように、内科は病棟、外来、クリニックなどの規模や施設に関わらず、様々な人に関わりながら自分を高めることが期待できるのです。

転職先に迷ったら、まずは内科からという気持ちで検討してみてくださいね!

医療行為に関わりたいなら外科系へ

精神科での業務は、ほとんどの場合が侵襲的な医療行為がありません。

投薬での治療が主なもので、その中でも内服によるものが9割を占めるため、点滴すら行わないことがほとんどですよね。

そうすると、術後の患者さん管理などの複雑なから、採血や点滴のミキシングなどの基本的な医療行為まで行う機会がほとんどありません。

それは医療事故などのリスクを低減するという意味では、安全な職場かもしれませんが、何となく物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか。

私の先輩も、この点は特に言っていました。

精神科の醍醐味はもちろんあるけれど、看護師としてこれまで実践を積んできた医療行為に関われない点は、少し物足りなさを感じると。

当時、私たちは内科に所属していたため、多忙の原因になっている医療行為がない職場なら、そんなに素敵なことはない!と感じましたが、実際に同じ環境になったら、きっと同様の思いであろうと今は思います。

物足りなさは、その人それぞれの重きを置くポイントによって異なるため、一概には言えませんが、もし医療行為を行いたいなと感じているなら、もちろん外科系への転職が良いでしょう。

ご存知の通り、外科は医療行為を行わない日がないほどに、ほとんどの業務がそれから成り立っています。

環境が大きく異なるので、最初は戸惑うかもしれませんが、こなす内に必ず慣れるものです。

特に、その業務を欲している方なら、なおさら簡単に馴染めるでしょう。

これまで、精神科という深い分野で活躍してきたあなたなら、きっと頑張れると思います!

看護師として直接的なかかわりを持ちたいなら介護系の職場へ

この分野の看護は、時に患者さんとの距離感が重要になったりしますよね。

これは他の診療科とは異なる距離感です。

いわば関わりすぎない看護というものでしょうか。

精神疾患をかけている患者さんは、過度な干渉を嫌うことも多く、適切な距離感が必要なことって多いですよね?

そういう微妙な関係性の中での看護ではなく、じっくりと患者さんに向き合い、お互い影響し合いながら前に進むというような環境に憧れを抱くことはありませんか?

そういう点で悩んでいるのであれば、介護系の職場への転職をおススメします。

介護系であれば、老健施設でも、通所施設でも何でも良いと思います。

介護の職場は、利用者さんと向き合い、日常生活を支えることが仕事です。

それは、疾患を治癒させる関りとはことなる醍醐味があります。

あなたの関り一つで、誰かの人生を精神的に支え、前向き、末永く続けらるようにサポートできるのです。

これほど、直接的に人の内面と向き合い、一緒に歩める職場はありません。

介護系の職場を経験したことのない方がいたら、ぜひ候補の一つにいれてみてください。

人生観が変わるほどの、幸せな経験ができると思いますよ。

精神科勤務を経験している人にお勧めの職場はココです!

精神科勤務を経験している方の強みとは何でしょうか?

ご自分で考えてみたことはありますか?

せっかく新しい職場へ転職するのであれば、自分の長所を100%活かしたいものです。

それには、どのような点に長けているのか把握しておく必要があります。

私が考える精神科勤務の方の強みは、ずばり精神疾患に精通しているという点です。

当たりまえのことじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、とても重要なことです。

今や、精神疾患は、年齢や性別を問わずに誰でも、いつどこで発症するかわからないほど身近な問題です。

つまり、それだけ、世の中のどの場面にも必要とされる知識であるということです。

そういう点から考える、最も経験を活かせる職場は次の二つだと思います。

一つ目は、総合病院です。

総合病院は、様々な診療科が集まって形成されています。

外科や内科、または救急部を構える施設もあるでしょう。

そのすべてにおいて、精神疾患を抱えている人が来る可能性があり、残念なことにそこにエキスパートがいることも少ないのが現状です。

そういう職場に転職すれば、あなたの知識や経験は、貴重なものとなり、大活躍すること間違いなしです。

二つ目は、医療の現場ではありません。

企業の診療室などです。

最近ニュースなどでも、過労死や鬱病などの自殺を多く取り上げていて、企業もその対策に奔走しています。

そういう事故を未然に防ぐために活躍するのは、いかがでしょうか?

これまでの経験を活かして、予兆のある人と関わり、対処方法を伝えるなどして、その人を支えられれば、悲しいニュースも減るのではないでしょうか。

これは、企業に保健師などの仕事と関連していることも多いので、看護師・保健師の両面で検索すると割と多く募集要項を見ることができると思います。

このように、精神的な問題を抱えている人は予備軍を含めると、大変な数になり、その知見に詳しい人を世の中は欲しています。

活躍する場はたくさんありますので、一つの案として考えてみてくださいね。

まとめ

ここで挙げた転職先は、ほんの一例で、他にもたくさんあなたのスキルを必要としている職場はあると思います。

そこで、転職する際は、どのような場所で活躍したいかイメージを膨らませて、より理想の看護師像に近づけるようにしてくださいね。

もし、転職することが大きな負担に感じて、決め兼ねているなら、まずはどんな候補先があるのか、いろいろ調べるだけでも楽しいかもしれません。

自分の未来像を考えて、納得のいく選択をしてください!