看護師って、本当に大変な仕事ですよね。
診療科に関わらず、少なからず悩みを抱えて頑張っているのが現状です。
その中でも、これを読まれている皆さんは、呼吸器外科勤務でしょうか、それとも呼吸器内科でしょうか?
いずれにしても、呼吸器系ならではの「辞めたい理由」ってありますよね。
ここでは、それらを解決するための転職先について一緒に考えませんか。
お悩み別の転職先をご紹介
これらのお悩みが皆さんを悩ませていませんか?
一気に解決できる転職先についてご紹介できればと思います。
壮絶な状況を目の当たりにするのがつらいなら整形外科へ
呼吸器系の診療科の宿命ともいえる、「壮絶な症状」に衝撃を受けて、辞めたいと悩んでいる人はいませんか?
内科外科にかかわらず、文字通り呼吸器の疾患というのは、大変苦しいものです。
そのため、患者さんの表情は険しく、余裕の表情が全くないことがほとんどです。
私は、様々な診療科が混ざった職場で働いていた際に、呼吸器の疾患を抱えた患者さんが一番つらそうで、悲惨な状況であったのを鮮明に覚えてます。
それは、時にトラウマになるほどの酷い状況もあり、苦しみを取るか、命を取るか常に究極の選択に迫られていました。
具体的には、鎮静剤を使用したくないという患者の主張と、たとえ呼吸器を使用して話せなくなっても、早く苦しみを取り除いてほしいという家族の思いがぶつかる時などです。
もちろん患者本人の意思を一番に尊重するように持っていくのですが、それでもつらい状況を見ている周りの人は心が穏やかではいられないでしょう。
その気持ちは、家族だけでなく医療者の側も同じなので、どんどん心がすり減っていくような感覚に囚われました。
とはいえ、これは、特に重篤なシチュエーションの患者さんのため、呼吸器系の疾患がある人が全てこういう状況とは限りません。
しかし、多かれ少なかれ壮絶な状況は目にしていませんか?
それがつらくて辞めたいと感じていませんか?
そんな人は、整形外科に転職することをおススメします。
整形外科の患者さんのほとんどが、体の一部の治癒が完了すれば、日常生活に戻れるような症状の人ばかりです。
要するに、基本的には元気な状態の患者さんが主流です。
もちろん中には、既往歴に多くの疾患がある場合もありますが、割合でいうと、圧倒的に他の診療科より命に係わる事象が少ない職場です。
さらに、クリニックのような規模の整形外科に転職すれば、リハビリを中心とした穏やかな診療を体験することができると思います。
今、もし自分の心が疲弊してきているなら、ゆとりを持って働ける他の職場に転職することをおススメします。
悩みながら無理して働く他にも選択肢はありますよ!
専門性を高めたいなら循環器系へ
呼吸器系の症状は、一瞬で命の危険に直面するような症状もあれば、じっくりと進行していく症状など、一つの臓器でも様々な症状があります。
しかし、呈する症状は同類もことが多く、もしあなたが呼吸器専門の職場にいるのであれば、それほど多くの経験を積める診療科ではないと感じていませんか?
呼吸器系以外にも、他の臓器の疾患に対する看護も行いたいと思うかもしれません。
そのような人がいらっしゃったら、循環器系の職場はいかがでしょうか。
循環器は目まぐるしく病状が変化します。
一定のパターンはありますが、思いもよらないことも起きることから、多くのことを学べるので、経験を積むには良い職場だと思います。
また、循環器は呼吸器と連動しているため、疾患としても理解しやすく、とっつきやすい職場だと思います。
精密な管理が求められるため、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、自分を磨くためと思って頑張ってみてください。
きっと、後悔しないはずです!
人工呼吸器の管理が苦手なら精神科へ
これも呼吸器系の職場で働く上で、避けては通れないことですが、人工呼吸器に慣れる必要があります。
これらの機器類は、日々進化するため、新しい機会に接する度にモードや、仕組みについて十分理解することが求められます。
米国では、所有する看護師の免許によっては、呼吸にの設定を変更して、抜管をサポートしたり、症状改善に貢献したりできますが、日本ではこれらの操作は基本的に医師に限られています。
そういったことからも苦手意識を持ち、嫌煙している人はいませんか?
私の職場では、他の診療科から移動してきた後輩がいました。
その後輩は、人工呼吸器の管理を行ったことがこれまでなく、とても苦手意識を強く持っていました。
そんなある日の夜勤中、自分一人でナースステーションにいたところ、目の前の部屋の患者さんの呼吸器のアラームが鳴りました。
落ち着いて対応すれば特に問題のないことだったのですが、同僚がトイレ介助等で手薄になっていたことにパニックになり、呆然と立ち尽くしていたということがありました。
幸い、すぐに他の看護師が対応して問題はなかったのですが、そのくらい苦手意識というのは自分を悩ませる負担になっていたことがわったのです。
そして、その後輩はそういったストレスがなく、自分らしく働くために精神科の職場に転職しました。
それは自分が苦手な人工呼吸器を含め、医療機器類を使用することがない職場です。
まれに過量服薬などで、精神科に運ばれてくる患者さんもいますが、大抵はICUなどで呼吸器が外れるまで観察するので、病棟に来る際には医療機器は付いていません。
その後輩は、今も伸び伸びとこの職場で働いています。
このようなことにストレスを感じている方はいませんか?
苦手意識を見ぬふりをしていると、思わぬ事故につながってしまうかもしれません。
気負い過ぎずに、自分にあった職場を選択することで、気持ちがずっと楽になるかもしれませんよ。
呼吸器科勤務経験を活かした転職先をご紹介
呼吸器管理の経験を持っている方は、本当にどこでも通用するでしょう。
それは医療の世界に限ったことではなく、特に高齢者を対象とした介護の世界でも同じです。
最近では、健康的に元気に長生きすることを推奨する動きから、胃ろうなどによる栄養補給は推奨されない動きも出てきています。
そうなると、経口摂取はますます推奨され、誤嚥も増えてくると考えられます。
そこで、みなさんの出番です。
アセスメント能力を活かして、肺炎の早期発見や、痰を出す補助など、介護関連の職場で力を発揮してみてはいかがでしょうか。
具体的には、通所でも入所でもどちらでも、あなたのような人材は需要が高まっていますので、ご自分にあった職場を検索してみると良いかもしれません。
ちなみに、私がデイサービスで働いていた時には、呼吸器系に問題を抱える人がたくさんいたことで、痰を上手く出すことは必須な介助でした。
その際に、病院での経験がとても活かせましたし、体調が悪そうな利用者さんの早めの受診などにもつなげることができました。
医療機器等の無い中で、自分のスキルのみで対応するため、とてもやりがいがありました。
みなさんも、このように違った場所でこれまでの経験を活かしてみてください。
さいごに
皆さんのお悩みに当てはまるものはありましたか?
先ほども触れましたが、悲惨な状況を頻繁に目にすることから、私も呼吸器系の職場を辞めたいと考えたことのある一人です。
これは、他の診療科でもそれぞれ特有の問題として何かがあるのかもしれません。
しかし、悩んでいる本人としては、そのことに囚われて意外と視野を広げることができなかったりします。
少し視点を変えれば、違う世界が待っているのにそのような余裕がないからでしょう。
今回、こちらのご紹介が何らかの皆さんの視点を変えるお力に慣れたら嬉しです。
少し肩の力を抜いて、違う職場を検討してみませんか?
早めの行動が◎
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