1.「うつ病」潜在看護師の退職理由

潜在看護師の退職理由として、「うつ病」は少なくありません。看護師の仕事は不規則な勤務であり、業務において常に冷静な判断や緊張を強いられるなどといったようにストレスフルなものです。

業務的な忙しさや患者さんへの対応などで精神も身体も疲れてしまったり、職場で上司や先輩看護師などとの人間関係に悩んで、精神的にも追い詰められます。結果として、うつ状態になり、休職から退職へと至る場合があります。

また、看護の仕事はチームで業務を進めていくことも多く、不調であっても周囲へ症状を隠して勤務し続けている看護師も多くいます。こうした状態を続ける中で次第に心身とも疲れ、退職に至るというケースもあります。

うつ病で退職した看護師には、まわりにきちんとした説明もしないままで退職してしまったことを悩んでいる人も少なくありません。また、退職後も心身の状態から復職や再就職へ不安を抱き、ブランクにならないよう復帰をあせってしまうことも多く見られます。

2.「うつ病」を理由に辞めた看護師さんが復職した理由

うつ病を理由に辞めた看護師がブ職場復職した理由としては、それでも看護師の仕事をしたいと思ったからという事例が多くなっています。これは、自分でそのように思うことができるようになったからこそ、復帰することが可能になったということができるのかもしれません。

現在うつ病と闘っている看護師からしてみればそのような心境ではない、再就職を考えるといつ症状が現れるのかという不安があって仕方がないと感じる人も少なからずいます。早く復職しなければ、再就職先を見つけなければと急いでいる人もいます。

ですが、うつ病は、心が非常に疲れている状態です。また、復職をあせる気持ちは病気によるものである場合もあるのです。こういうときは、あえて心と身体をしっかり休めることが大切です。

うつ病によるブランクから復帰した看護師からは、ゆっくり就活をすれば自分に合う職場は見つかるという声もあります。一度違う仕事をしてみることも良いかもしれませんし、ゆったりとした職場環境に再就職するといったように、病気と上手に付き合いながら仕事を続けていく手立てもあります。