現在ICUに勤務されている皆さんは、どのようなことでお悩みですか?

激務に追われて全てが嫌になっている人もいるかもしれません。

かくいう私も、ICUに長いこと勤めていたので、辞めたいと悩む気持ちは痛いほど良く分かります。

私は結局転職活動を行い、現在は楽しく働けていますので、その経験を元に、みなさんのお悩み解決に一役買えたらと思っています。

ご興味のある方は、新しい転職先を探す手がかりとしてご活用くださいね!

お悩み別の転職先のご紹介

私が実際に辞めたいと悩んでいた際の悩みトップ3を取り上げたいと思います。

皆さんも同じ悩みを抱えていませんか?

コミュニケーションを取りたいと悩んでいるなら内科病棟へ

ICUの規模にもよるかもしれませんが、ほとんどの患者さんが鎮静剤を使用した人工呼吸器管理の元、話すことはもとより開眼していることも少ない状況にありますよね。

治療をこちらのペースで行えるという利点はありますが、少し物足りないと感じることはありませんか?

もう少し患者さんの声を活かした看護をしたり、悩みを分かち合ったりしたいと悩んでいないでしょうか。

看護師としての楽しみというか、醍醐味としての部分が感じにくい環境ができているからですよね。

そういった点に悩んでいる人は、ぜひ内科病棟へ転職されることをおススメします。

ご存知の通り内科病棟は、外科分野に比べて治療のスピードも比較的緩やかで、患者さんと個々で関わる時間もたくさんあります。

それは治療の枠を超えて、日常生活の話であったり、時には人生観にも関わるような相談もあったりします。

また、慢性期の疾患に加えて、終末期の看護も対応に当たることもありますので、これまでICUで経験してきた生死に関わることで培った死生観を存分に活かすこともできると思います。

そんな濃厚な時間を過ごすことが多いのが内科ですので、これまで検討したことのなかった人は、視点を変えてみてくださいね。

夜勤勤務がつらいなら脳神経外科外来へ

実は、私はこの点が一番つらくて辞めたいと感じた問題です。

ICUは他の病棟に比べてとにかく夜勤の回数が多い!!

その分収入も多めになるのですが、年齢を重ねるごとに夜勤がつらくなってきました。

皆さんの中には夜勤の方が好きだという人もいるかもしれませんね。

しかし、私は全く違いました。

体力的な問題も大きいですが、生理が来なくなったり、精神的にもいつも苛立ちを覚えるようになっていたことをとても思い出します。

とても不健康ですよね。

夜勤明けの帰り道、ちょっとした、本当に些細な出来事にも悪態をついていました。

たとえば、突然雨が降ったりしてきただけでもです!

今考えれば、本当に自分の命を削って働いていたんだなと思います。

そのくらい私には夜勤のサイクルは合っていませんでした。

もし同じことで悩んでいる人がいらっしゃったら、無理をせずに、すぐに転職するのが良いと思います。

負担に感じて辞めたいと思うほどであるのなら、それは明らかにあなたには合っていない働き方ということです。

ひとそれぞれですので、合わないとはっきり言っていいんです。

自分が一番大事ですから。

夜勤を避けるにはいろいろ選択肢はありますが、ここでは脳神経外科の外来を推奨したいと思います。

まずは、第一に、当然外来ですので、夜勤はありません。

それだけでもだいぶ精神的な負担は軽減されると思います。

そして第二として、ICUで経験してきた脳外の患者さんの知識をそのまま活かせるので、転職しても新たに多くの知識を習得する手間が省けるからです。

この点は転職活動をする上で重要なポイントになります。

全く新しい分野に挑戦することももちろん良いことですが、何か悩みを抱えて今すぐ辞めたいと思っている際には、なるべく他の負担を減らして次に進む方がストレスなく行動できます。

頻回な夜勤で疲弊している方は、転職のハードルを下げて、ご自分に優しい転職をしてみましょう

想像以上に気分も体も楽になり、人生観すら変わりますよ!

