看護学校で多くのことを学びますが、入職してからの方が学ぶことはたくさんあります。そのため、新人看護師に対する教育体制がきちんと整っている病院へ入職をする方が多いでしょう。

最近は市民病院や大学病院などの規模が大きな病院では、プリセプター制度が採用されている場合が多いです。そのため、安心して看護師として働くことが出来ますよね。

しかし、中にはプリセプター制度が導入されておらず、ほかの新人看護師のように手厚い教育がされていない病院へ入職してしまった新人看護師の方もいるのではないでしょうか。せっかく看護師としてスタートすることが出来たのに、大きな不安を感じますよね。

プリセプター制度がない病院へ入職し、看護師人生のスタートに不安を感じている新人看護師の皆さんは、どうすればいいのか紹介します。

どうすれば不安を軽減できる?

まず、不安を解消するにはどうすればいいのか見ていきましょう。不安を感じている方は参考にしてくださいね。

疑問に思ったことは誰でもすぐに聞く

プリセプター制度がある場合、あなたのことを主に指導してくれるのはプリセプターの先輩です。頼りになる存在ですし、疑問に思ったことを聞きやすいため、医療ミスを防ぐことにもつながります。しかし、プリセプターがいない場合、疑問に思ったことを誰に聞けばいいのかわかりませんよね。

プリセプターの先輩がいない場合、疑問に感じたことはその場にいる先輩看護師ならだれでもいいので聞くようにしましょう。「聞きにくいな」と感じるかもしれませんが、わからないまま間違った看護を患者さんに提供すると、医療ミスを誘発してしまう可能性があります。医療ミスをして患者さんに何か影響があるよりは、勇気を出して聞くようにしましょう。

研修に参加する

プリセプター制度がなく、院内研修も内容が不十分のために不安と感じるのであれば、ほかの病院や看護協会等が主催している勉強会や研修へ参加するようにしましょう。費用や時間はかかりますが、正しい知識やスキルを身に着けることが出来ます。

私が転職をして勤務をしていた病院では、新人看護師に対する教育体制が不十分でした。そのため、新人看護師は、近隣の規模が大きな病院の新人研修に参加するようにカリキュラムが組まれていました。ほかの病院の新人研修に参加させてもらえないか、上司に相談してみてはいかがでしょうか。

できないことは「できない」とはっきり言う

仕事をしている中で、「ちょっと○○しておいて」といわれることがありますよね。もし、プリセプターの先輩がいれば、「○○をしてほしいと頼まれた」ということを確認することができます。また、先輩が行う手技を見学させてもらうことで、自分の知識や技術の習得にもつながります。

しかし、プリセプターの先輩がいなければ、なかなかすぐに確認することが出来ない可能性があります。そのため、何か依頼されたとしても、できないことであれば「自分はできない」ということを伝え、断るようにしましょう。もし余裕がありそうであれば、「私はまだ○○をしたことがないので、教えてください」と、積極的に学ぶようにしてくださいね。

プリセプター制度がなくても成長できる?

プリセプター制度がないと不安に感じると思います。「ほかの病院に勤務する新人看護師のように、成長することが出来ないのではないか」と感じますよね。

しかし、プリセプター制度がなかったとしても、新人看護師として成長することはできます。どうすれば成長できるのか紹介します。

毎日振り返りを行う

新人看護師として毎日仕事をしていると、学ぶことがたくさんありますよね。日々の学びを、毎日振り返るようにしましょう。プリセプターの先輩がいなくても、振り返りは自分一人で行うことが出来ます。

私も新人看護師のころ、自分で振り返りを行っていました。方法は簡単で、毎日学んだことをノートに書くだけです。仕事中にでた疑問点を解消することが出来ますし、書くことで自分の知識にすることもできます。また、同じ状況となったときにノートを振り返ることで、自分の知識の再確認をすることもできますよ。

毎日振り返りを行うことで、確実に成長することが出来ます。ぜひ振り返りノートを作ってみましょう。

良好な人間関係を築く

分からないことや不安なことがあったとき、だれに聞けばいいのかわからないということがあると思います。そのため、まずは先輩看護師さんたちと良好な人間関係を築くようにしましょう。

良好な人間関係を築くことが出来れば、疑問や不安に感じたことをすぐに確認することが出来ます。すぐに確認をすることで、自分の知識や技術を深めることにつながります。そのため、看護師として少しずつ成長することが出来ますよ。

いきなり世間話などをすることは難しいと思いますので、まずは笑顔で挨拶をすることから始めましょう。

転職をしたほうがいい場合

プリセプター制度がなくても、努力次第で成長をすることができます。しかし、中にはプリセプター制度がないために、転職を検討したほうがいい場合があります。

もし、職場で分からないことを先輩看護師に聞いたとき、「そんなこともわからないの?」や「それくらい教えなくてもわかるでしょ?」など、あなたの疑問に関して指導をしてくれない場合、転職を検討したほうがいいかもしれません。指導をしてくれなければ正しい知識を身に着けることが出来ず、間違った知識のまま看護をしてくことになります。

間違った知識のままだと患者さんに何かしらの影響が出るかもしれませんし、あなた自身の成長にもなりません。せっかく看護師になることが出来たのに、間違った知識のままだともったいないですよね。

指導をしてくれず、あなたの疑問に対して冷たい反応を示すのであれば、転職を検討しましょう。転職先は、プリセプター制度や新人看護師に対する教育体制が整っている病院を選ぶようにしてくださいね。

成長できるかどうかは自分次第

プリセプター制度がない病院へ入職した新人看護師の皆さんは、「ちゃんと成長することが出来るか」「ほかの新人看護師のように仕事がd系るようになるか」など、多くの不安を感じているでしょう。

プリセプター制度がなくても不安を解消できますし、看護師として成長することもできます。しかし、自分自身で努力していく姿勢が大切です。少しずつでも成長できるよう、毎日仕事に取り組んでいきましょう。