眼科にお勤めの皆さんは、どんなお悩みを抱えていますか?

軽いものから、辞めたくなるほどつらく悩んでいる人もいるかもしれません。

これを読まれている方たちは、少なくとも辞めたいと感じている人の方が多いかもしれませんね。

実際に、どのような転職先が候補としてあるのでしょうか。

眼科ならではの看護師の悩みを解消できる転職先

眼科ゆえのお悩みをいくつかご紹介します。

転職先として、下記のような選択肢を検討されてはいかがですか?

スキル向上に限界を感じているならICUに転職!

特殊な臓器に限定した診療科は他にもいくつかありますが、眼科ほど限定的で、狭い範囲に限られた診療科は他にありません。

手術をする際などは、局所麻酔とはいえ、全身の検査などはしますが、それ以外はこの「眼」のみにフォーカスを当てています。

これは、私が眼科にいた時に実際に起きたことなのですが、新人として夜勤を始めたばかりの際に、網膜剥離の術後の患者さんが心筋梗塞を起こしました。

正直言ってとても稀なことです。

さらに新人の私は気が動転して、一緒に夜勤をやっていた先輩に助けを求めたのですが、これが悲劇でした。

あまりに稀な急変対応が発生したため、先輩はパニックになり、思考が停止してしまったのです。

最終的に、私は藁をもつかむ思いでスタットコールを鳴らしました。

その時の恐怖たるや今でも忘れられません

頼りにしていた人が不慣れゆえに動けず、右も左もわからない新人の自分が判断をすることの怖さといったら、トラウマ級のものです。

後に、先輩はあまりに急変の無い病棟に長年勤務していたため、急変の対応に必要な研修などを継続して受けずに、すっかり忘れてしまっていたと話しました。

この一件で私は、看護師としてのスキルアップは目指したい、いつでも何でもできる看護師になりたい!と強く思うようになりました。

しかし、実践を伴わないスキルアップには、やはり限界があります。

それには職場を変える必要があると身に染みて分かったのです。

このように、身に迫る経験がなくても、何となく現状に悩んでいる人はいませんか?

もしスキルアップをしたいなら、ICUに転職するのが良いです。

実は、私が実際に転職した先が、ICUだったのです。

全く経験のない新人に近いような自分が、そんな職場でやっていけるのかという不安はありましたが、それよりも将来への不安や焦りから飛び込んだ形に近かったと思います。

それでも、やはり結論から言えば、転職してよかったです。

振り返ると、とてつもない量の勉強や研修会に参加しましたが、基礎からしっかり押さえることができたので、今でも自信を持って看護業務に当たることができます。

スキルアップのための鍛錬方法のコツを学んだという感覚に近いです。

もちろん急変だけでなく、処置方法やコミュニケーションなど、様々な分野も同時に学べるのがICUです。

世の中でICUや救急出身をいうと、出来るイメージってありますよね?

でも、実際には誰でも働けるのです。

何もできなかった私でもできるのですから、怖がらずに飛び込んでみてください!

辞めたい気持ちや、悩みが一気に解決しますよ。

患者さんともっと深い関りを持ちたいなら訪問看護の世界へ!

眼科の世界は、日帰り手術もあるくらい、患者さんとは短い時間内の関りで終了します。

余計なかかわりがなく、適度な距離で良いと感じる人には、最高の職場だと思いますが、時々物足りなさを感じたりする方はいませんか?

看護師としての醍醐味というか、おもしろさという真髄の部分で、何かを求めているのかもしれません。

そういう方は、訪問看護の世界に転職するのはいかがでしょうか?

ご存知のとおり、在宅で治療している利用者さんを訪ね、看護ケアを提供する業務です。

利用者さんは、自宅で過ごしているので、より自然なままの姿ですし、会話や表情をとってみても、もっと近い距離を感じることができます。

そういう深いつながりを体感できる職場としておススメです。

また、常に医師が同行するわけではないので、自分たちで判断するなど、責任をやりがいを直に感じることができるのもこの職場の特徴だと思います。

ものたりなさを感じて悩んでいるのであれば、検討してみてください。

手術に関する苦痛があるなら内科に行きましょう!

これ、実は特に私にとっては強烈に拒否反応があったものなのですが、皆さんはどうでしょうか?

眼にメスを入れるのを見ることにどうしても拒絶反応が出てしまうのです。

転職後にあらゆる手術などに関わりましたが、この眼の手術だけはどうしても慣れませんでした。

拡大されたビデオなどを直視することは最後までできなかったです。

あの独特の感覚に辛い思いをしている人はいませんか?

もし、慣れずにつらい思いをしているなら、ズバリ内科に転職しましょう!

それも糖尿病内科のような、侵襲的な医療行為もないような職場なら安心です。

医療者は血や処置に慣れることは慣れますが、やはり無理なものは無理と言って良いと思います。

無理して悩むよりは職場を変えて楽しく働く方が健康的で幸せだと考えますし、最終的にはそれが患者さんへのケアにもつながるのですから、大切なことです。

いろいろある選択肢の中から、探し出してみてください!

眼科勤務経験者にお勧めの転職先はどこでしょう?

眼科にお勤めの皆さんは、その経験をどのような場所で活かすことができるでしょうか?

もし現在入院施設のあるような大規模な病院にいるのであれば、小規模クリニックの眼科に転職するのも良いかもしれません。

またその逆も、もちろんあり得ます。

同じ診療科でも、規模が違うことで、これまでの経験が十分に活かせる場合も多いと思います。

例えば、入院している患者さんの看護を学べたり、逆に外来にくる患者さんに、日常生活での注意点についてより具体的に伝えていくなど、それぞれに異なる状況での看護が可能だと思います。

また、意外かもしれませんが、個人的には救急部もおススメです。

これは眼科から救急部へ転職した同期の体験談ですが、救急部では頭部外傷の可能性などから頻繁に瞳孔の確認をします。

そのため、何度も開眼させ、のぞきこんでいるはずなのに、ほとんどの看護師さんがコンタクトレンズが入れっぱなしになっていることに気が付かないそうです。

救急の場面では大した話ではないかもしれませんが、病状が安定し、病棟へ移動する際にはコンタクトレンズはそのままです。

その結果、意識がはっきりするまでコンタクトレンズがいれっぱなしになった患者さんの角膜の障害は重症で、失明の危険性が高状況になるような事故が何度もあったそうです。

しかし、その子が就職してきてからというもの、事故は全く起きなくなりました。

特に指示されたわけではありませんが、瞳孔を確認する際に、やはり気になって外していたそうです。

さらに、高価なレンズの場合もあり、きちんと保管することも、のちのトラブルを避ける上で重要なのです。

こういった視点に立てるのも、眼を中心にかかわってきた経験ゆえの対応です。

その子は、微力ながらも自分のこれまでの経験を活かせることがうれしいと言っていました。

異なる職場はいろいろなことがありますが、経験を積み重ね活かし合えるのが、一人前の看護師なのだと思います。

新しい世界で活躍する選択肢もありますよ!

まとめ

私の体験を中心に転職先をご紹介させていただきました。

きっと皆さんそれぞれに違う経験の中で強みを活かせる職場があると思いますが、これが何かのお役にたてれば嬉しいです。

一緒に頑張りましょうね!