１．「育児」看護師の退職理由

看護師が育児を理由に退職する理由としては、子どもを預かってくれる託児所や保育所を確保することができないということが大きなものです。

また、子どもの面倒を見てくれるパートナーや両親による協力が得られないということもありますし、一定の年齢になるまでは自分の手で子育てをしたいと考える人もいます。単純に、体力的な面で厳しいからという理由もあります。

そのほか、職場で育児中の看護師に対する理解が薄いといったことなども、退職の理由として小さくないものです。看護師の仕事というものは多忙であり、残業や夜勤もあります。急患があるときなどには、子どもを保育所へ迎えに行かなければならないからといって職場を抜けるわけにもいきません。

病院によっては子どもが一定の年齢になるまで夜勤免除なども認められていますが、やはり家族や周囲の協力がなければ、育児は難しいという状況です。特に子育てに対するパートナーや両親による協力の有無は、退職の大きな理由になっているのです。中にはいったん退職をして、子どもの面倒を見てくれる実家の近くに再就職するという看護師もいます。

２．「育児」を理由に辞めた看護師が復職した理由

育児を理由に辞めた看護師の中には、育児がひと段落した後で看護師としての復職を考えるという人も多くいます。その理由としては経済的なこともありますが、やはりせっかく身につけた看護師としてのスキルを無駄にしたくないということも挙げられます。

育児がひと段落した後の潜在看護師が再就職する職場については、以前働いていた職場に復帰するケース、新たに条件の合う職場を探すというケースがありますが、近年は看護師不足という問題に直面している病院が多いため、一度退職した看護師であっても再雇用するというケースは珍しくありません。

なじみのある職場への復帰は、ブランクのある看護師にとっても大きなメリットになります。あらたに再就職先を探す場合には勤務時間や夜勤、残業の有無、託児所や保育所の有無などを考慮して探すことが多くなります。常勤ではなく、子育てをする上で融通が利きやすいパートなどの非常勤を選ぶ看護師も多くいます。