私も、本当に解放された時は、今まで何でこんなに自分に苦行を強いていたのか、分からなくなるくらい健康になれましたので。

高い専門性に疲弊しているなら介護の現場へ

ICUの最大の特徴が、専門性の高い治療をしていることです。

それには、最新の治療方針であったり、医療機器であったりが用いられますよね。

具体的には、定期的に人工呼吸器が最新のモデルになったりしませんか?

新しい医療機器は性能も高く、とても良いのですが、慣れるまでに時間がかかります。

また、これまでに搭載されていなかった機能までついていたりと、知識のアップデートがかなり頻回に必要ですよね。

そうかと思えば、様々な診療科の医師が出入りするため、時には方針にばらつきが生じることもあります。

しかし、いずれも専門性が高い話なので、最終的な判断をする人物が定まっていない点も、ストレスになります。

そういう背景がある中で、最も怖いのが、医療事故のリスクです。

毎回異なる治療や、医療機器などを使用することで、医療事故の危険といつも隣り合わせだと感じたことはありませんか?

いくら知識をアップデートしても、この不安はすぐには拭いきれるものではありません。

そういった負の連鎖を断ち切るには、介護系の職場に転職するのが良いでしょう。

特に通所の施設の場合、医療行為はなく、利用者の日常生活を支えることが仕事になりますので、不必要な過緊張はしなくなります。

また、日々知識をアップデートする必要もありません。

もちろん、介護施設でもそれ特有の事故は発生しています。

しかし、医療機器の知識を習得する時間を、事故防止の対策を立てる時間に充てることができますので、もっと自分らしく自信をもって働くことができるようになると思います。

医療の現場から、いきなり介護の現場へ転職することは抵抗があるかもしれませんが、これまでとは違い、ゆっくり流れる時間の流れに、きっと癒しを感じて、あっという間に居心地がよくなると思います。

ぜひ、視野に入れてみてくださいね!

ICUの勤務経験を活かした転職先はココです!

ここまでは、私のように辞めたいと悩んでいる人にお勧めの転職先をご紹介してきましたが、ここでは、悩みはないものの、今後、この経験を活かして次のステップへ行きたいと考えている人にお勧めの転職先をご紹介したいと思います。

ICUに勤務した経験を持っていると、医療機器に詳しくなることと、急変時の対応などの看護技術力が高いということが言えます。

毎日、激務の中で培った経験ですので、ぜひ売りポイントとして、意識してみてください。

そんな経験を活かせる職場は、医療機器メーカー看護学校の教員です。

まずは、医療機器メーカーについてですが、これはご説明の必要はないかもしれませんね。

そうです、医療機器メーカーの営業さんは、病院へ出向き、医療者に直接機器の説明を行うので、幅広い医療機器の知識が必要です。

その知識を実体験を元に持っている皆さんは、とても重宝され、頼りにされること間違いなしです。

また医療者への関りにも慣れているので、様々な相乗効果が期待できると考えられます。

次に、看護学校の教員ですが、看護学校では様々な技術を正確に、かつ実践的な方法として学ぶ必要があります。

そこで、皆さんのこれまでの体験を織り交ぜて、教育していくことで、現場に出て本当に使える看護師さんを育てることができると思います。

教科書から学んだだけの物でなく、実践力の高いものを与えられるのは、この経験をしたからこそです。

きっと、このような視点で転職先を考えている人は少ないと思います。

医療施設への転職だけでなく、その他にもたくさんの選択肢があることを念頭に置いてくださいね!

いろいろな未来が待っていますよ。

まとめ

いかがでしたか?

皆さんのお悩みも共通の部分がありましたか?

ICUの経験は看護師人生で大きな財産になります。

それなので、これまで頑張ってきたこと活かして、前向きに次の職場に転職してみてください!

本来自分が求めていた、楽しい看護の世界を思い出せると思います。

一緒に頑張りましょうね!私も頑張ります!