どのような職場を選択するかはひとそれぞれですが、皆さんは、何を重要視しますか?
診療科でしょうか、それともどのような病院かを考えますか。
今回は、日本赤十字病院に勤務している方を対象に、お悩み別の転職先について考えたいと思います。
全国には、92の日赤関連病院がありますが、どれも中核病院として大きな役割を果たしていますよね。
また、ジュネーブにある赤十字の本部に行ったことがありますが、公平な精神を重視し、活動を行っていました。
とても大きな組織のため、実際に勤務している人の中には、特有のお悩みもあると思います。
主なものを挙げてみましたので、参考にしてくださいね!
お悩み別の転職先でこんなところはいかがでしょうか?
主な3つのお悩みを、それを解決する転職先をご紹介します。
ゆったりと働きたいと悩んでいるなら、地域のクリニックへ
冒頭でも述べましたが、地域医療を支える中核病院の位置づけであることから、救急対応から、町医者としての役割まで多くのことを求められます。
それゆえ、一般的に激務であることが多く、さらに給与もごく一般的です。
実際のところ、業務量としては、大学病院のような他の施設と比べて大きな差はないと思います。
しかし、あこがれの看護師として働き出した頃は、あまり感じなかったことかもしれませんが、年齢を重ねることで体力的にも精神的にも負担を感じて辞めたいと思ったりしていませんか?
そのような人は、小規模なクリニックへ転職することをおススメします。
ズバリ、規模が小さいため業務量を調整することができるのが最大の理由です。
一口にクリニックと言っても、様々な種類があるので、プライベートを重視した働き方はもちろん可能ですし、専門性を高めるために、局所麻酔による日帰り手術を専門に行うような職場を選ぶこともできます。
また、子供好きであれば、小児科に特化したクリニックに行き、地域の子供とゆっくりかかわるのも良いかもしれません。
このように、職場を選択するだけで、ゆっくりとしたスタイルで看護師を続けることができます。
辞めてしまいたいほど悩んでいる方がいたら、思い切って転職するのもアリですよ!
期待度の高さに気おくれしてしまうなら、総合病院へ
日本赤十字病院の特徴の内の一つが、全国規模で運営がされているという点です。
当然、ある程度の施設規模を誇るため、様々な患者さんが来ますし、最先端の治療も行うことも求められますよね?
いわゆるブランド力を求めてやってくる患者さんもとても多いということです。
「日赤なら大丈夫」、「日赤なら安心だ」というように、知名度から患者さんの期待もとても高くなります。
これは単純に治療に求められるクオリティーだけではなく、看護師さんの態度や振る舞いについても求められていくので、注意が必要です。
例えば、多忙であるがゆえに患者さんを少し待たせてしまったとします。
他の病院であれば、それほど大きな話にならない問題でも、患者さんの期待度が高いと、大きなマイナス評価に容易につながってしまいます。
最終的には、待たせたことで、他のすべてのこと(治療など)も否定的な意見を言われかねない事態になることもありませんか?
本来の業務以外の部分で、つまらないことを言われるのは、つらいですよね。
そういったことで悩んでいるのなら、総合病院へ転職しましょう。
もう少し規模が小さく、受け入れる疾患なども限られたような総合病院が理想的です。
ブランドという全国的な知名度から求められる期待がそれほどなく、地域に求められているようなアットホームな職場であれば、必要以上に何かを求められることなく、のびのびと働けると思います。
ひとつだけ注意が必要な点として、地域密着型の病院は、古くからの勤務している医師や看護師が患者さんから尊重される傾向にあるので、転職した当初は距離感をつかむのに苦労するかもしれません。
しかし、最初に信頼関係を築ければ、その後はとても良い関係が長く続けられる職場ですので、臆せずに飛び込んでみてください!
あなたらしく働けることが何より大切ですよね。
本来業務以外の仕事に追われているなら、介護系の職場へ
これも、全国規模で国民への貢献を求めらる組織ゆえの問題かもしれませんが、通常の診療以外にも、多くのことを求められると悩んでいませんか?
具体的には、看護研究発表の準備などです。
全国的に同じ組織が存在するため、どこでも同じような教育方針を推奨されますよね?
その一つに積極的な研究への参加があると思います。
より高みを目指すために、論文の発表や、雑誌への研究投稿など、常に何かの課題意識を持つように教育されるのが特徴だと思います。
他にも、奉仕の精神から、災害が発生した際には、派遣看護師として、被災地に赴くことを求められます。
このように、日赤だからこその業務が多くあるのが事実です。
そういったことを楽しんで働ける人は、とても良い環境の職場ですが、それがある時から負担になることもありますよね?
そんな時は、介護系の職場に転職することをおススメします。
介護系の職場は、所属する看護師さんの数が限られており、介護士さんの方が一般的に多く働いているという特徴があります。
そのため、看護師としての業務を、良くも悪くも自分の裁量で決められる部分があります。
自分のペースであったり、仕事量を見極めながら決められるので、負担なく働くことができます。
これまで介護系の職場に関わったことがない人ですと、想像ができないかもしれませんが、病院での経験があれば、活躍できますので、心配は要りません。
日本赤十字病院勤務を活かした転職先はココです!
これまでは、辞めたいと思う悩みなどを中心に挙げてきましたが、次はこれまでの経験をさらに発展的に伸ばすために向いている職場について考えてみましょう。
結論から言うと、実際のところ日本赤十字病院で十分な経験を積んでいた場合、どのような職場に所属してもやっていけます。
そして、転職に困ることもないでしょう。
そのくらい基本的な医療から最新のものまで網羅しているあなたの経験は、重要視されます。
特に、地方の中規模な病院などは転職先としてとても有意義なのではないでしょうか。
病院の規模によって、行っている医療行為も方法もだいぶ異なります。
そういう意味でも、これまでの経験や知識を新しい職場で共有することで、全国の医療を底上げできるような重要な役割を担うことができると思います。
また、共有という視点で言えば、教育現場もよい転職先だと思います。
看護学校などの教員になれば、これまでの経験を伝えるだけでなく、看護師に必要な奉仕の精神なども教育することができ、後輩指導のプロになれるのではないでしょうか?
他にも可能性はたくさんあると思います。
ご自分のスキルアップを目指すも良し、上記のように後輩指導にシフトするも良し、可能性は無限です。
まとめ
いかがでしょうか、つらい悩みは解決できそうですか?
看護師さんは、自分のことを後回しに考えてしまう場合がとても多いので、今何かに悩んでいるその思いを静かに見つめて、自分が納得できる職場に転職することは、よい機会かもしれません。
長く看護師を続けるためには、無理をしてそこで働くことは長い目で見れば、あまり良い選択ではないと思います。
まずは、自分が楽しく生き生きと働けることを第一に、ご自分に合った職場の可能性を考えてみてください!
一緒にがんばりましょうね。
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