新人看護師の皆さんは、自分はプレッシャーに強い方だと思いますか?弱い方だと思いますか?

看護師として仕事をしていると、プレッシャーのかかる場面が多々あります。患者さんに対してケアや処置をするとき、申し送りをするとき、医師に報告をするとき、急変の対応をしているとき…。常にプレッシャーを感じているという方も多いでしょう。

少しはプレッシャーを感じていた方が、患者さんに対して適切な対応をすることが出来ますし、ミスを防ぐこともできます。しかし、プレッシャーに弱く必要以上にプレッシャーを感じている方は、「自分は看護師に向いていない」と感じてしまうこともあるでしょう。

プレッシャーの弱さに悩んでいる新人看護師の皆さんは、どうすればプレッシャーを乗り越えることが出来るのか、どうすればプレッシャーに強くなるのか紹介します。参考にしてくださいね。

新人看護師がプレッシャーを乗り越える方法

まずは、プレッシャーを乗り越える方法を見ていきましょう。

学習・練習を繰り返す

皆さんがプレッシャーを感じる場面は、「自分の知識や手技に不安があるとき」ではありませんか?新人看護師の方は特に、採血や吸引、医師の介助をする場面にプレッシャーを感じやすいです。

「本当に自分が行っていることはあっているのか」ということや「自分の知識が足りない」と感じたときに不安を感じ、そこからプレッシャーへと変化しますよね。

プレッシャーを乗り越えるためには、まずは学習をして自分の知識を正確なものとし、練習を繰り返して手技を確実なものにしましょう。知識や手技を高めることで、不安を感じにくくなります。不安を感じにくくなれば、プレッシャーを感じにくくなり、乗り越えることにもつながります。

私自身、新人看護師のころは採血に対してのプレッシャーが非常に強かったです。なぜプレッシャーを感じるのかということを考えたとき、「自分の手技に不安がある」ということに気が付きました。

手技に対する不安を取り除くために、毎日シミュレーターを使用し、採血の練習を繰り返しました。すると、少しずつ手技に関する不安がなくなり、プレッシャーを感じにくくなりましたよ。

イメージトレーニングを行う

申し送りや手術出しなどにプレッシャーを感じてしまう新人看護師さんはいませんか?「相手に伝える」という重大な場面でプレッシャーを感じると頭が真っ白になってしまい、「自分は何を言っているのか」ということすらわからなくなってしまいますよね。

申し送りや手術出しなどの場面でプレッシャーを感じる方は、イメージトレーニングをするようにしましょう。イメージトレーニングを繰り返すことで緊張が和らぎ、プレッシャーを感じにくくなりますよ。

私は夜勤明けの申し送りにプレッシャーを感じ、頭が真っ白になるということが多かったです。しかし、夜勤中に申し送る内容を頭で考え、申し送りのイメージトレーニングをすることで落ち着いて話すことが出来ましたよ。

イメージトレーニングだけではプレッシャーが減らない場合は、申し送る内容をメモにまとめると良いでしょう。

新人看護師がプレッシャーに強くなる方法

普段の心がけによって、プレッシャーに強くなることが出来ます。どのようにすればいいのか紹介します。

人の目を気にしない

まず、人の目を気にしないようにしましょう。人の目が気になると、何をするにも緊張をしてしまいます。緊張からプレッシャーを感じることにもつながります。

採血などをする際、患者さんの目が気になってしまい、プレッシャーを感じるという方もいるのではないでしょうか。プレッシャーを感じてしまったために失敗をしてしまうこともありますし、手の震えが止まらなくなり患者さんを不安にさせてしまうということにっもつながりますよね。

普段から、人の目を気にしないようにすることで、患者さんに処置を行う時などに患者さんの目が気にならなくなりますよ。

失敗をした時のことを考えない

プレッシャーを感じてしまう原因の一つに、「失敗した時のことを先に考えてしまう」ということがあります。例えば採血をする際、「もし失敗したらどうしよう。患者さんに申し訳ない」と採血をする前に考えていませんか?

どのような処置をするときも、適度に緊張感を持つことは大切です。しかし、失敗をした時のことを先に考えると過度な緊張状態となってしまい、プレッシャーを感じやすくなります。

普段から何をするときも、失敗した時のことを考えないようにしましょう。

転職をしたほうがいい場合もある!

プレッシャーの弱さに悩んでいる新人看護師さんの中には、「いくら努力をしても改善できない。看護師自体を辞めたい」と考えてる方もいるでしょう。せっかく看護師になることができたのに、看護師を辞めてしまうことはもったいないですよね。

プレッシャーに弱くても、転職をすることで状況が改善できる場合があります。どのような状況が考えられるか紹介します。

夜勤に強いプレッシャーを感じる

夜勤は看護師一人にかかる責任が強いため、プレッシャーを感じやすいです。しかし、夜勤のたびに頭が真っ白になってしまうと、患者さんにもほかの看護師にも迷惑が掛かってしまいます。また、スタッフの人数が少ない分、一つのミスが重大なミスにつながる可能性も高いです。

夜勤に対して強いプレッシャーを感じてしまうのであれば、夜勤をしなくてもいい病院へ転職をするか、夜勤を減らしてもらうようにしましょう。

夜勤をなくすことでプレッシャーを感じる機会が少なくなり、落ち着いて看護師として働くことができますよ。

急変にプレッシャーを感じる

患者さんに急変が生じると、一つの処置の遅れが重大な結果を招く可能性があります。このことをプレッシャーに感じてしまい、看護師としての自信を無くしている方もいるでしょう。

急変にプレッシャーを感じるのであれば、急変が少ない病院へ転職をしてみてはいかがでしょうか。現在急性期の病院で働いている方は、慢性期の病院へ転職をすることで、普段からプレッシャーを感じにくくなりますよ。

先輩から理不尽な対応を受ける

どのような病院にも、少しきつい性格の先輩看護師がいると思います。しかし、あなたやほかの新人看護師に対して、理不尽な扱いをする先輩看護師はいませんか?

理不尽な扱いをする先輩看護師と一緒に働いていると、常にプレッシャーを感じてしまいます。その結果、ミスを誘発してしまうことも少なくありません。

先輩看護師から理不尽な対応を受ける場合、状況によっては転職を検討しましょう。「自分は悪くないのに」と感じると思いますが、そのような先輩看護師と一緒に働いていてもデメリットしかありませんよ。