仕事は楽?辛い?

一口に老人ホームと言っても、その種類は様々です。仕事が楽か辛いかどうかは、選ぶ老人ホームの種類によって大きく異なってきます。それは、看護師の業務領域や仕事内容が異なるためです。


向いている人は?向いていない人は?

向いている人の条件として第一に挙げられるものが、お年寄りと接することが好きなことです。老人ホームはその名の通り、お年寄りのための施設です。お年寄りと接することが仕事の大半を占めるといっても、過言ではありません。逆に、お年寄りと接することに抵抗がある人は、止めておいたほうが無難でしょう。

第二に、介護にもかかわりたいという気持ちがあることです。老人ホームの仕事は看護師の仕事の領域である看護だけでなく、介護士の仕事の領域である介護の性質を併せ持つ仕事です。自分は看護師だから看護しかしたくないという気持ちがある方には、大変な現場になってしまうかもしれません。

第三に、他のスタッフと協力しながら仕事を進めることができることです。老人ホームでは看護師だけでなく介護士、ヘルパー、医師、事務スタッフなど様々な人が働いています。そのうちの誰が欠けても、老人ホームの運営は立ち行かなくなります。そのためお互いの役割を認識しお互いに敬意を持ち、協力し合いながら仕事をすることが必要です。


どんな求人を選ぶべき?

病院でも同じことなのですが、まずは自分の希望する条件にあった求人を選ぶべきです。給料はどれぐらいがいいのか、夜勤はあったほうがいいのか、残業はどれぐらいあるのか、という情報をもとに、自分の希望と合う求人を見つけましょう。

また、求人広告で分からないことがあり、問い合わせをした場合に明確に答えてくれる施設から優先的に選ぶことをお勧めします。わからないことをうやむやにされた状態で働くのは、働く側、雇う側双方にとってプラスにならないからです。


施設によっての違いはどんなところ?

看護師の仕事との関連でいうと、以下のような違いがあります。まず、介護老人保健施設(老健)と呼ばれる施設についてです。これらの施設では、医師の常勤・看護師による24時間制常勤が義務付けられています。

そのため、基本的に夜勤を含んだ勤務形態をとることが多くなっています。次に、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム・特養)と呼ばれる施設についてです。これらの施設では、看護師による24時間制勤務は義務付けられてはいないものの、実際は施設利用者の利便のために看護師を夜間も常駐させていることが多いです。そのため、夜勤を含む勤務体系になることも考えられます。

最後に、有料老人ホームと呼ばれる施設についてです。これらの施設は民間企業が運営しているため、施設によって勤務体系が大きく異なります。

その他、デイサービス・デイケアグループホームケアハウスなどにも看護師の募集がある場合があります。


どうしても老人ホームで働きたい人はどうしたらいい?

求人が中々見つからない場合、施設に直接応募することも、手段の一つです。自宅の近所にある老人ホームを調べ、求人を出していないかどうか電話で確認してみるといいでしょう。

そのほかでは、知人や友人の方に頼むのも、手段の一つです。知人や友人の方に老人ホームで働いている方がいれば、求人を行っていないかどうか聞いてみましょう。


未経験の看護師でも働ける?

老人ホームでは看護師の求人条件として、最低でも3年から5年の実務経験を求めているところが多いのですが、未経験歓迎という求人もあるので、未経験者も採用している施設を探してみましょう。


アルバイトやパート勤務はある?

フルタイムの仕事に比べると数は少ないですが、あります。月1日から勤務可能という求人も出ていることがあるので、希望する人は転職サイト等をこまめにチェックしましょう。


夜勤は多い?日勤のみでも働けるの?

看護師の勤務体系は、その老人ホームがどういう施設に当たるかによって大きく異なります。24時間体制で看護師を常駐させている施設では、やはり夜勤をすることができないというのは大きなマイナス点になってしまうでしょう。