新人看護師の皆さんの中に、些細なミスが多くて悩んでいる方はいませんか?
自分では気を付けているつもりでも、先輩看護師から指摘を受けてしまうことがありますよね。
中には毎日のようにインシデントレポートを提出しているという状況の方もいるかもしれません。
些細なミスから重大なミスにつながる可能性もあるため、できるだけ些細なミスを減らしたいと考えている新人看護師の方は多いでしょう。
些細なミスを減らすためにどうすればいいのか、些細なミスをしてしまったらどうすればいいのか紹介します。
悩んでいる方は参考にしてくださいね。
新人看護師が些細なミスを減らす方法
まず、新人看護師におすすめの、些細なミスを減らす方法を紹介します。早速実践してみましょう。
指差し呼称を徹底する
学生時代にも、指差し呼称の必要性を学んでいると思います。
しかし、「先輩看護師は誰も指差し呼称をしていないから、自分だけ実践するのが恥ずかしい」と感じてしまい、次第に指差し呼称をしなくなっていませんか?
指差し呼称は、目で確認をするだけでなく、声に出して確認もできます。そのため、自分の勘違いや思い込みにも気が付きやすいです。
私自身、指差し呼称をすることで、何度も自分のミスや勘違いを阻止することができました。
誰もしていない中、自分だけが指差し呼称をすることは恥ずかしいと感じるかもしれません。しかし、些細なミスを繰り返すことを予防できると考えると、恥ずかしさを感じなくなりますよ。
まずは指差し呼称を徹底しましょう。
先輩看護師と一緒に確認をする
学生時代に多くのことを学んでいたとしても、新人看護師は知識や技術があいまいな部分が大きいです。自分の知識や技術に自信のない場合、先輩看護師と一緒に確認をするようにしましょう。
先輩看護師と一緒に確認をすることでミスに気が付いてもらうことができますし、新たな知識や技術を習得することができます。
2年目以降は先輩看護師に教えてもらうことのできる機会が減ってしまうため、今のうちに多くのことを学んでおきましょう。
過去のインシデントレポートを読んでみる
どのような病院も、過去に起きたインシデントやアクシデントの報告書のデータが保管されています。
パソコンで管理している病院もあれば、報告書をファイルに閉じて管理しているところもありますが、その病院で過去数年以内に起こったインシデントやアクシデントを確認することができます。
一度、これらのデータを確認してみましょう。
新人看護師に多いミスや勤務している部署に多いミス、頻繁に起こりやすいミスなどを見ておくことで、些細なミスを起こしやすいときはさらに注意をすることができるようになります。
すべてのデータに目を通すことは難しいので、まずは新人看護師に多いミスを確認してみてくださいね。
その日の行動計画を立てる
多くの患者さんと担当すると、しなければならない処置やケアは多くなります。
また、予定していたこと以外にも次々に仕事を頼まれますよね。
その結果、ケアを忘れてしまったり、必要な処置をすることができなかったりしませんか?
出勤したら、まずは情報収集をしますよね。その時に、その日にしなければならない処置やケアなどを、すべてメモに書き出し行動計画を立ててみましょう。
実施したケアや処置をにチェックを入れることで、実施し忘れや時間間違いなどの些細なミスを防ぐことができます。
私自身、新人看護師の時は患者さんに必要な処置の実施を忘れていたり、時間指示のある点滴の投与忘れなどのミスを何度か繰り返していました。
自分では注意をしているつもりでも、繰り返し些細なミスを繰り返すことが多かったです。しかし、その日の行動計画を立てることで、このような些細なミスをしなくなりましたよ。
インシデントレポートを書くことは悪いことではない!!
些細なミスで患者さんに害がなかったとしても、インシデントレポートの提出が義務付けられています。
「インシデントを報告すると、また先輩看護師に怒られるんだろうな…」と感じ、提出することをためらってしまう新人看護師は多いです。
インシデントレポートを書くことを「悪いこと」と思っていませんか?実は、インシデントレポートを書くことは悪いことではありません。
自分のインシデントを振り返えり、再発防止に必要不可欠な書類なのです。
同じような些細なミスを繰り返さないためにも、インシデントレポートはしっかり作成し、今後の看護に役立てるようにしましょう。
今の職場、あなたに合っている?
どんなに注意をしても、紹介した内容をすでに実施しているにもかかわらず、些細なミスを繰り返してしまっている新人看護師の方はいませんか?
些細なミスを繰り返すうちに先輩看護師の指導はきつくなりますし、看護師としての自信がなくなってしまいますよね。
何度も同じような些細なミスを繰り返している方の場合、勤務している職場があなたの性格に合っていないのかもしれません。
例えば、急性期の外科系の病棟の場合、てきぱき仕事をしていかなければ処置や術前・術後の看護、入院の対応などの仕事をこなすことができませんよね。
そのため、性格がおっとりしている方よりもテキパキしている方の方が向いていると考えられます。
しかし、おっとりしている方がテキパキと仕事をしなければならない部署に配属となった場合、「早くしなきゃいけない」と焦ってしまいやすいです。その結果、同じような些細なミスを繰り返してしまう可能性が高くなります。
勤務している部署に求められる性格と自分の性格が合わなくてミスが減らない場合、病棟異動や転職を検討したほうがいい場合もあります。
所属している部署の責任者に相談してみてもいいかもしれません。
まとめ
新人看護師は知識や経験、技術がまだまだ未熟ですので、些細なミスを起こしやすいです。
しかし、「またミスをしてしまった」で終わらず、「今後どうすれば些細なミスを減らすことができるか」ということを考えるようにしましょう。
ミスをしてしまった経緯や原因を考えることで、些細なミスを繰り返すことが少なくなっていきますよ。
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